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アナザーストーリー 芦花編 第八話

戦闘に勝利した一行は


カラブレーゼ
「ぐぬぬ、本気でやりおって」
芦花
「懲りたかな」
カラブレーゼ
「うぅ」
ジェイ
「言い訳はしないんですね」
カラブレーゼ
「うわーん!馬鹿馬鹿馬鹿!そんなに本気でやる事ないじゃない!」
カリーナ
「は?」
カラブレーゼ
「我は偉大なる太陽の魔女だぞ!偉いんだぞ!」
真愛
「なんていうか反応に困りますわね」
カラブレーゼ
「ぐすん、偉いんだもん、偉大なんだもん」
フロエ
「うっさいわ」
カラブレーゼ
「閉じるなー!」
ハル
「どうするんですかこれ」
カラブレーゼ
「こうなったらお前ら責任取れ!我のはじめてを奪った責任取れよー!」
鈴夏
「なんかとんでもない事言い出した!」
カラブレーゼ
「そうだな、そこのお前!お前に決めた!」
ドラ美
「ヒスイか?」
カラブレーゼ
「そうだ!我の面倒を見ろ!」
ユーネ
「だって」
カラブレーゼ
「拒否権なんてないからな!」
ヒスイ
「はぁ、まあ別に構わないけど」
カラブレーゼ
「よし、決まったな!」
アミリア
「ただの我儘なクソガキだったわね」
カラブレーゼ
「クソガキじゃない!」
おめが
「精神年齢的な意味ですよ、それも分からない程度には馬鹿なんですね」
カラブレーゼ
「ぐぬぬ」
サルア
「なんか面白いね」
カラブレーゼ
「ふん!少し寝るから肌身離すなよ!」
ルビー
「動かなくなっちゃいましたね」
芦花
「とりあえず戻ろうか」



芦花
「元の世界に戻ったみたいだね」
ジェイ
「ですね、それといい感じに夜明けですよ」
カリーナ
「とりあえず一件落着でしょうか」
真愛
「流石にこれ以上は勘弁願いたいですわよ」
フロエ
「面倒は程々にして欲しいよね」
ハル
「ドラ美の信者にはきちっと言っておかないとですね」
鈴夏
「だってさ」
ドラ美
「はぁ、仕方ないな」
ユーネ
「何かと大変だね」
ヒスイ
「全くよ、なんか面倒なものを押し付けられた感じもするし」
アミリア
「寝ちゃったんだからいいじゃない」
おめが
「世の中不思議なものがあるものですね」
サルア
「喋る本とか面白いよね」
ルビー
「とりあえず戻りますか」



芦花
「ふぅ」
鈴夏
「やっと落ち着けるかなぁ」
芦花
「だね、とりあえず休んだら帰るんだけど」
秋乃
「頼まれてたお菓子は帰る日に渡すわね」
芦花
「うん、そうしてくれると助かるよ」
鈴夏
「でもお菓子を買いに来たらなんか大変だったね」
芦花
「まあいいけどね、クランの仕事だと思えばそれも」
秋乃
「でもいろいろやってくれるのね」
芦花
「クランは基本的になんでもやるからね」
鈴夏
「凄い組織なんだね」
芦花
「まあ本業がなんだったか今は分からない感じにもなってるけど」
秋乃
「なんでもやるってそういう意味なの」
芦花
「そういう意味だよね」
鈴夏
「クランってなんなんだろう」
芦花
「副業しなきゃいけないからなのかもね」
秋乃
「そういうものなのね、それなら納得かしら」
芦花
「仕事の後にしばくお茶は美味しいね、ふぅ」

その頃

ジェイ
「ふぅ」
ユーネ
「あのカラブレーゼって偉そうにしてるだけの子供なのかな」
ジェイ
「俗に言うロリババアというものかもしれませんよ」
サルア
「それはそれでどうなんだろうね」
ジェイ
「なんにせよ仕事ならともかく面倒事は回避したいものですよ」
ユーネ
「ジェイって割と面倒事は嫌いなタイプなのかな」
ジェイ
「面倒ばかり起こす馬鹿が周囲にいたせいですかね」
サルア
「ふーん、でも意外と嫌いだと思ってないよね」
ジェイ
「嫌いではないですけど、鬱陶しいとは思いますね」
ユーネ
「はぁ」
ジェイ
「それはそうとお二人もクランに来るという事でいいんですよね」
サルア
「うん、他のみんなも一緒に行くよ」
ジェイ
「分かりました」
ユーネ
「お世話になるね」
ジェイ
「とりあえずは一件落着ですかね」
サルア
「ジェイも苦労してるのかな」
ジェイ
「全く」

その頃

カリーナ
「ふぅ」
ヒスイ
「それにしてもこのカラブレーゼって本自体は魔導書なのかしら」
カリーナ
「どうなんでしょうね、アーティファクトの可能性もあるとは思いますが」
おめが
「ですがアーティファクトがそんな簡単に世の中に出回るものなんですか」
カリーナ
「価値が分からない人が二束三文で売った可能性はあるかと思いますが」
ヒスイ
「価値が分からない人だとただの古い本だものね」
カリーナ
「そうなんですの、アーティファクトに限らず古いものというのは価値が分かるかどうかですもの」
おめが
「結局はどんなものでも価値が分からない人にはガラクタなんですよ」
カリーナ
「鉄道模型のコピペを思い出させますわね」
ヒスイ
「価値が分からないというのは逆に言えば貴重なものを格安で手にするチャンスがあるかもだけどね」
カリーナ
「まあ実際相場より遥かに安く売られてる古書なんかはありますものね」
おめが
「そういうのはせどりが正しい価値で流通させてくれるかもしれないですね」
カリーナ
「なんにせよこのカラブレーゼはどんな本なのやら」
ヒスイ
「まあ少なくともただの古本ではなさそうよね」
カリーナ
「ですわね」
おめが
「世の中は広いという事です」
カリーナ
「そういえばヒスイさんもクランに来るという事でいいんですの」
ヒスイ
「ええ、そのつもりよ」
カリーナ
「ならよろしく頼みますわね」
おめが
「はい、お世話になります」
カリーナ
「価値が分からないというのも大変ですわよね」

その頃

真愛
「それにしてもあのカラブレーゼというのはただの子供でしたわね」
ハル
「精神的に幼いだけかもしれませんけどね」
真愛
「なんにせよ街は元通りですし、一件落着ですわね」
ルビー
「そうですね、流石にもうこういう事は起こらないと思いたいですが」
真愛
「流石にそんなにポンポンと起こったら困りますわよ」
ハル
「全くです」
真愛
「なんにせよカラブレーゼというのは本当に偉大な存在なんですの」
ルビー
「それはなんとも言えないですよね、過去が分からないですし」
真愛
「それはそうとハルさん達もクランに来るという事でよろしくて」
ハル
「はい、そのつもりです」
真愛
「分かりましたわ」
ルビー
「お世話になりますね」
真愛
「ええ、こちらこそ」
ハル
「クランも楽しみですね」
真愛
「とりあえずは休んでから帰る事になりますか」
ルビー
「疲れも取りたいですからね」
真愛
「騒動は少ないに限りますわね」

その頃

フロエ
「ふぅ」
ドラ美
「お主、若いのにずいぶんと落ち着いておるな」
フロエ
「そんな事はないと思うよ、元々騒いだりするのがそんな好きじゃないだけ」
アミリア
「そういう人っているわよね、落ち着いてる訳じゃないけど、騒ぐのが苦手な人って」
フロエ
「別に騒がなくても死にはしないしね、大声自体は出せるから」
ドラ美
「しかし不良という訳でもないのにガムを噛んでいるのか」
フロエ
「ガムが好きなだけだよ」
アミリア
「最近はガムってあまり見ないのにね」
フロエ
「それはそうと2人もクランに来るっていう事でいいの」
ドラ美
「ああ、そうする、教団も解散したしな」
フロエ
「解散したんだ」
アミリア
「あっさり解散しちゃうのね」
フロエ
「なんか意外な感じがする」
ドラ美
「元々大して慕われてもいなかったからな、クランで改めて仕切り直す」
フロエ
「宗教をやめるつもり自体はないと」
アミリア
「懲りない人よね」
フロエ
「こういう図太さは羨ましいね、ほんと」


第九話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第七話

その日の夜塔へ向かう事に


芦花
「それじゃ行こうか」
ジェイ
「ですね」
カリーナ
「派手にやってやりますわ」
真愛
「ええ、力こそパワーですもの」
フロエ
「そのノリ嫌いじゃないよ、そんじゃ行こうか」



秋乃
「行くのね」
芦花
「うん、夜明けまでには終わらせてくるから」
秋乃
「帰ってきたらご飯でも作ってあげるから、しっかりやってくるのよ」
ジェイ
「言われるまでもありませんよ」
秋乃
「鈴夏ちゃん達の事もよろしくね」
カリーナ
「ええ、分かっていますわ」
秋乃
「無事に帰ってきたらお菓子も用意しておくわね」
真愛
「あら、嬉しい」
秋乃
「それじゃ行ってらっしゃい」
フロエ
「うん、行ってきます」



芦花
「お待たせ」
ジェイ
「遅れました」
カリーナ
「お待たせしましたわ」
真愛
「待たせましたわね」
フロエ
「全員いるね」
ハル
「はい、揃ってますよ」
鈴夏
「あの塔に行ってカラブレーゼをぶっ飛ばすんだよね」
ドラ美
「物騒だな、だが嫌いではない」
ユーネ
「鉄拳制裁かな」
ヒスイ
「暴力は駄目って言いたいけど、そっちの方が手っ取り早い事もあるものね」
アミリア
「ヒスイって先生って聞いたけど、割と過激ね」
おめが
「力は全てを解決するのですよ」
サルア
「おめが、分かってて言ってるよね」
ルビー
「意外と過激なんですから」
芦花
「それじゃ行こうか」



芦花
「意外と遠くないのかな」
ジェイ
「思ってるより近くに感じますね」
カリーナ
「遠近感がどうにも狂いますわよね、こういうのは」
真愛
「遠いようで近くに見えるのは人体の構造上の問題ですものね」
フロエ
「意外と欠陥だらけだよね、人体って」
ハル
「人間は何かと大変ですね」
鈴夏
「ハルはドラゴンだもんねぇ」
ドラ美
「人間に比べたら圧倒的な上位種だからな」
ユーネ
「ドラゴンって凄いんだね」
ヒスイ
「まあ魔族でもドラゴンには勝てないわよ」
アミリア
「というかこのメンツは見事に多種族よね」
おめが
「全くです、意外と寛容なようで」
サルア
「気にしなくていいのは楽だけどね」
ルビー
「それも含めてのメンツですよね」
芦花
「あ、着いた、行くよ」



芦花
「中はそれなりに高いみたいだね」
ジェイ
「でも電波塔だとそこまで高いものでもないと思いますけど」
カリーナ
「世界的に高い電波塔でも思ってるより高くないとか普通ですしね」
真愛
「人間の手で高い建物を作っても災害でポッキリ行かれても困りますしね」
フロエ
「水害に遭ったタワマンかな」
ハル
「デジャヴすぎますねぇ」
鈴夏
「まあいいんじゃないかな、知らンけど」
ドラ美
「鈴夏は割とノリはいい方だな」
ユーネ
「と、とにかく上を目指そうか」
ヒスイ
「そうね、さっさと終わらせましょうか」
アミリア
「やれやれね」
おめが
「高圧的にしてるアミリア様が実はポンコツという事ですよ」
サルア
「おめがってご主人様にも容赦しないよね」
ルビー
「切れ味が鋭すぎますね」
芦花
「もう少しだね、行こうか」



カラブレーゼ
「来たか」
芦花
「何をするつもりかはは知らないけどね」
カラブレーゼ
「我はこの世界を照らす者、その輝きは導きの光となろう」
ジェイ
「魔女で導きですか、胡散臭い宗教の教祖様みたいですね」
カラブレーゼ
「口だけは大きいのだな」
カリーナ
「ブーメランが刺さってますわよ」
カラブレーゼ
「やかましいわ!」
真愛
「これは意外とアホの子なのでは」
カラブレーゼ
「コケにするようならば焼き払うぞ」
フロエ
「あー、これ完全に虚勢だね、精神年齢低そうなやつ」
カラブレーゼ
「小さき者が何を抜かすか」
ハル
「とりあえず燃やしていいですか?灰も残らないと思いますけど」
カラブレーゼ
「やめんか馬鹿者!」
鈴夏
「あ、火には弱いんだね」
カラブレーゼ
「我を怒らせた事、後悔させてくれるわ」
ドラ美
「やれやれ、どんな大層な存在かと思えば単なる小物のクソガキではないか」
カラブレーゼ
「誰がクソガキか!これでも400歳は越えておるわ!」
ユーネ
「煽り耐性なさすぎじゃない?」
カラブレーゼ
「ぐぬぬ」
ヒスイ
「なんか惨めになってきたわね」
カラブレーゼ
「もう話す理由もないな、我が力の前に平伏すがいいわ!」
アミリア
「要するに殴っていいという事ね」
おめが
「それなら手を抜く必要もありませんね」
サルア
「だね、フルボッコのマジブッコにしてやるから」
ルビー
「そういう訳です、ごめんなさい」
カラブレーゼ
「ふはははは!!思い知らせてくれるわ!」



ジェイ
「行きますよ!」
ジェイ
「あなたに見えますか?縫い付ける!これは現の痛みです、縛影鈴響転!!」
ジェイ
「あなたが受けたのは真の痛みですよ」
カラブレーゼ
「ぬうっ!?」
フロエ
「行くよ!」
フロエ
「星よ、来たれ!その力、ここに解き放て!明滅の星天!!」
フロエ
「アクセル解放!スペルフォース!」
フロエ
「輝滅の星雨!!」
フロエ
「行くよ!闇よ、その空を覆い尽くせ!見えるは白き月、その力に平伏せ!暗夜の白月!!」
ユーネ
「行くよ!」
ユーネ
「全部壊れちゃえ!せーの、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ユーネ
「アクセル解放!プルートボイス!」
ユーネ
「らーらーらー♪」
ユーネ
「行くよ!あたしのステージ、聞いていってね!イェイイェイイェイ!!どっかーん!」
ヒスイ
「行くわよ!」
ヒスイ
「月夜よ来たれ!輝きは降り注ぐ!ルナライトバーン!!」
ヒスイ
「アクセル解放!ブレイドスタッフ!」
ヒスイ
「エナジーシュート!!」
ヒスイ
「行くわよ!姿を現せ、宵の月!見せてあげるわ、これが私の!ムーナイトブレイク!!」
アミリア
「行くわよ!」
アミリア
「アタシの前に跪きなさい!可愛がってあげる、ダンスローズ!!」
アミリア
「アクセル解放!エナジードレイン!」
アミリア
「ダークウィンド!!」
アミリア
「行くわよ!気高き黒バラよ、その身を引き裂け!鳴きなさい、ダークネスローズ!!」
おめが
「行きます!」
おめが
「蜂の巣にして差し上げます、ヘアーランサー!!」
おめが
「アクセル解放!ヘアーリフレクト!」
おめが
「ストライクランス!!」
おめが
「行きますよ!これを受けきれますか、天元突破の螺旋撃!ヘアードリルブレイク!!」
カラブレーゼ
「ぬうっ!?」
サルア
「行くよ!」
サルア
「メッタメタにしてあげる!せーのっ、それそれそれーっ!ラッシュネイル!!終わりッ!」
サルア
「アクセル解放!ハイパーダッシュ!」
サルア
「ウルトラキック!!」
サルア
「行くよ!全身全霊でぶつかるよ!せーのっ!ストリームハウル!!どっかーん!」
ルビー
「行きます!」
ルビー
「火の玉よ、来て!大きくなって、燃え盛れ!ファントムバースト!!」
ルビー
「アクセル解放!スルーボディ!」
ルビー
「ホワイトファイア!!」
ルビー
「行きます!どろどろの手よ!奈落の底にご案内です!ゴーストハンド!!」
真愛
「行きますわよ!」
真愛
「剣閃よ唸れ!氷銀のように!ブルーアイス・ローズ!!」
真愛
「アクセル解放!プライドブースト!」
真愛
「フロストピアス!!」
真愛
「見切れますの!喰らいなさい!翔麗蒼光閃!!」
真愛
「あなたに見切れる筋もありませんわ」
カリーナ
「行きますわよ!」
カリーナ
「銀世界へようこそ!スノーセレブレイション!!どうです?凄いでしょう」
カリーナ
「アクセル解放!エアリアルスペル!」
カリーナ
「トライスプレッド!!」
カリーナ
「覚悟なさいな!シャイニングジャッジメント!!」
カリーナ
「去りゆく者には過ぎた餞別でしたわね」
芦花
「行くよ!」
芦花
「終わらせるよ!それじゃ済まないよ!業火を斬り裂く!裂衝!翔炎山!!」
カラブレーゼ
「ぬうっ!?」
芦花
「アクセル解放!オーダースイート!」
芦花
「竜山華!!」
芦花
「神速の斬光!見切れるかな!閃火絶衝撃!!この一撃で…沈め!」
芦花
「勝てない勝負はするものじゃないよ」
カラブレーゼ
「この…我が…」


第八話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第六話

戦闘に勝利した一行は


芦花
「なんとかなったね」
ジェイ
「ですがなんだったのでしょう」

「時は来た」
カリーナ
「魔導書が!」
魔導書
「力は満ちた、その世界は今ここにその姿を解放せん」
真愛
「なんですの!?」
魔導書
「世界は解き放たれた、我はその頂へと向かう」
フロエ
「待って、あんた何者?偉そうにしてるって事はただの本じゃないよね」
カラブレーゼ
「我が名はアルベリーニ・カーラ・カラブレーゼ、偉大なる太陽の魔女である」
ハル
「カラブレーゼさんですか、それで何をするつもりですか」
カラブレーゼ
「我はこの世界を太陽で照らす者、その頂へと向かう」
鈴夏
「よく分かんないけど」
カラブレーゼ
「それを止めたくば来るがよい、その頂へ」
ドラ美
「おい、待て!」
ユーネ
「行っちゃったね」
ヒスイ
「でもこの様子だと止めに行かないと駄目よね」
アミリア
「でしょうね、でもその頂ってどこなのよ」
おめが
「外に出て確かめればいいのでは」
サルア
「それもそうだね」
ルビー
「とりあえず行ってみましょう」



芦花
「あそこに見える電波塔みたいなのがそれなのかな」
ジェイ
「だと思います、景色が変わっていますし、この辺りで一番高いのはあそこですから」
カリーナ
「そろそろ夕暮れだと思いますわ、目的を実行に移すとしたら明日の朝になるのでは」
真愛
「だとしたら準備をしている余裕ぐらいはありますわよね」
フロエ
「そうだね、なら今夜日が昇る前に片付ければいいと思うよ」
ハル
「そうですね、それがいいと思います」
鈴夏
「なら今夜もう一度集まってあの塔に向かおう」
ドラ美
「だな、そうして片付けるぞ」
ユーネ
「それはそうとアミリアさん達はどうするんですか」
ヒスイ
「一緒に来る?」
アミリア
「そうね、そうさせてもらうわ」
おめが
「お世話になります」
サルア
「よろしくね」
ルビー
「よろしくお願いしますね」
芦花
「それじゃ一旦戻ろうか」



芦花
「でもあのカラブレーゼってなんなんだろう」
鈴夏
「ただの本じゃなさそうだよね」
芦花
「まあ本に魂が宿ってたなんて話もあったから、昔の人が本に魂を転移したとかなのかな」
秋乃
「そんな事まで出来るなんて凄いのね」
芦花
「なんにしてもなんとかしないといけないかな」
鈴夏
「だよねぇ、このままにはしておけないし」
芦花
「太陽の魔女だかなんだか知らないけど、力で分からせればいいかな」
秋乃
「意外と過激なのねぇ」
芦花
「まあ巻き込まれた形ではあるけど最後までやるよ」
鈴夏
「だね、あたしもそうするよ」
芦花
「ただ本とはいえ魔女を名乗る相手だもんね」
秋乃
「魔女って悪いイメージなんだけど、実際どうなのかしら」
芦花
「うーん、いい魔女と悪い魔女がいるっていうのは確かかも」
鈴夏
「まあそれはそうだよね」
芦花
「だからそれについても確かめようかな」
秋乃
「太陽の魔女、大層な肩書ねぇ」
芦花
「まあなんとかなるよね、たぶん」

その頃

ジェイ
「それにしてもあの魔導書は人が魂を転移したものなんでしょうか」
ユーネ
「そんな事が出来るものなんですね」
ジェイ
「まあ何度かそういうケースを見ているというだけですよ」
サルア
「でもだとしたらあれって人なの?」
ジェイ
「人というか魂だけになってるみたいな感じですよ」
ユーネ
「魂って概念的なものだと思ってたけど」
ジェイ
「まあ僕も概念的なものは信じないタチなんですが」
サルア
「それなのに認めてるんだ」
ジェイ
「実際に見たものならそれは真実ですからね」
ユーネ
「そういう所は割り切ってるんだ」
ジェイ
「そうですよ」
サルア
「なんかダブスタじゃないの」
ジェイ
「別にいいんですよ、目で見たものを否定するほど愚かでもないですからね」
ユーネ
「でも太陽の魔女かぁ、強そう」
ジェイ
「でも人間だったらもっと強いと思いますよ」
サルア
「なら勝てると信じなきゃね」
ジェイ
「手は抜けませんね、これは」

その頃

カリーナ
「それにしてもあの魔導書はなんだったんですの」
ヒスイ
「さあ?でも太陽の魔女なんて名乗るからには大層な存在なのかしらね」
カリーナ
「どうなんでしょうね、本に魂を転移して500年生きていたとかそういう話もあったので」
おめが
「そんな高度な事が出来るとしたらそれはそれこそ大魔法使いレベルですよ」
カリーナ
「そうですわよね、ですが魂というのも概念的ですし」
ヒスイ
「でも近年はロボットにも心を持たせられるぐらいだものね」
カリーナ
「そう考えればそういう事が出来ても不思議ではありませんわよね」
おめが
「カリーナさんはそれを見ている訳ですからね」
カリーナ
「ええ、それもありますしそれを可能にしたのも見ていますから」
ヒスイ
「だとしたらあの本は魔導書じゃないのかしら」
カリーナ
「うーん、ですが本を使って操る機構みたいなのも見ていますから、なんとも言えませんわ」
おめが
「世の中は広いのですね」
カリーナ
「なんにせよボコボコにしてやるのが一番なのでしょうね」
ヒスイ
「カリーナさんって意外と力技が好きなのかしら」
カリーナ
「とりあえず話が通じるかをしてからですが」
おめが
「まあそうなりますよね」
カリーナ
「なんとかなりますわよね、たぶん」

その頃

真愛
「それにしても太陽の魔女とはなんですの」
ハル
「さあ?それにカラブレーゼってピザの名前ですよ」
真愛
「ピザの名前をつけるとか変わってますわね」
ルビー
「でも本が喋るなんて驚きですね」
真愛
「魂を本に転移させてるとかだと思いますけど」
ハル
「ですね、そういう技術はありますから」
真愛
「とはいえそんなのが相手とは」
ルビー
「勝てるんでしょうか」
真愛
「勝てると信じれば勝てますわよ」
ハル
「そんなものですかねぇ」
真愛
「そんなものですわよ」
ルビー
「でも太陽の魔女と名乗るぐらいだから強いのでは」
真愛
「まあ強いでしょうね」
ハル
「でも勝たないと駄目なんですし、全力で殴りに行きますか」
真愛
「ですわね」
ルビー
「でも太陽の魔女ってなんなんでしょうか」
真愛
「さあ?でも昔の凄い人とかでは」
ハル
「そんなあっさりとしたものなんですかね」
真愛
「まあ力で分からせてやればいいのですわ」
ルビー
「過激ですね」
真愛
「勝てると信じたいものですわね」

その頃

フロエ
「太陽の魔女ってなんなんだろうね」
ドラ美
「知らん、だが胡散臭い感じはするな」
フロエ
「ドラ美が言うと盛大にブーメランが突き刺さるけど」
アミリア
「でも魔導書が喋るってどういうからくりなの」
フロエ
「本に魂でも転移させてるんでしょ、高度な魔法使いはそうして何百年と生きてるとかあるし」
ドラ美
「ふん、軟弱な、余など生身で1000年は生きておるというのに」
フロエ
「ドラゴンと人間を比較してる時点で間違ってるよね」
アミリア
「でもそんな魔法があるものなのね、私も魔法にはそれなりに詳しいつもりなのに」
フロエ
「なんにしてもカラブレーゼね、ピザの名前とか食い意地でも張ってたのかな」
ドラ美
「ピザの名前とか、それを言うならマルゲリータは王妃の名前になるぞ」
フロエ
「マルゲリータはきちんと理由があるでしょ、カラブレーゼはピザが先だと思うし」
アミリア
「なんかお腹が減るわね」
フロエ
「ピザが食べたくなった、どうしてくれるの」
ドラ美
「余に言うでないわ」
フロエ
「でも太陽の魔女カラブレーゼね、ピザ職人かな」
アミリア
「フロエって割と容赦ないわね」
フロエ
「国のイメージそのままだもんね」
ドラ美
「それを言うならピッツァと言わないと現地人に殺されるぞ」
フロエ
「あー、それもそうだね、クランのイタレア人もそんな感じだし」
アミリア
「やれやれね」
フロエ
「まあ面倒は回避したいから殴りに行けばいいよね」



芦花
「それじゃ今夜だね」
ジェイ
「ええ、全力で殴りに行きますか」
カリーナ
「ですわね、こういう時は殴りに行くのが相場と決まっていますもの」
真愛
「今夜あの電波塔のような所へ向かいますのね」
フロエ
「面倒になりそうなものは排除しないとね」


第七話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第五話

今日も様子を見る事に


芦花
「ふぅ」
ジェイ
「とりあえず下に行きますか」
カリーナ
「ですわね」
真愛
「また何かあったりしてないといいですけど」
フロエ
「何かあったら動けばいいしね」



秋乃
「あ、いい所に来たわ」
芦花
「その様子だと何かあったんだね」
秋乃
「ええ、今回は外が森になってるのよ」
ジェイ
「森ですか?」
秋乃
「ええ、街がそのまま森に飲み込まれたみたいな感じなの」
カリーナ
「つまり街はそのままに森化していると」
秋乃
「そうなの、鈴夏ちゃんがハルちゃん達を呼びに行ってるから合流してくれるかしら」
真愛
「分かりましたわ、こっちも調べてみます」
秋乃
「ええ、気をつけてね」
フロエ
「うん、行ってくる」



芦花
「本当に森になってるね」
ジェイ
「街の人達も昨日みたいに時間が止まってますよ」
カリーナ
「魔導書はここにありますし…」
真愛
「一体何が起こっていますの」
フロエ
「分からないね、あと向こうに洋館みたいなのが見えるけど」
ハル
「あ、みなさんも無事でしたね」
鈴夏
「今度はなんなのさ」
ドラ美
「胡散臭いのは明らかにその魔導書なのだが」
ユーネ
「でもどうするの」
ヒスイ
「それならあの洋館が怪しいと思うけど、とりあえずどこか行ってみる?」
芦花
「そうだね、少し様子を見て回ってそれからあの洋館に行ってみようか」
ジェイ
「そうですね、まずは確かめてからです」
カリーナ
「それがよさそうですわね」
真愛
「なら行動あるのみですわね」
フロエ
「面倒だけど、元の世界に戻す必要はあるしね」
ハル
「そういう事です」
鈴夏
「それじゃ行こうか」
ドラ美
「ああ、今度こそ正体を突き止めてくれるわ」
ユーネ
「気合が入ってるね」
ヒスイ
「ふふっ、それじゃ行きましょうか」



芦花
「見事に大森林になってるね」
ジェイ
「それなのに街がそのまま残ってるのは不思議としか思えませんね」
カリーナ
「一体何が起こっているんですの」
真愛
「それが分かったら苦労はしませんわよ」
フロエ
「ん?何か声がしない?」
ハル
「しますね、向こうみたいですよ」
鈴夏
「だったら行ってみようよ」
ドラ美
「危険に飛び込む気しかしないな」
ユーネ
「まあいいんじゃない」
ヒスイ
「とりあえず行ってみればいいわよ」



女の子
「はあっ!」
女の子
「なんなのでしょうか」
女の子
「そいやっ!」
女の子
「しかし何がどうなっているんですか」
魔獣
「うぅ~バウッ!」
芦花
「あのー」
女の子
「誰!」
ジェイ
「すみません、別に争うつもりはないのですが」
女の子
「まさか我々以外にも人がいたんですね」
カリーナ
「えっと」
女の子
「お姉さん達は?」
真愛
「かくかくしかじか」
女の子
「つまりこの世界の元の世界の人ですか」
フロエ
「そういう事」
アミリア
「アタシはアミリアよ」
おめが
「おめがと申します」
サルア
「ボクはサルア、よろしくね」
ルビー
「ルビーです」
ハル
「それでみなさんはなんなんですか」
アミリア
「一応サキュバスとかそういう種族で、アイドルなんだけど」
鈴夏
「はぁ」
おめが
「とりあえず一緒に行動しませんか?この世界についても調べたいですし」
ドラ美
「そうだな、それがよかろう」
サルア
「分かった、それじゃ行こう」
ユーネ
「だね」
ルビー
「よろしくお願いしますね」
ヒスイ
「ええ、こちらこそ」



芦花
「それで洋館に来たけど」
ジェイ
「中には入れるみたいですね」
カリーナ
「どうします?」
真愛
「とりあえず入ってみればいいですわよ」
フロエ
「またそういう」
ハル
「でも確かめないと始まりませんよ」
鈴夏
「それはそうなんだけどね」
ドラ美
「なんにせよこのままでも仕方なかろう」
ユーネ
「だね、ここは思い切って行こうか」
ヒスイ
「そうね、行ってみないと始まらないもの」
アミリア
「なら行くわよ」
おめが
「油断なさらぬように」
サルア
「そんじゃレッツゴー」
ルビー
「おー」



芦花
「一通り見て回ったけど」
ジェイ
「目立った収穫はないですね」
カリーナ
「うーん」
真愛
「ここが最後の部屋ですし」
フロエ
「何もないならそれでいいんじゃないの」
ハル
「待って!」
魔獣
「グルル」
鈴夏
「これって魔獣?」
ドラ美
「そのようだな」
ユーネ
「道を塞がれてるよ」
ヒスイ
「仕方ないわね、やるわよ」
アミリア
「ええ」
おめが
「迎撃に移ります」
サルア
「行くぞー!」
ルビー
「覚悟を!」
魔獣
「グルル」



ジェイ
「行きますよ!」
ジェイ
「行きますよ!せいっ!贄を喰らえ!焔の顎!!」
ジェイ
「いい火加減だったでしょう?」
魔獣
「グァッ!?」
フロエ
「アクセル解放!スペルフォース!」
フロエ
「空天の震撃!!」
フロエ
「行くよ!闇よ、その空を覆い尽くせ!見えるは白き月、その力に平伏せ!暗夜の白月!!」
真愛
「アクセル解放!プライドブースト!」
真愛
「フロストスパーク!!」
真愛
「見切れますの!喰らいなさい!翔麗蒼光閃!!」
真愛
「あなたに見切れる筋もありませんわ」
カリーナ
「アクセル解放!エアリアルスペル!」
カリーナ
「セイントチェイス!!」
カリーナ
「覚悟なさいな!シャイニングジャッジメント!!」
カリーナ
「去りゆく者には過ぎた餞別でしたわね」
魔獣
「グァッ!?」
芦花
「アクセル解放!オーダースイート!」
芦花
「炎柱撃!!」
芦花
「神速の斬光!見切れるかな!閃火絶衝撃!!この一撃で…沈め!」
芦花
「勝てない勝負はするものじゃないよ」
魔獣
「グルル…」


第六話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第四話

戦闘に勝利した一行は


セイレーン?
「痛い…よぉ…」
芦花
「あれって!」
ジェイ
「そのようですね、そこっ!」
魔物
「ふあぁ…」
カリーナ
「どうやら取り憑かれていたようですわね」
真愛
「もしもーし、意識はありますの」
女の子
「うーん…あれ?あたし何をしてたんだろう…」
フロエ
「名前とか分かる」
ユーネ
「名前…ユーネだよ」
ハル
「それでどうします?」
ユーネ
「一緒に行く、その方がいいと思うし」
鈴夏
「分かった、それじゃ行こうか」
ユーネ
「うん!」
ドラ美
「さっさとここを出るぞ」
ユーネ
「はーい」
ヒスイ
「行きましょう」



芦花
「風景が元に戻っていく…」
ジェイ
「恐らく魔法が切れたという事だと思いますよ」
カリーナ
「結局なんだったのでしょうか」
真愛
「分かりませんわね、まあいいのではなくて」
フロエ
「そうそう、とりあえず戻ろうよ」
ハル
「ですね、また何かあるかも分かりませんし」
鈴夏
「魔導書の解読も終わらせないとだもんね」
ドラ美
「だな、それが終わったら次を考えればいい」
ユーネ
「それじゃ戻ったら解散して少し休もうか」
ヒスイ
「ですね、それがいいですよ」



芦花
「それにしてもなんだったんだろうね」
鈴夏
「うーん、何かの力でああなったのかな」
芦花
「何かの力かぁ」
秋乃
「もしかして例の魔導書なのかしら」
芦花
「でも本が勝手に動くみたいな事があるの」
鈴夏
「実は凄い本だったりとか」
芦花
「凄い本って言われてもパッと来ないなぁ」
秋乃
「例えばだけど、偉大な魔法使いが書いた本とか」
芦花
「だとしたらもしかしたらアーティファクトみたいなものなのかな」
鈴夏
「アーティファクトって古代の道具みたいなやつだよね」
芦花
「そんな感じだね」
秋乃
「でもそのアーティファクトだとしたら勝手に動く事もあるかもしれないわよね」
芦花
「実は相当凄いものだったりするのかなぁ」
鈴夏
「そればかりはなんとも言えないよね」
芦花
「うーん、なんなんだろうね」
秋乃
「それが分かるといいわね」
芦花
「アーティファクト、本当なのかなぁ」

その頃

ジェイ
「ユーネさんは歌を歌うのが好きなんですか」
ユーネ
「うん、好きだよ」
ジェイ
「でも歌が上手い人というのは尊敬してしまいますよ、センスというものですか」
ユーネ
「ジェイは歌を歌うのは苦手なの?」
ジェイ
「歌が苦手というより綺麗に声を出すのが苦手なんですよ」
ユーネ
「そういう事ね」
ジェイ
「リズムは取れるんですけどね」
ユーネ
「何かそういう経験でもあるの」
ジェイ
「まあ、一応ですけど」
ユーネ
「ふーん、どんな事をしてたんだろう」
ジェイ
「言うと大体意外そうな顔をされるので、言わないようにはしてます」
ユーネ
「よけいに気になるんだけど」
ジェイ
「これに関しては知り合い以外には言わないですからね、墓場まで持っていくつもりです」
ユーネ
「本当に気になりすぎる」
ジェイ
「あれは流石に人に言うのは恥ずかしいですよ」
ユーネ
「一体ジェイはどんな歌で育ったんだろう…」
ジェイ
「はぁ」

その頃

カリーナ
「特に変わった様子もないですわね」
ヒスイ
「でもなんであんな事になったのかしら」
カリーナ
「分かりませんわね、ですが魔導書が独りでに動くなど」
ヒスイ
「普通ならあり得ないわよね、普通なら、ね」
カリーナ
「つまり普通でないという事が確定ですか」
ヒスイ
「ええ、ただ普通でないとしてもこの本がどんな代物なのか、よ」
カリーナ
「確かにそこは気になりますわね」
ヒスイ
「下手したらそれこそアーティファクトのような凄いものかもしれないわ」
カリーナ
「アーティファクト、このマルゲリータみたいな感じですの?」
ヒスイ
「あなた、その本をどこで?」
カリーナ
「この本は手にしたのは偶然なのですが、その際に契約をしたんですの」
ヒスイ
「アーティファクトと契約!?あなた、一体何者なの…」
カリーナ
「ただのエルタリアの姫ですわよ、とはいえ今はクランで修行中の身ですが」
ヒスイ
「姫って、そんな簡単に言うものなの」
カリーナ
「マルゲリータと契約をしてからは病弱だったのが嘘のような健康体になってしまって」
ヒスイ
「病弱だったのが突然健康体に…それもアーティファクトの力なのかしら」
カリーナ
「ただこのソーマの力もあるのではないかとは言われていますわね」
ヒスイ
「ソーマ、心を力に変えると言われる伝説の武器ね」
カリーナ
「なんにせよそれもあるのでこの本がアーティファクトである可能性は否定は出来ませんわね」
ヒスイ
「とはいえアーティファクトだとしたらどうすればいいのよ」
カリーナ
「封印も施されていないのにとなるとやはり何かしらの鍵になるワードが設定されているのかと」
ヒスイ
「鍵になるワードねぇ」
カリーナ
「それを特定するしかなさそうですわね」
ヒスイ
「これは難しくなりそうね」
カリーナ
「鍵となる言葉…」

その頃

真愛
「一体なんだったのでしょうか」
ハル
「分かりませんね、でも何らかの力が働いたのは確定だと思います」
真愛
「何らかの力、まさか例の魔導書って事はありませんわよね」
ハル
「どうなんでしょうね、私にはなんとも言えませんよ」
真愛
「とはいえ景色そのものを変えてしまうような力だという事ですわよね」
ハル
「そうなりますね」
真愛
「そんな大きな力だとは」
ハル
「そういえば真愛さんってモデルですよね?雑誌で見ました」
真愛
「ええ、そうですわよ」
ハル
「でも確か有名なお金持ちの娘さんですよね」
真愛
「ええ、とはいえ家とは独立してやってますから何かと言われる理由もないですわ」
ハル
「でもインタビューとか見る限りアホの子ですよね」
真愛
「まあそれは否定しませんけど」
ハル
「俗に言うおバカタレントってやつですか」
真愛
「誰がおバカタレントですって?私はあくまでもモデルですわよ」
ハル
「そこは譲らないんですね」
真愛
「なんにせよモデルというのも楽な仕事でもないんですのよ」
ハル
「体型の維持とかありますからね」
真愛
「これでも努力してるというのはなかなか伝わりませんわよねぇ」
ハル
「何かと大変なんですね」
真愛
「今回は何が起こっているのやら」

その頃

フロエ
「ふぅ」
ドラ美
「相変わらずクールぶっておるな」
フロエ
「別にクールとかそんなつもりはないんだけどね」
ドラ美
「お主、世の中を斜めに見とるな」
フロエ
「そうだね、大体世の中なんてロクでもないし」
ドラ美
「本当に悪い方向に達観しとるな」
フロエ
「でも私はロクでもなくても嫌いじゃないけどね」
ドラ美
「お主、口が悪いだけでいい子じゃな」
フロエ
「まあ犯罪に走れるような勇気もないしね」
ドラ美
「それは勇気とは言わんぞ」
フロエ
「私は少なくともそのぐらいは弁えてるつもりだしね」
ドラ美
「態度や口が悪いくせにルールは律儀に守るタイプか」
フロエ
「私が嫌いなタイプは勇気と無謀の区別もつかないような人だから」
ドラ美
「言ってくれるのぉ」
フロエ
「ドラ美は偉そうにしてても中身は残念だから好感が持てるよね」
ドラ美
「やかましいわ」
フロエ
「まあ年頃って事だよ、若いっていいよね」
ドラ美
「嫌味か」
フロエ
「なんにせよ私はドラ美みたいなタイプは嫌いじゃないよ」
ドラ美
「こいつもなかなかにひねくれ者よのぉ」
フロエ
「まあ楽しいっていうのは大切だよね」



芦花
「また何かあるのかな」
ジェイ
「どうでしょうね」
カリーナ
「とりあえずその時は動けばいいですわよ」
真愛
「ですわね」
フロエ
「それじゃ休もうか」



???
「思念を確認、91ページ、魔獣と歌の森を顕現します」


第五話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第三話

とりあえず仕事の手伝いをする事に


芦花
「ふぁ」
ジェイ
「とりあえず街にでも出てみますか」
カリーナ
「私は解読を続けますわね」
真愛
「近くにコンビニでもありますかしら」
フロエ
「特にする事もないしね、どうしたもんだろ」



秋乃
「あ、起きてきたのね、ちょうどよかったわ」
芦花
「何かあったの?」
秋乃
「なんか街が変なのよ」
ジェイ
「街が変?どういう事ですか?」
秋乃
「なんか突然景色が変わったの、外に出れば分かるから」
カリーナ
「はぁ」
秋乃
「鈴夏ちゃん達はすでに外に来てるから、合流してくれるかしら」
真愛
「分かりましたわ」
秋乃
「任せたわね」
フロエ
「何があったんだろう」



芦花
「なにこれ…」
ジェイ
「街ごとどこかへと転送された、という事でしょうか」
カリーナ
「人はいますけど、時間が止まったかのように動きませんわ」
真愛
「ならなんで私達は動けていますの」
フロエ
「向こうに塔みたいなのが見えるね、なんだろあれ」
ハル
「みなさん!」
鈴夏
「無事だったんだね」
ドラ美
「一体何が起こったというのだ」
ヒスイ
「分からないわ、朝に目が覚めて外を見たらこうなっていたのよ」
芦花
「それでどうするの」
ジェイ
「そういえば例の魔導書ってまだありますか?」
カリーナ
「ええ、ここにありますわ」
真愛
「まさかとは思いますけど」
フロエ
「その魔導書のせいとかなのかな」
ハル
「それでどうします?」
鈴夏
「怪しいのはあそこに見える塔だよね、どう考えても」
ドラ美
「ならあの塔に行ってみればいい、違うか」
ヒスイ
「そうね、それがいいと思うわ、行ってみましょう」



芦花
「意外と近いのかと思ったけど、遠いね」
ジェイ
「遠近感が狂ってるんでしょうね」
カリーナ
「でも思ってるよりは早くに着きそうですわよ」
真愛
「まあ遠くではないようですが近くもないという程度の距離ですわね」
フロエ
「めんどいからさっさと行こう」
ハル
「そうですね、何があるのかも気になりますし」
鈴夏
「本当になんなんだろう、この別世界」
ドラ美
「分からん、それについても調べねばならんだろうがな」
ヒスイ
「そうね、とりあえず行って確かめるわよ」



芦花
「着いたね」
ジェイ
「思ったよりは高くないように見えますね」
カリーナ
「とりあえず中に入ってみます?」
真愛
「確かめないといけませんものね」
フロエ
「面倒だけどね、でも元の世界に戻さないといけないし」
ハル
「そういう事です、ではいざ」
鈴夏
「突入かな」
ドラ美
「仕方ないがな」
ヒスイ
「何があるのかしら」



芦花
「この塔なんなのかな」
ジェイ
「さあ?上に何かあったりするんでしょうか」
カリーナ
「何かと言われてもなんでしょうか」
真愛
「怪物でもいるとか」
フロエ
「それはそれでどうなのかな」
ハル
「ん?魔力を感じますね、上からみたいですが」
鈴夏
「上から?」
ドラ美
「本当だな、となると上に何かいるのは確定だろう」
ヒスイ
「ならそれを確かめに行きましょう、行くわよ」



芦花
「ん?何か聞こえない?」
ジェイ
「これは歌声?」
カリーナ
「でも綺麗な歌声ですわね」
真愛
「まさかセイレーンでもいたりするんですの」
フロエ
「セイレーンって海の生き物じゃないの?」
ハル
「鳥の姿説と魚の姿説がありますから、別にいてもおかしくはないかと」
鈴夏
「なるほど」
ドラ美
「ならそのご尊顔を拝むまでだ、行くぞ」
ヒスイ
「セイレーンね、どうなのかしら」



芦花
「声がよく聞こえるようになってるね」
ジェイ
「もう頂上は目の前ですね」
カリーナ
「声の主にご対面ですわね」
真愛
「場合によってはボコボコにしてあげますわ」
フロエ
「そういうのは嫌いじゃないよ」
ハル
「いい覚悟です」
鈴夏
「なら行こうよ」
ドラ美
「うむ、ご対面だな」
ヒスイ
「セイレーン、まさかね」



芦花
「何かいるよ」
セイレーン?
「人…?」
ジェイ
「あなたは何者ですか」
セイレーン?
「何者…?あたしはあたしだよ…?」
カリーナ
「なんて悲しそうな目を…」
セイレーン?
「歌を歌いたいの…邪魔をしないで…」
真愛
「どうやら話は通じなさそうですわね」
セイレーン?
「やるの…?」
フロエ
「恨みはないけどね」
セイレーン?
「痛いのは嫌だなぁ…」
ハル
「でも見逃してくれないのでしょう」
セイレーン?
「歌の邪魔をしたから…」
鈴夏
「意外と恨まれてる」
セイレーン?
「だから、ね…」
ドラ美
「仕方ない、加減はしてやる」
セイレーン?
「覚悟してよね…」
ヒスイ
「行きますよ!」



ジェイ
「行きますよ!」
ジェイ
「続けていきます!消えてください!天地忘却襲!!終わりです!」
ジェイ
「あなたが見たのは夢じゃないですよ」
セイレーン?
「ひゃあっ!?」
フロエ
「行くよ!」
フロエ
「星よ、来たれ!その力、ここに解き放て!明滅の星天!!」
真愛
「行きますわよ!」
真愛
「一気に決めますわ!剣閃よ唸れ!氷銀のように!ブルーアイス・ローズ!!」
カリーナ
「行きますわよ!」
カリーナ
「銀世界へようこそ!スノーセレブレイション!!どうです?凄いでしょう」
セイレーン?
「ひゃあっ!?」
芦花
「行くよ!」
芦花
「終わらせるよ!それじゃ済まないよ!業火を斬り裂く!裂衝!翔炎山!!」
セイレーン
「痛い…なぁ…」


第四話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第二話

和菓子を買いに行く一行は


芦花
「それじゃ行こうか」
ジェイ
「ええ」
カリーナ
「ええ」
真愛
「行きますわよ」
フロエ
「うん」



女将
「あら、いらっしゃい」
芦花
「うーん、大体は売れ切れてるね」
女将
「ごめんなさいね、残り物でもいいなら買っていく?」
ジェイ
「どうします?」
女将
「あの、もしかしてみなさん何かの仕事をしている人ですか?」
カリーナ
「ええ、一応ですが」
女将
「少し頼み事を引き受けていただく事って出来るかしら」
真愛
「内容と報酬次第ですわね」
女将
「では希望する和菓子を希望するだけ、それが報酬でどうかしら」
フロエ
「いいんじゃない?元々買いに来たんだし」
秋乃
「えっとですね、私はここの店主で一ノ瀬秋乃と申します」
芦花
「うん、それで頼み事って?」
秋乃
「実は私の娘とその知り合いのドラゴンの子がいるんですが」
ジェイ
「ドラゴン?」
秋乃
「ええ、それでちょくちょくトラブルを持ち込むんですけど、また何か見つけたみたいで」
カリーナ
「つまりそれについて調べてくれないか、という事ですの?」
秋乃
「はい、駄目でしょうか」
真愛
「まあ構いませんわよ、報酬もそれなら文句はないですし」
秋乃
「まあ、それは嬉しいわね、とりあえずそこの地図なんだけど、行ってみてくれるかしら」
フロエ
「分かった、一応話を聞くだけなら」
秋乃
「頼むわね、うちの娘って不幸体質だから少し心配なのよ」
芦花
「うん、とりあえず報酬はそれでいいよ、必要な数は改めて伝えるから」
秋乃
「分かったわ」
ジェイ
「しかしドラゴンとはどういう事なんですか」
秋乃
「なんでも昔この街に落ちてきたみたいで、それで娘と家族みたいに育ったんだけど」
カリーナ
「はぁ」
秋乃
「なんにしても悪い子じゃないから」
真愛
「ええ」
秋乃
「それじゃ頼むわね」
フロエ
「分かった、それじゃ行ってみるね」
秋乃
「お願いね」



芦花
「ここかな?すみませーん」

「はーい」
ジェイ
「気配からして複数いるみたいですね」
女の子
「はい、どちら様?」
カリーナ
「かくかくしかじか」
鈴夏
「なるほど、あたしは鈴夏、一ノ瀬の娘だよ」
真愛
「それで何かあったのですか」
鈴夏
「とりあえず来てくれるかな」
フロエ
「うん」



鈴夏
「紹介するね、この子はハル、こっちはドラ美、あと偶然知り合ったヒスイさんね」
ハル
「ハルっていいます」
ドラ美
「誰がドラ美だ、余はグレンデルだ」
ヒスイ
「ヒスイよ、よろしくね」
芦花
「はぁ、それで何があったの」
ハル
「ドラ美の信者がこんなものを見つけてきたんですよ」
ジェイ
「なんですかこの本は」
鈴夏
「ヒスイが言うには魔導書みたいなんだけど、どうやっても開かないんだよね」
カリーナ
「少し見せてもらいますわね、ふむ、封印のようなものは施されていないようですが」
ドラ美
「それならなぜ開かんのだ、別の魔法的なものでもかかっているのか」
真愛
「外装もそういった感じは見受けられませんわよね」
ヒスイ
「だから困っているのよね、封印が外装にも内装にも施されていないなんてはじめてなのよ」
フロエ
「もしかして封印じゃなくて暗号とかそういう特定の言葉に反応するんじゃないの」
芦花
「特定の言葉?」
ハル
「だとしたら…」
ジェイ
「その言葉を導き出せば開くという事ですかね」
鈴夏
「分からん、あたしはそういうのさっぱりだし」
カリーナ
「とりあえずお借りしてよろしくて?」
ドラ美
「構わんぞ」
真愛
「カリーナさんなら平気ですわよね」
ヒスイ
「とりあえず私も手伝うわね」
フロエ
「一旦解散しようよ、何か分かったら報告すればいいし」
ヒスイ
「そうね、それじゃその時はまたここに」



芦花
「部屋を貸してくれてありがとうね」
鈴夏
「まあたくさん買ってくれるお客さんみたいだしね」
芦花
「一応クランの仕事の報酬って事だけどね、ただ引き受けたからにはやり遂げるよ」
秋乃
「すみませんね、でも何かと頼りになりそうだわ」
芦花
「うん、でもまさか竜人がいるなんてね」
鈴夏
「昔この街に落ちてきたらしいけどね、まあ10年ぐらいだからそこまででもないかな」
芦花
「ふーん、世の中には何かと偶然ってあるものなのかな」
秋乃
「そうだ、鈴夏ちゃん、あなたクランに行ってみたらどうかしら?少しはいい勉強になると思うの」
芦花
「いいの?」
鈴夏
「うーん、あたしは別に構わないよ、それも楽しそうだしね」
芦花
「分かった、責任を持って面倒を見るね」
秋乃
「ええ、お願いするわね」
芦花
「まあ報酬って事ならいいのかな」

その頃

ジェイ
「ふむ、こんな街で魔導書ですか」
ジェイ
「どこから持ち込まれたとかでしょうか」
ジェイ
「あのドラ美というのは宗教の教祖のようですが」
ジェイ
「なんにしてもそっちも探ってみた方がいいのでしょうか」
ジェイ
「僕は知らない事があるのは許せないタチなんですよね」
ジェイ
「とりあえず探りを入れてみますか」
ジェイ
「ドラ美さん本人にはなるべく悟られないように、ですね」
ジェイ
「では行きますか」

その頃

カリーナ
「そういえばヒスイさんはエルフですの?」
ヒスイ
「いえ、魔族よ」
カリーナ
「魔族なのにエルフみたいな耳なのですね」
ヒスイ
「魔族と言っても種族があったりするもの、だからこういう耳の魔族もいるのよ」
カリーナ
「なるほど、魔族と言ってもその魔族の中にも多様な種族があるのですね」
ヒスイ
「そうよ、魔族というのはあくまで総称に過ぎないもの」
カリーナ
「魔族と一言では言い表せないという事ですわね」
ヒスイ
「そういう事」
カリーナ
「それはそうとこの魔導書はなんなのでしょうか、本当に、びくとも、しませんわぁーっ!」
ヒスイ
「封印のようなものは施されていないとしたら本当に言葉に反応して開いたりするのかしら」
カリーナ
「その言葉が分からないのですが」
ヒスイ
「文字を見る限りだと古代文字だとは思うんだけど、アーティファクトの類なのかしら」
カリーナ
「アーティファクトですか」
ヒスイ
「うーん、表紙の文字の解読でもしてみる?」
カリーナ
「出来そうなのはそれしかないですものね」
ヒスイ
「とりあえず出来る事からやってみましょうか」
カリーナ
「ですわね」

その頃

真愛
「そういえばあのドラ美さんは一体何なんですの」
ハル
「ドラ美ですか?今から1000年ぐらい前は神として本当に崇められてたみたいですね」
真愛
「ドラゴンなのにですの」
ハル
「はい、まあ実際はポンコツですけどね」
真愛
「ポンコツって」
ハル
「知らない間に宗教を立ち上げてたりしてましたからねぇ」
真愛
「宗教、そういえば怪しげな信者が近くにいましたわね」
ハル
「でもあのポンコツっぷりですからね、私には頭も上がりませんし」
真愛
「なんか大変なのですわね」
ハル
「まあ悪い人じゃないんですよ、気高いだけのお馬鹿ドラゴンです」
真愛
「なんでしょう、このデジャヴ」
ハル
「ドラ美っていうのは鈴夏さん達が勝手につけた名前ですしね」
真愛
「それにしてもドラ美さんって実は苦労してたりします?」
ハル
「うーん、ドラ美は信者にもいまいち慕われてないっぽいですし、あと完全にカルトなんですよね」
真愛
「ダメダメじゃありませんの」
ハル
「なんにせよ仲良くしてあげてくださいね」
真愛
「散々な言われようですわね」

その頃

フロエ
「なに」
ドラ美
「お前、暇そうにしているな」
フロエ
「暇ってほどでもないよ、ただカルト宗教なんてよくやるよねって」
ドラ美
「カルト宗教とは失礼な」
フロエ
「でもドラ美って教祖様って言う割には威厳とか尊厳とか全く感じないよね」
ドラ美
「やかましいわ」
フロエ
「それでドラ美はなんでカルト宗教なんてはじめたの」
ドラ美
「だから…我はその昔神と崇められし轟竜グレンデルぞ」
フロエ
「ふーん、凄いね、作家でも目指せば?」
ドラ美
「お主、本当に人を敬うとかしないのだな」
フロエ
「私だって目上ぐらい敬うよ?敬うに値する人だけなら」
ドラ美
「余が格下に見られておるのか!?」
フロエ
「まあ喧嘩して勝てる気はしないけど、人間的には私より下でしょ」
ドラ美
「お主、口が悪いな」
フロエ
「私はあくまでも見たまんまを言ってるだけだよ、少なくともドラゴン相手に喧嘩して勝てるとも思わないし」
ドラ美
「そこは弁えておるのだな」
フロエ
「まあ信者にも慕われてなさそうな教祖様は私が頭でも撫でてあげるから」
ドラ美
「サラッと酷いな!」
フロエ
「まあドラゴンは叡智の生き物とか言われてるから、せめてその叡智ぐらいは見せてね」
ドラ美
「ぐぬぬ…こやつ、なかなかに曲者のようだな」
フロエ
「ドラゴンか、まあ勝てない喧嘩はしないよね」



芦花
「とりあえずカリーナが魔導書の解読が終わるまでは滞在かな」
ジェイ
「そうですね、カリーナさんが本気を出せば数日で終わると思いますし」
カリーナ
「あれぐらいならそれぐらいで終わらせてみせますわ」
真愛
「何も起こらなければいいですが」
フロエ
「とりあえず休もう、その時はその時でいいよ」



???
「思念を確認、37ページ、風鳴きの塔を顕現します」


第三話に続く

アナザーストーリー 芦花編 第一話

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「秋が突然殴り込みをかけてきた」
レイヴン
「やめなさい、確かに突然涼しくなったが」

「でも長袖にするかと言われれば微妙な気温なんですよね」
レイヴン
「分かる、だから衣替えの踏ん切りがつかん」
陽佳
「もう少しならいいんじゃないの」
レイヴン
「そうねぇ」
山風
「あたしはもう少し冷えたらでいいかな」
レイヴン
「山風ちゃんの私服ってお姉ちゃんのセンスだからな」

「選んでもらっているのね」
レイヴン
「まあ割と可愛げのある服だから、センスはあるんだろうなって思う」
陽佳
「素材はよさそうだから着せかえ人形にしたい感じはあるよね」
レイヴン
「あまりしてやるなよ」
山風
「それで提督、またネットサーフィンなの」
レイヴン
「せやで」

「それで何を見てたのかしら」
レイヴン
「世の中話の通じない人っているよなと思った次第、例のマスククレイジーのやつだが」
陽佳
「あー、でもファミレスとかでもスタッフに文句言ってるクレーマーとかたまに見るよね」
レイヴン
「クレーマーってのは言って通じるならクレーマーじゃないからな」
山風
「人間扱いをしてはいけない的な?」
レイヴン
「粛々とお代は結構ですのでお引取りくださいで店の外に叩き出すのが一番よね」

「お客様は神様っていうあれも意味を間違えてるのがクレーマーだものね」
レイヴン
「店のスタッフに直接言うような奴はこの国だとブラックリストに即座に登録されるからな」
陽佳
「この店の飲食店とかそんな仕組みがあるんだ」
レイヴン
「せやで、ブラックリストに登録されたら即座に国の全部の店に拡散と共有されるからな」
山風
「うわぁ、えげつない」
レイヴン
「悪質なクレーマーはそれぐらいしないと黙らんって事よ、国が仕組みを作るぐらいだし」

「逆に電話でクレームを入れるような人はどうするんですか?」
レイヴン
「そこなんだが、基本的にサービス業は有料回線にするように言ってあるらしい」
陽佳
「あくまでも事業者に任せてるんだね」
レイヴン
「そうね、だからこの国の店は基本的にお客様窓口は有料の電話回線よ」
山風
「そういう人ってリスクが発生するとピタッと止まるっていうよね」
レイヴン
「そうそう、有料通話とか折り返すので連絡先を教えてくださいって言うとその手の奴は黙るぞ」

「あくまでも無料で匿名だから言いたい放題出来るという事ですからね」
レイヴン
「そういう事ね、この国だとお客様窓口はメールのみか有料通話にするように国は推奨してる」
陽佳
「待つっていうのが嫌いなんだよね、クレーマーは」
レイヴン
「それかリスクが発生すると突然黙るのが特徴な」
山風
「だから有料通話だったりメールだったりなんだね」
レイヴン
「ただあくまでも推奨だからな、それでも業界での効果はかなり大きいらしい」

「まさにリスクを発生させたらクレームは減るですね」
レイヴン
「そう、それが業界内で広まったのかフリーダイヤルのとこも有料通話に切り替えたりが多いらしい」
陽佳
「直接言う人にはブラックリスト拡散、電話の人には有料通話や折り返しますで行くのか」
レイヴン
「あくまでも推奨だけど、それを推奨したり仕組みを作る時点で国も分かってるよな」
山風
「でもそれだとありがとうみたいな事も言いにくくなるのかな」
レイヴン
「まあメールと電話と両方設置してるとこもあるから、言いにくいとまでは行かないと思う」

「あくまでもクレーマーを躊躇させる為の仕組みですからね」
レイヴン
「リスクが発生する、またはすぐに返事が来ないってのをクレーマーはとにかく嫌がるからな」
陽佳
「有料通話はリスクなのか」
レイヴン
「リスクっていうか、お金がかかるのを嫌がるのもクレーマーは多いらしいしな」
山風
「でも完全には排除出来てないんだっけ」
レイヴン
「完全にはな、でも相当少ないっていう実績は多くの業種で出てるらしい」

「まさにリスクがあるとクレーマーはそれを嫌がるがピンズドなんですね」
レイヴン
「せやね、クレーマーの性質を分かった上での仕組みよ」
陽佳
「例のマスククレイジーも損害賠償とかになるんだっけ?」
レイヴン
「らしいな、まあ業界のルールっていうのは先人の血で書かれてるなんても言うからな」
山風
「マスククレイジーは航空業界でやらかしたのが最大の失敗だよね」
レイヴン
「それな、他の場所ならダメージはまだ軽かったと思うぞ」

「ルールを守るって大切だと分かりますね」
レイヴン
「全くだ」
陽佳
「世の中には話の通じない人っているものだね」
レイヴン
「仕事しよう」

その頃

芦花
「うーん」
マルタ
「何を見てるの」
芦花
「和菓子のお店の情報」
抹茶
「そういえば芦花さんって和菓子職人でしたよね」
芦花
「職人ってほどでもないけど、和菓子は作るよ」
直人
「それでなんで店の情報なんか見てたんだ」
芦花
「他のお店の味も食べておくっていうのをやってるんだよ」
マルタ
「研究みたいな感じ?」
芦花
「そう」
抹茶
「それでどこか気になるお店とかありましたか」
芦花
「このいちのせっていう和菓子屋が少し気になってる」
直人
「いちのせ、それなら知ってるな、最近雑誌なんかで取り上げられてたぞ」
芦花
「とりあえず買いに行ってみようかな、せっかくだから食べてみたいし」
マルタ
「実際に買いに行くんだ」
芦花
「それぐらいならそんなに苦労もしないと思うし」
抹茶
「ならそれでいいんじゃないですか」
芦花
「うん、それじゃ行ってくるね」
直人
「和菓子か、俺もそっちも勉強だよな」



芦花
「失礼するよ」
レイヴン
「おう、どうした」
芦花
「少し出かけてきたいんだけどいいかな」
レイヴン
「それは構わんけど、数日空けたりするの?」
芦花
「場合によるかな、目的のものが手に入らなかったら次の日とかになるから」
レイヴン
「分かった、なら行ってきていいぞ」
芦花
「分かった、あと人を借りていくね、それじゃ行ってきます」
レイヴン
「何か人気のものでも買いに行くんかね」
山風
「かもね」

「何か欲しいものでもあるんですよ、きっと」
陽佳
「それを買いに行くって事だね」

その頃

芦花
「揃ったね」
ジェイ
「どこか行くんですか」
カリーナ
「行くなら付き合いますわよ」
真愛
「それでどこに行きますの」
フロエ
「行くなら付き合うけど」
芦花
「うん、ちょっと気になってる和菓子を買いに行くの」
ジェイ
「和菓子ですか?」
芦花
「うん」
カリーナ
「それで荷物持ちという事でよろしいんですの」
芦花
「荷物持ちというか、何もないとは限らないからかな」
真愛
「和菓子を買いに行くのにそんな警戒するものですの」
芦花
「まあ何もないなら荷物持ちって事で許してね」
フロエ
「まあいいけど、こういうのって大体フラグだよね」
芦花
「それは言わないで」
ジェイ
「別にいいんですけどね、何もないなら何もないですし」
芦花
「そうだよ」
カリーナ
「どう考えてもフラグですわね」
芦花
「もう」
真愛
「なんにせよ付き合ってあげますわよ」
芦花
「うん、ありがとう」
フロエ
「フラグって割と成立するしね」
芦花
「とりあえず行こうか」
ジェイ
「ですね」
カリーナ
「ええ」
真愛
「ええ」
フロエ
「うん」



パスカル
「シャトルの用意出来たよー」
芦花
「ありがとう」
パスカル
「それで今回はどこまで飛ばせばいいの」
芦花
「ここまでお願い」
パスカル
「分かった、それじゃ乗って」
芦花
「うん」
ジェイ
「はい」
カリーナ
「ええ」
真愛
「ええ」
フロエ
「うん」
パスカル
「ひーふーみーっと、はい、全員確認!そんじゃ出発進行!ボスカイオーラ!」



パスカル
「はい、着いたよー」
芦花
「どうもね」
パスカル
「帰りは連絡くれれば迎えに来るからね」
芦花
「分かった」
パスカル
「そんじゃあたしは帰るね、バーイ」
芦花
「それじゃ行こうか」
ジェイ
「ですね」
カリーナ
「ええ」
真愛
「ええ」
フロエ
「うん」


第二話に続く

意思を持つ武器 冬雲の氷剣

とある情報を得た為情報の場所へとやってきていた


ロニ
「この辺りか?情報の場所は」
真愛
「みたいですわね、なんでも突然雪が降ったらしいですわ」
ツクヨミ
「雪がですか」
ベルナデッタ
「どういう事なんでしょうか」
ロニ
「さあ?」
真愛
「今は秋ですわよ」
ツクヨミ
「ですよね、季節はまだ冬じゃないですし」
ベルナデッタ
「雪はおかしいですよね」
ロニ
「雪ねぇ」
真愛
「分からないものですわね」
ツクヨミ
「なんなんでしょうか」
ベルナデッタ
「うーん」
ロニ
「それでどうする」
真愛
「調べてみます?」
ツクヨミ
「それがよさそうですね」
ベルナデッタ
「決まりですね、行きましょう」



ロニ
「何もないな」
真愛
「あるのは土ばかりですわね」
ツクヨミ
「荒野ですしね」
ベルナデッタ
「嘘だと通報するのは親告罪ですよ」
ロニ
「それでどうするんだ」
真愛
「調査は続行でいいですわよ」
ツクヨミ
「でも何を調べますか」
ベルナデッタ
「そこからですよね」
ロニ
「何かないのか」
真愛
「何かってなんですの」
ツクヨミ
「情報とか」
ベルナデッタ
「情報ですか」
ロニ
「そんなのあるのか」
真愛
「あるなら嬉しいですが」
ツクヨミ
「あるものなんでしょうか」
ベルナデッタ
「あるならいいですけど」
ロニ
「それかヒントとかな」
真愛
「ヒントですか」
ツクヨミ
「ヒントとは」
ベルナデッタ
「ヒントですか」
ロニ
「落ちてたりしないかね」
真愛
「落ちてるのなら嬉しいですが」
ツクヨミ
「落ちてるものなんですか」
ベルナデッタ
「落ちてるなら助かりますけど」
ロニ
「ん?何か光ってるな」
真愛
「転送の魔法陣ですわね」
ツクヨミ
「なんでそんなのが?」
ベルナデッタ
「さあ?」
ロニ
「なら入ってみるか、先に行くぜ」
真愛
「あ、お待ちなさいな」
ツクヨミ
「どうしますか」
ベルナデッタ
「迷っても仕方ないですよ」
ツクヨミ
「ですね、行きましょう」
ベルナデッタ
「はい」



ロニ
「ここは…」
真愛
「遺跡ですの?寒いですわね」
ツクヨミ
「なんなんでしょうここ」
ベルナデッタ
「さあ?」
ロニ
「何かあるのかね」
真愛
「何かってなんですの」
ツクヨミ
「あれ?マナを感じませんね、ここは隔離された世界みたいです」
ベルナデッタ
「本当ですね、なんなんでしょうか」

ようこそ、冬雲を纏う乙女よ

ロニ
「声がするな、誰だ」

私の名は氷剣・蒼霜、冬雲の力を秘めた剣です

真愛
「もしかして私ですの?」

はい、あなたになら私の冬雲の力は相応しい

ツクヨミ
「冬雲ですか」

その力は寒い空を覆う雲の力です

ベルナデッタ
「言いますね」

さて、では私は奥で待っています。力を求めるのなら来てください

ロニ
「だそうだぜ」
真愛
「行きますわよ、冬雲の力を受け取りに」
ツクヨミ
「決まりですね」
ベルナデッタ
「行きますよ」



ロニ
「そういや真愛ってお嬢様なんだよな」
真愛
「そうですわよ、それなりに大きな家ですわ」
ツクヨミ
「その割にポンコツ臭どころか実際にポンコツですよね」
真愛
「失敬な」
ベルナデッタ
「でも頭がいい感じはしませんよね」
真愛
「うっさいですわよ」
ロニ
「まあ実際アホの子だよな、お嬢様で教育は受けてると思うが」
真愛
「誰がアホの子ですか」
ツクヨミ
「あれですよね、ぶっ殺して差し上げますわとか言いそうなタイプ」
真愛
「そんな事は言いませんわよ」
ベルナデッタ
「でも言いそうなイメージはありますよね」
真愛
「人をなんだと思ってますの」
ロニ
「なんにせよアホの子なのは事実だろ」
真愛
「私は馬鹿ではないですわよ」
ツクヨミ
「でも勉強は苦手ですよね」
真愛
「うぐっ」
ベルナデッタ
「やっぱりアホの子じゃないですか」
真愛
「そんな事はありませんわよ」
ロニ
「でも憎めない奴ではあるよな」
真愛
「あら」
ツクヨミ
「アホの子って憎めないタイプとガチのアホがいますから」
真愛
「ガチのアホってなんですの」
ベルナデッタ
「真愛さんは憎めないタイプですよね」
真愛
「当然でしょう」
ロニ
「行くか」
真愛
「ですわね」
ツクヨミ
「行きますか」
ベルナデッタ
「はい」



ロニ
「行き止まりだな」
真愛
「目の前には大岩ですわね」
ツクヨミ
「壊せという事でしょうか」
ベルナデッタ
「でもどうやって」
ロニ
「そうだな」
真愛
「私には無理ですわよ」
ツクヨミ
「なら私がやります、下がっててもらえますか」
ベルナデッタ
「はい」
ツクヨミ
「行きますよ」
ツクヨミ
「はあっ!!」
ロニ
「流石だな」
真愛
「見事ですわね」
ツクヨミ
「これで進めますね」
ベルナデッタ
「ですね」
ロニ
「行くか」
真愛
「ですわね」
ツクヨミ
「行きますよ」
ベルナデッタ
「はい」



ロニ
「あれか」
真愛
「みたいですわね、氷に囲まれた祭壇なので間違いないかと」
ツクヨミ
「美しいですね」
ベルナデッタ
「機能美ですね」

ようこそ、冬雲を纏う乙女よ

ロニ
「あんたが蒼霜か」

はい、私こそが冬雲の剣の蒼霜です

真愛
「そして指名は私ですわね」

はい、あなたになら私の冬雲の力は相応しい

ツクヨミ
「言いますね」

その力は寒い空を覆う雲の力です

ベルナデッタ
「言いますね」


さて、ではこちらに。私に相応しい筈ですよ

真愛
「ええ」

さあ、手に取って

真愛
「はっ」
ロニ
「凄いな」
ツクヨミ
「本物の力ですね」
ベルナデッタ
「はい、本物の氷の力です」
真愛
「これが…自然と手に馴染みますね」

これからは力になります、よろしくお願いしますね

真愛
「ええ、こちらこそ」

忘れないでくださいね、力とは時に己の見識を広げてくれると

真愛
「そうですわね、私も少しは自分の世界が広がった気がしますわ」

世界とは広いようで狭く、狭いようで広い、それを覚えておくのですよ

真愛
「ええ、そんな世界をもっと見てみたいですわ」

あなたの見る世界で新たな発見があると信じていますよ

真愛
「ええ」

さて、では戻りなさい。大切な場所へ

真愛
「ええ」
真愛
「お待たせしましたわ」
ロニ
「真愛も自分なりに世界は見てるもんな」
ツクヨミ
「少なくとも勉強はしてますからね」
ベルナデッタ
「見識が広がるのはいい事ですよ」
真愛
「ええ、私でも出来ると証明しますわ」
ロニ
「その意気だぜ」
ツクヨミ
「応援してますよ」
ベルナデッタ
「いつかは頼もしくなりそうですね」
真愛
「おほほ、当然ですわ」
ロニ
「んじゃ帰るか」
ツクヨミ
「あそこに転送の魔法陣がありますよ」
ベルナデッタ
「では帰りますか」
真愛
「ええ」
真愛
「力は時に己の見識を広げてくれる、ですか。尤もですわね」
真愛
「私も狭い世界で生きていたという事ですもの」
真愛
「とはいえ知らない事はまだまだたくさんありますわね」
真愛
「この世界には私の知らない事がたくさんありますわ」
真愛
「そんな世界をもっと見てみたいと思うのも当然ですわね」
真愛
「私は自分の見識を広げたい、アホの子を返上してやりますわ」
真愛
「この広い世界で私は大人になってみせますわ」
真愛
「さて、戻りますか」


こうして真愛は冬雲の力を手にした
世界は思っているより広くそして狭いもの
見識を広げたいと思うのは本気という事でもある
お馬鹿と言われた事が今でも不服という事である
実際に賢くはないのがなんとも言えないが
そんな真愛も勉強はしているのだから大したものだ
自分はどこまで出来るのか、それを知りたいとも思う
クランには馬鹿と言われても大成した人もいる
だからこそやれば出来るのだと真愛は信じている
馬鹿と言った人達を見返すという事もあるのだから
いつか見返してやるというその気持ちは決して嘘ではない
真愛はそんな強い決意を秘めその世界を見ているのだから
冬雲の乙女土屋真愛は進む、勝利の先の未来へと
次の武器をご期待ください

とろけるきのこ

本日の依頼はですね


コングマン
「今日の依頼はなんでぇ」
シャロ
「とろけるきのこの採取だね」

「とろけるきのこですの?」
シュシュ
「毒キノコじゃないでしょうね」
コングマン
「まあ見た目的な意味ならそうかもな」
シャロ
「なんでも火を通すととろけるみたいに美味しいからそう言われてるんだって」

「要するに甘いとかでしょうか」
シュシュ
「きのこは嫌いじゃないけど、好んで食べるものでもないわね」
コングマン
「シュシュの嬢ちゃんは割と偏食家だよな、ジャーキーばっか食ってるそうじゃねぇか」
シャロ
「塩分的な意味で早死しそうだよね」

「好き嫌いは意外と少ないみたいですけれど」
シュシュ
「別に何を食べようと私の勝手でしょ」
コングマン
「まあ肉をよく食べる奴は幸福感も高いって聞くからな、野菜よりはいいだろ」
シャロ
「そういえばヴィーガンの人って明らかに不健康そうな写真とか見たなぁ」

「肉を食べるのは大切ですがそればかりでもいけないという事ですわね」
シュシュ
「流石に食事はきちんとしたものを食べてるわよ、ジャーキーは好きだから食べてるだけ」
コングマン
「ま、別にとやかくは言わねぇさ、ただナンバーワンになる前に体を壊すなよって事だぜ」
シャロ
「シュシュってガールズバンドの頂点を取りたいっていうのはよく言ってるよね」

「それだけ本気というのは伝わりますしね」
シュシュ
「そうよ、道は違う道を進んでも私がライバルと認めたバンドに勝ってはじめて勝ちなんだから」
コングマン
「言うじゃねぇの、でもなチャンピオンってのはなるのも大変だがもっと大変な事があるんだ」
シャロ
「なるのよりもっと大変な事?」

「ああ、そういう事ですのね」
シュシュ
「つまりなんなのよ」
コングマン
「チャンピオンってのはな、なるのが大変なのは当然だが、あり続ける事はなる事よりも大変なんだ」
シャロ
「そっか、その座を守り続けるって事だもんね」

「一番になるのは一度勝てばなれますわね、でもあり続けるには勝ち続けないといけない」
シュシュ
「私達は負けないわよ、何度でも相手になるし返り討ちにするまでなんだから」
コングマン
「チャンピオンであり続けるってのは決して楽じゃねぇ、その大変さは経験したから分かるのさ」
シャロ
「コングマンはチャンピオンになってその座を長く守り続けてたんだもんね」

「それも武器なら一通りは使えるという凄さがありながら拳だけでチャンピオンになったそうですし」
シュシュ
「コングマンって人としては褒められないけど、その生き様は私でも学びたいぐらいね」
コングマン
「ま、どんなに強い戦士でもいつかは負ける日が来る、勝ったまま引退出来る奴の方が珍しいんだ」
シャロ
「コングマンはそうやって生きてきた訳だもんね、強い男の人生って感じ」

「コングマンさんはクズの見本みたいな人なのに、人生観は教科書にしたいぐらいですわ」
シュシュ
「でも頂点を掴んでその椅子を守り続けた男の人生は凄いと思うわよ」
コングマン
「ま、人間いつかは衰えていくもんだ、天才と呼ばれたスポーツ選手ですら歳には勝てないしな」
シャロ
「コングマンって結構な歳のはずなのに衰えてる感じはしないよね」

「筋肉も変わらずのゴリマッチョですし」
シュシュ
「その努力は嘘をついてない感じよね」
コングマン
「これでも全盛期に比べりゃ衰えたさ、それでもトレーニングだけは今でも続けてんだ」
シャロ
「なんか人間としてはクズなのに生き方は別人みたいだよね」

「チャンピオンとしての栄華を極めてその座を下りても初心は忘れていないという事ですか」
シュシュ
「本当に戦いの中で生きてきたって感じよね」
コングマン
「ま、いつかは負けるって事だ、それに負けたとしてもその相手が若い奴ならそれは嬉しいってもんだぜ」
シャロ
「世代交代って事なのかな」

「そういう事をスパッと決められるのは意外と人としても見ませんわよね」
シュシュ
「永遠のチャンピオンなんていないって事なのかしらね、でも私は負けるつもりなんて毛頭ないわ」
コングマン
「ガッハッハ!その気持ちは大切だぜ、それを笑う奴は俺様がぶっ飛ばしてやるよ」
シャロ
「コングマンって夢に関しては本当に真面目になるよね」

「ですわね、夢を笑う人を何よりも許せないのは本人がそれを証明したからですもの」
シュシュ
「そうね、夢を叶えてその街の人達にとっては英雄とまで呼ばれたからこそ笑う人を許せないのよ」
コングマン
「行こうぜ」
シャロ
「だね」

「ええ」
シュシュ
「ええ」



コングマン
「それで今回行くのはどこでぇ」
シャロ
「この先の山だね」

「山ですか」
シュシュ
「まあきのこだものね」
コングマン
「だな」
シャロ
「きのこかぁ、あたしは焼いて食べるのとかも好きかな、焼きしいたけとか好きだよ」

「シャロさんって割となんでも食べますわよね」
シュシュ
「錬金術士っていう仕事柄なのかしら」
コングマン
「まあ好き嫌いなんてもんは誰にだってあるもんだ、無理に食えるようにならなくてもいいだろ」
シャロ
「コングマンは肉食って感じだよね」

「ですがコングマンさんは肉以外にもいろいろ食べていませんこと」
シュシュ
「格闘家だからそれに合わせた食事とかなのかしら」
コングマン
「そうだな、主にタンパク質を中心に食事をしてる、肉や大豆なんかは基本だな」
シャロ
「なるほど」

「プロテインは欠かしませんものね」
シュシュ
「プロテインって美味しいものなの?」
コングマン
「美味いっていうものじゃないな、あくまでもタンパク質を摂取する為の補助食品って感じだな」
シャロ
「バニラ味とかは一応あるんだよね、でもあくまでも補助食品なんだ」

「ですが私もトレーニングはしていますわ、なのでプロテインは摂っていますもの」
シュシュ
「凛って鍛えてる割には意外と細いわよね、細マッチョなのかしら」
コングマン
「だけど凛の嬢ちゃんはこれでも腕力はかなりのもんだぜ、見た目じゃねぇって事だよな」
シャロ
「確かにね、クランでも細い割に腕力のある人っているし」

「筋肉量の問題ですわよね、結局は」
シュシュ
「筋肉があるとその分体重も重くなるのよね」
コングマン
「そうだな、同じ体重でも体格差があるっていうのは当然の事だ」
シャロ
「凛って体重は重いって思われがちだけどその割に細いからまあそういう事だよね」

「ええ、格闘技を嗜むのでこれでも体重に関しては平均程度はありますのよ」
シュシュ
「まさに同じ体重でも体格は変わってくるね」
コングマン
「行こうぜ」
シャロ
「だね」

「ええ」
シュシュ
「ええ」



コングマン
「ここか」
シャロ
「うん、白くて傘の広いきのこを採取してね」

「分かりましたわ」
シュシュ
「行くわよ」



コングマン
「こいつか」
シャロ
「うん、もっと集めて」

「了解ですわ」
シュシュ
「行くわよ」



コングマン
「結構あるな」
シャロ
「これなら苦労はしないかな」

「次に行きますわよ」
シュシュ
「はいはい」



コングマン
「もう少しか」
シャロ
「だね、さっさと終わらせるよ」

「どんどん行きますわよ」
シュシュ
「そうね」



コングマン
「こんなもんか」
シャロ
「だね、それじゃ依頼達成かな」

「帰りますわよ」
シュシュ
「何か来るわよ」

「見つけたぞ」
コングマン
「出やがったな」
ヨシツネ
「今度は勝つ」
シャロ
「相手になるよ」

「負けませんわ」
シュシュ
「行くわよ!」
ヨシツネ
「斬る!」




「行きますわ!」

「これで終わらせてやりますわ!行きますわよ!ヘヴンズスロー!!」
ヨシツネ
「っ!?」

「アクセル解放!ハイパワースロー!」

「もらいましたわ!!」

「この炎から逃れられると思って!今です!天を舞う不死鳥!フェニックスエアレイド!!」
シャロ
「行くよ!」
シャロ
「光の鎖に抗えるかな!まだまだ行くよ!光鎖と火獄の追走曲!!」
ヨシツネ
「っ!?」
シャロ
「アクセル解放!ブレイブサークル!」
シャロ
「ツインフラム!!」
シャロ
「キュピーン!紅蓮の炎帝!突貫でボッカーン!熱風の皇子よ、焼き尽くせ!」
シャロ
「これがあたしの全力全開!炎帝と皇子の夢想曲!!」
シュシュ
「行くわよ!」
シュシュ
「私の音を聞きなさい!ストリームシェイク!!燃えろ!」
ヨシツネ
「っ!?」
シュシュ
「アクセル解放!サウンドバイブ!」
シュシュ
「ハートビート!!」
シュシュ
「行くわよ!私の信念の音、その耳に刻み込め!バーニングマイハート!!燃えて焦がれなさい!」
ヨシツネ
「撤退だな」



コングマン
「んじゃ依頼達成だな」
シャロ
「帰ろうか」

「ですわね」
シュシュ
「ええ」


こうして依頼達成
そのきのこは火を通すととても美味らしい

操りの枝

本日の依頼はですね


ローエン
「今日の依頼はなんですか」
実里
「操りの枝の採取だね」
葉月
「操りの枝?」
ラック
「なんですかそれ」
ローエン
「さあ?指揮棒ですかね」
実里
「なんでもその枝を振ってそれを見るとその方向に動くらしいね」
葉月
「だとしたら指揮棒というよりその枝に特殊な力でもあるのかな」
ラック
「そんな気はします、だとしたら指揮棒に加工するんだと思いますから」
ローエン
「でしょうね」
実里
「その通りらしい魔法の指揮棒ってとこさね」
葉月
「便利なような危なっかしいような」
ラック
「そういえばローエンさんは剣を指揮棒みたいに扱いますよね」
ローエン
「ええ、とはいえ楽譜が読める訳ではないですけどね」
実里
「楽譜を読めないのにあんな戦闘技術を編み出したのか」
葉月
「ローエンって実は凄い奴なのか」
ラック
「魔法を調律して効果を変えちゃってますし」
ローエン
「そうですね、ほとんど独学で覚えたものですよ」
実里
「このジジイ、どこまで凄い奴なんだか」
葉月
「だよなぁ、強すぎるだろ」
ラック
「ローエンさんって凄いんですね」
ローエン
「そういうラックさんは変態ギターテクの持ち主だと聞いていますよ」
実里
「あー、確かに、この若さであのギターテクは変態レベルだよな」
葉月
「どこで覚えたんだよ、それ」
ラック
「えっと、好きなバンドのコピーとかしてて」
ローエン
「ほう、コピーが出来ると」
実里
「それ普通に凄いんだが」
葉月
「そんな簡単な話でもないだろうしね」
ラック
「えっと、ギターは主に好きなバンドのギターのコピーで覚えましたから」
ローエン
「大したものですねぇ、ジジイには無理な世界ですよ」
実里
「ラックはどう考えても変態ギタリストだよね、恐ろしい限りさ」
葉月
「変態ギタリストとは恐ろしい限りだね」
ラック
「うぅ、改めてそう言われると…」
ローエン
「とはいえあの曲者揃いのメンバーの中でよくやっていけていますよね」
実里
「ラックはなんだかんだでうまくやってると思うけどね」
葉月
「実里って商人ってだけあって人をよく見てるよね」
ラック
「はい、人の内側まで見抜くというか」
ローエン
「商人というのは信用が命なのです、それに値するかという事まで見ないとなりませんから」
実里
「その通りだね、だからこそ相手の内側まで見れるような目も必要になるのさ」
葉月
「実里って凄いんだね」
ラック
「商人ってそんな凄いものなんですね」
ローエン
「しかし人というのは意外な人と親しくなったりするものなのですよ、絶対合わないと思うような人とか」
実里
「そうだね、こいつとは反りが合わないと思いつつ親しくしてる人とかいるし」
葉月
「ラックも絶対に合わないと思うナツキと仲がいいよね、人って意外と分からないもんだよ」
ラック
「そうですね、でもメンバーの人達は我が強いだけで人間としてはいい人達ですよ」
ローエン
「まあそれぐらいでないとあのプロデューサーにはついていけないんでしょうね」
実里
「でも生み出してる音楽のクオリティは常に高いからね、才能は本物って事だよ」
葉月
「そうだね、天才作曲家ってやつ」
ラック
「はい、人の才能ってどこにあるか分からないと思いますよね」
ローエン
「ですが楽譜が読めない私でも魔法なら調律出来る訳ですしね」
実里
「そう考えると得意な事に気づけるっていうのは大切だよね」
葉月
「だね、得意な事に気づくのは自分を知るって事だし」
ラック
「得意な事…」
ローエン
「行きますか」
実里
「だね」
葉月
「うん」
ラック
「はい」



ローエン
「それで今回はどこへ行くんですか」
実里
「森だね」
葉月
「まあ枝だもんね」
ラック
「ですね」
ローエン
「なんにせよその枝は指揮棒のように使うのですよね」
実里
「ああ、それを見るとその通りに動いちまうらしい」
葉月
「世の中には不思議なものもあるんだね」
ラック
「でも私はロックバンドですから」
ローエン
「そうですね、まあジャンルというのはあるものですよ」
実里
「だね、とはいえ楽譜が読めないのに音楽みたいにしてる人もいるけど」
葉月
「ローエンのそのリズムはなんなんだ」
ラック
「楽譜も読めないのに」
ローエン
「これは私の地元の夏祭りの音楽のリズムですよ」
実里
「マジか」
葉月
「夏祭りの音楽のリズムって」
ラック
「ローエンさんの言う事ってどこまでが本当なのか分かりません」
ローエン
「ほっほっほ」
実里
「このジジイ、どこまでも食えないね」
葉月
「嘘を言ってるのか本当なのか分からないよね」
ラック
「むぅ、ローエンさんの食えない感じはその頭のよさからなんでしょうか」
ローエン
「別にそんな頭がいい訳ではないんですけどね」
実里
「その割に相当に食えない性格をしてるよね、それは賢くないと出来ないよ」
葉月
「だよねぇ、少なくとも馬鹿に出来る事じゃないよ」
ラック
「でも本当にそんな頭はよくないんですか」
ローエン
「はい、座学より実技の方が圧倒的に優秀でした」
実里
「ふむ、世の中は分からんねぇ」
葉月
「なんか理不尽だ」
ラック
「お爺ちゃん、凄いです」
ローエン
「行きますか」
実里
「だね」
葉月
「うん」
ラック
「はい」



ローエン
「ここですか」
実里
「ああ、枝が分かれてない枝を採取してくれ」
葉月
「分かった」
ラック
「行きましょう」



ローエン
「これですね」
実里
「ああ、もっと集めてくれ」
葉月
「はいよ」
ラック
「はい」



ローエン
「意外とあるものですね」
実里
「これならすぐに終わるかね」
葉月
「次に行くよ」
ラック
「はい」



ローエン
「もう少しですか」
実里
「だね、さっさと終わらせるよ」
葉月
「どんどん行くよ」
ラック
「ですね」



ローエン
「こんなものですか」
実里
「だね、それじゃ依頼達成だよ」
葉月
「帰ろうか」
ラック
「何か来ます」

「発見」
ローエン
「出ましたね」
マルドゥーク
「今度ハ勝ツ」
実里
「相手になるよ」
葉月
「負けないぜ」
ラック
「行きます!」
マルドゥーク
「殲滅開始」



葉月
「行くよ!」
葉月
「全身全霊、全て叩き込む!必殺!瞬舞!残影拳!!」
マルドゥーク
「損傷」
葉月
「アクセル解放!ライトバースト!」
葉月
「輝連弾!!」
葉月
「今だよ!剛力の躍動!でやっ!せやっ!もういっちょ!これで、終わりだよ!!」
実里
「行くよ!」
実里
「あははっ!楽に逝けると思うなよ!吹き荒れろ、戦慄の嵐!シュトゥルムブリッツ!!」
実里
「この一撃で…沈みな!」
マルドゥーク
「損傷」
実里
「アクセル解放!エレメントブレット!」
実里
「ゲイルビート!!」
実里
「ご覧あれ!我が風となり、仇なす者に粛清を!原初に還らん!距離が大事さ!なんてね!」
実里
「デッドエンド・プライマル!!」
ラック
「行きます!」
ラック
「焼き払いますよ!メーザーレイ!!」
マルドゥーク
「っ!?」
ラック
「アクセル解放!コピーエレメント!」
ラック
「ストームビート!!」
ラック
「行きます!全方位、包囲せよ!雷光響いて、心に刺され!シェイキングエッジ!!」
マルドゥーク
「撤退スル」



ローエン
「では依頼達成ですね」
実里
「帰るかね」
葉月
「だね」
ラック
「はい」


こうして依頼達成
その枝を見た者は操られるという

どこかにある楽園 第十三話

その頃のエレノア達は


エレノア
「本当にここなんですか」
七海
「セージさんが言うなら信じますけど」
クラウディア
「こんな島に本当にいるのかな」

「信じるしかないでしょ」
セージ
「ああ、チャン、沖で待機していてくれ、救出し次第拾い上げてくれ」
チャン
「分かった、信じるからね」
タイム
「では行って参ります、もし指定した時間を過ぎても戻らなければそのまま逃げてください」
チャン
「ああ、信じてるからね」
月桃
「では行きましょう」
キンレンカ
「うん!」



エレノア
「はあっ!」
魔族兵
「がはっ!?」
七海
「ていやーっ!」
魔族兵
「通すな!死守せよ!」
クラウディア
「♪~♪~」
魔族兵
「なんだこれは…氷で動けん!?」

「ナイスよ!ぶっ飛べ!」
セージ
「通してもらうぞ!」
タイム
「はあっ!」
月桃
「それそれーっ!」
魔族兵
「がはっ!?」
キンレンカ
「どいて!」
魔族兵
「行かせは…しない…」



エレノア
「どっちですか!」
七海
「下みたいです!」
クラウディア
「了解!」

「行くわよ!」
セージ
「ああ!」
タイム
「敵の排除はお任せを」
月桃
「はい!」
キンレンカ
「行くよ!」



エレノア
「警報が鳴ってます!」
七海
「入口が小さいのは地下施設だからですね」
クラウディア
「走るよ!」

「ええ!」
セージ
「この程度力で突破してみせる!」
タイム
「駆け抜けますよ!」
月桃
「はいっ!」
キンレンカ
「了解!」



ザブイラ
「この小娘、意地でも口を割るつもりはないか」
ドラン
「だが妙だ、まるで自分で意識を飛ばしたような」
フランザード
「まさか殺しちまったんじゃねぇだろうな」
ザブイラ
「そんな筈はあるか、それこそ傷一つつけずに丁寧に扱ったわい」
ドラン
「ならなぜ死んだかのように動かない?」
フランザード
「知らねぇよ、魔力の流れは止まってねぇから生きてるのは確かだ」
ザブイラ
「ならなぜ死んだかのように動かんのだ」
ドラン
「衣服でも剥ぎ取れば答えは出るのではないか」
フランザード
「しゃーねぇ、そうすっか」
エレノア
「そこまでです!」
七海
「あなたは…ドランさん!?」
ドラン
「俺は行く、そいつらは始末しておけ」
フランザード
「今回の件はザブイラの仕事だ、責任は取れよ」
クラウディア
「待って!」
ザブイラ
「仕方あるまい、ここから逃がす訳にもいかんのでな」

「これは…霧…?」
セージ
「そう簡単に行くと思うな!」
ザブイラ
「ぬうっ!?この幻惑の霧の中でなぜ真っ直ぐに!?なん…じゃと…!?」
ローレル
「遅いわよ」
セージ
「遅れて申し訳ありません、お嬢様」
ローレル
「命までは取らないでおいてあげる、いつでも相手になるわよ」
ザブイラ
「見くびるな…小娘どもがぁっ!」
タイム
「おっと、さて、引き上げますか」
月桃
「はい!」
キンレンカ
「先に行って、すぐに追いかけるから」
セージ
「死んだら許さんからな、それだけは忘れるな」



キンレンカ
「…」
ザブイラ
「キンレンカ将軍…なぜあんな者達と一緒にいるのですか」
キンレンカ
「私がそれを望んだから、私は壊す為に戦いたくない、守る為に戦いたいの」
ザブイラ
「戯言を、あなたの行為は魔王様の顔に泥を塗るだけでは済まないのですよ」
キンレンカ
「そうだね、でもこれは私が決めた事、だからどうなってもそれは私の末路だから」
ザブイラ
「本気なのですね」
キンレンカ
「うん」
ザブイラ
「ならばこの瞬間から我々は敵です、よろしいですね」
キンレンカ
「うん」
ザブイラ
「行きなさい、見逃すのは今回が最初で最後です」
キンレンカ
「うん、さよなら」
ザブイラ
「キンレンカ、ここからは敵同士、その命、次からは…」



エレノア
「お待たせしました」
チャン
「約束は守ったみたいだね」
七海
「はい」
チャン
「西大陸を目指すんだろ?数日は海の上だから覚悟しときなよ」
クラウディア
「分かった、任せるよ」
チャン
「はいよ」

「何もないといいけどね」
チャン
「そういう事を言うと本当になるからやめときな」
セージ
「まあいいさ、信頼しているぞ」
ローレル
「信じているわよ」
チャン
「はいよ」
タイム
「見張りはしておきます」
月桃
「西大陸、外の世界も楽しみですね」
キンレンカ
「うん、何が待ってるのかな」
チャン
「到着したら教えてやるから、適当にゆっくりしてな」



エレノア
「次からは西大陸ですか」
七海
「西大陸ってどんな所なんでしょうか」
クラウディア
「話だと文明が発達してる所らしいよ」

「文明が発達してるねぇ、こっちでもそれなりの文明はあったみたいだけど」
セージ
「西大陸は南大陸以上に技術などが発達している、その分敵も強い武器を持ち出せる訳だ」
ローレル
「でも国や魔族とも結託してるとなると西大陸でも油断は出来ないわよ」
タイム
「そうですね、恐らく西側の国も我々を狙ってくる可能性はあります」
月桃
「なら全力で叩き潰すしかないですね」
キンレンカ
「そうだね、もう敵同士なんだから」
エレノア
「ですね、ですがあの仮面の集団はなんなんでしょう」
七海
「さあ?国とも結託出来る時点で只者とは思えませんが」
クラウディア
「そうだね、少なくともただの組織じゃなさそう」

「頻繁に襲ってくる訳じゃないけど、確実に狙ってきてる感じはあるし」
セージ
「あいつらは昔から我々の周囲を探っていた感じはあったからな」
ローレル
「まあ何があろうとも叩き潰すだけよね」
タイム
「意外と過激なようで」
月桃
「まあそれしかないですよね」
キンレンカ
「だね、私も戦うから」
エレノア
「キンレンカさんも決意を決めたんですね」
七海
「なら信じるしかないですね」
クラウディア
「だね、まだこれからだよ」

「そうね、どこまで逃げればいいのやら」
セージ
「なんにせよいつかは戦わねばならん、その時は手は抜かんさ」
ローレル
「そうね、その時になったらね」
タイム
「私はそれに従うだけです」
月桃
「私もここまで来たら付き合いますよ」
キンレンカ
「うん、だから今は逃げよう」


こうしてローレルの救出に成功する
秘密とは一体なんなのだろうか

逃げたエリンギ

本日の依頼はですね


カロル
「今日の依頼って何かな」
蒔絵
「エリンギの捜索ね」
冬弥
「エリンギ?」
フユ
「きのこでも捕まえるのか?」
カロル
「もしかしてきのこじゃないんじゃない」
蒔絵
「なんでもペットのハムスターらしいわよ」
冬弥
「ハムスターなのにエリンギなのか」
フユ
「その名前はどうなのだ」
カロル
「まあ食べ物の名前をつける事はあるしね」
蒔絵
「そうね、非常食の感覚なんじゃないかしら」
冬弥
「それはどうなの」
フユ
「むぅ、不可思議な名を持つリトルマウスか」
カロル
「フユって完全に影響を受けてるよね」
蒔絵
「まあ親に似るとは言うものね、いい所がとは言わないけど」
冬弥
「まあそれはそうなんだけどね」
フユ
「ふはは!偉大なる堕天使の母に似たとは嬉しい限りだ!」
カロル
「そういう所だよね」
蒔絵
「困ったものよね、でも子供なのかしら?竜の成体だとこれでも大人になるのかしらね」
冬弥
「どうなんだろう」
フユ
「竜は一度一気にドカンと成長し、そこからは成長が愚鈍化するのだ」
カロル
「だとしたら見た目より歳上って事になるのか、それとも年相応なのか」
蒔絵
「私としては竜の生態には興味があるのよね、一度その頭の中を覗いてみたいわ」
冬弥
「蒔絵って割と怖い事平気で言うよね」
フユ
「というか蒔絵は普通に怖いぞ」
カロル
「うん、蒔絵って割ときつい事も平気で言うよね」
蒔絵
「あら、私は甘やかすような事が嫌いなだけよ」
冬弥
「教育とかは厳しくやりそうだよね」
フユ
「だが蒔絵は面白いぞ、手品というやつだ」
カロル
「仮にも風城の人だもんね、そういうのには長けてそう」
蒔絵
「そうね、人を魅せる事に関しては他の人よりは自信はあるわよ」
冬弥
「なるほど、エンターテイナーってやつだね」
フユ
「戦闘技術もそれを応用したものだからな、大したものだ」
カロル
「そうだね、でもそういう仕事が出来るっていうのは羨ましいかも」
蒔絵
「あら、カロルだって手先が器用なんだからこういう仕事の裏方なら活躍出来ると思うわよ」
冬弥
「そうだね、こういう仕事って裏方がいるから成り立つんだし」
フユ
「なるほど、地味ではあるが欠かせない存在という事か」
カロル
「なるほど、まあ確かにそうだよね」
蒔絵
「そうよ、野球で言う守備職人やサッカーで言うディフェンダーみたいな人ね」
冬弥
「確かにそういう人って地味だけどそれがいるからこそ成り立つ存在だもんね」
フユ
「やはり攻撃というのは華だからな、それと比べると守りというのはどうしても地味に見えるものだ」
カロル
「でも守ってくれる人がいるから勝てる、裏方もそんな地味だけど不可欠な存在なんだよね」
蒔絵
「そうよ、セットを作る人、道具をメンテナンスする人、あらゆる裏方は必要不可欠なの」
冬弥
「実際仕事をしてないと思ってたエンジニアをクビにしたら会社がめちゃくちゃとかあったよね」
フユ
「やはり裏方というのはそれだけ大切という事だな」
カロル
「だね、寧ろ裏方は専門職とかが多いし」
蒔絵
「結局は裏方を蔑ろにした組織というのは決まって崩壊していくものなのよ」
冬弥
「まあそれは僕も知らなくはないから、なんともね」
フユ
「経験した者の言葉は重いな」
カロル
「だね」
蒔絵
「なんにせよカロルは手先の器用さが武器なのだから、裏方が向いているわよね」
冬弥
「うん、道具とか作れたりするからそれこそ裏方向きだよね」
フユ
「適材適所だな」
カロル
「行こうか」
蒔絵
「そうね」
冬弥
「うん」
フユ
「うむ」



カロル
「それで今回はどこへ行くの」
蒔絵
「森ね」
冬弥
「森なんだ」
フユ
「まあハムスターが逃げるぐらいだし、そんな遠くには行っていないだろうからな」
カロル
「そうだね、行動範囲は狭いと思うよ」
蒔絵
「カロルはそういうのに詳しそうよね」
冬弥
「カロルってなんだかんだで知識とか豊富だもんね」
フユ
「手先が器用というのは強い武器だな」
カロル
「そうだね、まあヘタレだったって事もあるから、知識とか技術だけは身についたんだよ」
蒔絵
「カロルは勇者にはなれないけど英雄にはなれるタイプよね」
冬弥
「勇者と英雄ってどう違うの?」
フユ
「どちらも同じではないのか?」
カロル
「僕もそれはよく分からないんだけど」
蒔絵
「そうね、どちらも称号なんだけど勇者は限定的、英雄は多様な人に与える事が出来るわ」
冬弥
「そんな感じなんだ」
フユ
「確かに英雄というのは国を救ったなどに限らないな」
カロル
「でも勇者って普通は後天的なものだよね?」
蒔絵
「そうよ、勇者だから何かを救うのではなく、何かを救ったから勇者なの」
冬弥
「それで後天的っていう事か」
フユ
「先天的な勇者などいないという事か」
カロル
「なんか難しいな」
蒔絵
「先天的な勇者なんてそれはただの血の呪いでしかないもの」
冬弥
「生まれながらのなんとか、みたいな感じか」
フユ
「それこそ呪いだな、生まれながらにして宿命が決まっているとは」
カロル
「行こうか」
蒔絵
「そうね」
冬弥
「うん」
フユ
「うむ」



カロル
「ここがその森か」
蒔絵
「探すのは茶色いハムスターよ」
冬弥
「分かった」
フユ
「行くぞ」



カロル
「この辺りにはいないね」
蒔絵
「次に行ってみるわよ」
冬弥
「うん」
フユ
「うむ」



カロル
「ここにもいないか」
蒔絵
「他を探してみるわよ」
冬弥
「うん」
フユ
「行くぞ」



カロル
「あ、この子じゃない」
蒔絵
「みたいね、はい捕まえた」
冬弥
「あっさり捕まえたね」
フユ
「蒔絵は実は凄いのか」
カロル
「まあいいんじゃない」
蒔絵
「とりあえず依頼達成よ」
冬弥
「帰ろうか」
フユ
「何か来るぞ」

「見つけたわ~」
カロル
「出たな」
シトラリニクエ
「今度は勝つわよ~」
蒔絵
「相手になるわよ」
冬弥
「負けないよ」
フユ
「行くぞ!」
シトラリニクエ
「ぺったんにしてあげるわ~」



冬弥
「行くよ!」
冬弥
「それじゃ済まないよ!裂氷!蒼破塵!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
冬弥
「アクセル解放!フロストガード!」
冬弥
「氷魔閃!!」
冬弥
「負けられ…ないんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
蒔絵
「行くわよ!」
蒔絵
「参るわよ!舞うは煉獄!受けなさい!ヘルズファイア!!」
蒔絵
「美しくないとね」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
蒔絵
「アクセル解放!ブレイクワンド!」
蒔絵
「砕魔弾!!」
蒔絵
「跪け!さて、行くわよ!トロトロしてると、怪我をするわよ!もう手遅れね、虚空より落ちる星!」
蒔絵
「シューティングスォーム!!」
フユ
「行くぞ!」
フユ
「聖なる風よ、その身を飲み込み斬り裂け!ホーリーゲイル!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
フユ
「行くぞ!」
フユ
「行くぞ!私の本気を貴様にくれてやる!潰れろ!ダークネスライト!!」
シトラリニクエ
「撤退ね~」



カロル
「それじゃ依頼達成かな」
蒔絵
「帰るわよ」
冬弥
「うん」
フユ
「だな」


こうして依頼達成
ペットの捜索も仕事のうち

評判の料理屋 第百五話

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「涼しくなったり残暑だったり」
レイヴン
「天気の管理ガバガバすぎでしょ」
理々
「まあこの季節は大体こんな感じでは」
レイヴン
「なんにせよ半袖だと寒いが長袖だと暑い微妙な天気はなんとかしてくれ」
静乃
「世の中も大変ね」
レイヴン
「こういう気候だと風邪を引くのよな」
山風
「それで相変わらず休みながらネットサーフィンなんだね」
レイヴン
「時間はそうやって潰すもんだ」
理々
「それで何を見てたんですか」
レイヴン
「ん?ああ、世の中には金で魂を売る奴って割といるよなって話」
静乃
「そういう人達って安いプライドよね」
レイヴン
「結局は信念とかそんなもんはないんだなと思うわね」
山風
「選挙において当選とは手段であり目的ではない、かな」
レイヴン
「それは分かる、実際選挙に限らずなる事が目的になってる奴は多いよな」
理々
「要するに自分はトップになりたい、何をするかなんて明確なビジョンはない、という事ですね」
レイヴン
「そう、本来政治家でも社長でも監督でもそうだが、その地位は手段なのよ」
静乃
「目的を達成する為には偉くなる必要がある、そうなれば手段になるって事ね」
レイヴン
「なんにせよガチで信念のある人って意外といないよなって思うのよな」
山風
「お金で魂を売るって結局は安い信念とかプライドって事だよね」
レイヴン
「とはいえ本当の意味で自分のやりたい事をするのも楽じゃないのよな」
理々
「政治家になっても1人だとそれも難しいみたいな」
レイヴン
「そう、賛同してくれる仲間を集めないとそういう世界では何も出来んのよな」
静乃
「ワンマン社長みたいなのは大体はレアケースだものね」
レイヴン
「まあ結局は信念のありそうな奴が突然方向性が変わったら察してやれって事だわな」
山風
「買収されたみたいな」
レイヴン
「まあどんな世界でも人間だからな、トップが変わるってのは組織の方向性も変わるって事だ」
理々
「綺麗になる事もあれば明らかに悪くなる事もある、ですね」
レイヴン
「なんにせよ創始者は偉大だったってなるケースは珍しくないな」
静乃
「信念とかはあったとしても方向性が別物になる事もあるのがトップの交代ね」
レイヴン
「まあ首の挿げ替えをしただけじゃ組織改革も政治改革も出来る訳がないって事よ」
山風
「組織を変えたいんだ!だからあの横暴な王様を暗殺する!からの~」
レイヴン
「さらに酷くなる国、民は国を去り、みたいな話よね」
理々
「まあ簡単に言うなら暴君を暗殺して国がよくなるような簡単な話ではない、ですね」
レイヴン
「そういう事よ、信念やプライドは大切としても国を想う気持ちはそれに負けないぐらい大切とね」
静乃
「お金で魂を売るっていうのは結局はその程度でしかなかったって思われるものね」
レイヴン
「結局は絶対に曲がらない信念でもない限り何かを成す事は難しいんだろうな」
山風
「それが出来ないから政治家は買収されるし審判も買収されるしとか」
レイヴン
「それは理想だが現実はそんな事はなかったぜってなるよな」
理々
「悲しいような現実は残酷なような」
レイヴン
「まあ人間そんな強くはないって事だわな」
静乃
「期待するから裏切られた時のダメージも大きくなるって事なのかしらね」
レイヴン
「そういや今は異世界食堂の時間か」
山風
「秋は美味しいものも多いしね」
レイヴン
「だな」
理々
「食べたくなっちゃいますよね」
レイヴン
「全くだ」
静乃
「ここはそういうのも充実してていいわね」
レイヴン
「仕事するか」

その頃

アヌーク
「ふぅ」
アレッシオ
「みんなたくさん食べますよね」
アヌーク
「美味しいと言ってくれるのは嬉しい限りデスよ」
クロ
「それだけここの料理が美味しいという事ですからね」
アヌーク
「料理人としては嬉しい限りデス」
セラ
「でも料理に関してもいろいろ食べられるって分かるわよね」
アルファード
「そうだな、意外なものを食べている者もここでは見る」
ジョナス
「それに関しては我々の世界でも似たものはあるので、いろいろと試してはいますよ」
アヌーク
「それは面白いデスね」
セラ
「そうね、いつか私達の世界でもメンチカツが食べられるようになるのかしら」
アルファード
「技術さえ発達すればだろうな」
ジョナス
「ええ、まあそれに何年かかるかは分かりませんが」
アヌーク
「とはいえ基礎が出来てしまえばあとは早いものデスよ」
セラ
「そんなものなのかしら」
アルファード
「なんにせよ技術が発達すれば食文化も豊かにはなるのだろうな」
ジョナス
「ええ、内陸の国でも魚が食べられるようになるような感じですね」
アヌーク
「魚に限らず生で食べられるというのはそれだけ保存が出来るという事なのデスよ」
セラ
「確かにすぐに食べなさいとは言われるものね」
アルファード
「そうだな、早くに食べなくてはいけないとはよく言われる」
ジョナス
「料理も冷めたら美味しくないものも多いですからね、それに体調を崩したりもするので」
アヌーク
「食中毒というものはどこの世界でもあるのデスね」
セラ
「腐ったものを食べない限りはそうとも言いにくいけど、長く置いておくのは危険よね」
アルファード
「なんにせよ食べ物の保存が出来るようになるというのは急務だな」
ジョナス
「それでも時間はかかりそうですけどね」
アヌーク
「デスがアルファードサンは海軍だと聞きマシタから、そういうものは詳しいのではないデスか」
セラ
「そうね、海の上に長くいる事もあるのでしょうし」
アルファード
「ああ、だからある程度日持ちする野菜などが多いな、それと航路の近くの港に寄る事も多い」
ジョナス
「保存が利かないなら現地で食べればいいという事ですか」
アヌーク
「それも考えとしては正しいと思いマスね」
セラ
「海軍も大変なのね」
アルファード
「なんにせよ航海において食べ物の問題はある、腐る前に食べないとならんからな」
ジョナス
「海軍もそういう問題は常に付き纏いますね」

「ここは…あの、ここはどこですか」
アヌーク
「おや、いらっしゃいマセ、ここは異世界食堂ことイヌワシ亭デスよ」
男性
「イヌワシ亭?食事をいただけるという事ですか?」
アレッシオ
「はい、何か食べていきますか」
男性
「そうですね、ではそうします」
クロ
「では適当な席にどうぞ」
デール
「はい、あと私はデールといいます」
クロ
「おしぼりとお冷とメニューです」
デール
「どうも」
セラ
「見た感じ学者かしら」
アルファード
「そのようだな」
ジョナス
「ここは本当に様々な人が来ますね」
デール
「すみません、注文よろしいですか」
アレッシオ
「はい」
デール
「このキャラメルタルトというのをいただけますか」
アレッシオ
「かしこまりました、キャラメルタルトです!」
アヌーク
「ハイ!」
セラ
「えっと、学者でいいのよね」
デール
「はい、そうですよ」
アルファード
「甘いものが好きなのか」
デール
「そうですね、仕事の合間の休憩などにはよく食べます」
ジョナス
「頭を使う人は甘いものを好むとは聞きますからね」
アヌーク
「キャラメルタルトデス!」
クロ
「はい」
クロ
「キャラメルタルトです」
デール
「どうも」
デール
「さて、いただきますか」
デール
「ん、これは美味しいですね、甘いクリームと外はサクサクです」
デール
「キャラメルというのは甘くどこか粘り気があるのがいいですね」
デール
「甘さもなかなかにいい感じなのが美味しさを増していますね」



セラ
「それじゃそろそろ行くわね、はいお代」
アヌーク
「ハイ、確かに、あと持ち帰りのメンチカツサンドデス」
セラ
「ええ、どうも、それじゃまた来るわね」
アルファード
「私も行くとする、これを」
アヌーク
「ハイ、確かに」
アルファード
「ではまたな」
ジョナス
「私も行きますね、これを」
アヌーク
「ハイ、確かに」
ジョナス
「ではまた来ますね」
デール
「私も行きますね、これで足りますか」
アヌーク
「ハイ、確かに」
デール
「あとまた来てもいいですか」
アヌーク
「扉は7日に1度なのでその時にドウゾ」
デール
「分かりました、それでは」
アヌーク
「お昼にしマスか」
アレッシオ
「はい」
クロ
「はい」


こうして食堂は繁盛する
美味しいに境界線はない

風の流れる丘

本日の依頼はですね


カイル
「今日の依頼って何かな」
リイタ
「風の流れる丘での採取だね」
琴音
「風の流れる丘ですか」
ルミナ
「でも風なんて普通に吹くものじゃないの」
カイル
「だよね」
リイタ
「なんでも風が止まないらしいよ、場合によっては強風になったりするとか」
琴音
「つまり風が止まないので風の流れる丘ですか」
ルミナ
「そうなるわね」
カイル
「だとしたら風の精霊でもいたりするのかな」
リイタ
「それはあるかもね、精霊がいるならそれも納得だし」
琴音
「そうですね、まあ精霊自体は見えない人も多いですから」
ルミナ
「確か見える人の近くにいると見えるようになるのよね」
カイル
「らしいね、まあ一般の人だとそういう機会も少ないんだろうね」
リイタ
「だね、なんにせよ精霊ってそういうものだから」
琴音
「精霊も深いんですね」
ルミナ
「まあそれも感覚としては普通よね」
カイル
「それはそうとルミナって大食いキャラなの」
リイタ
「ルミナは普段からたくさん食べてるよね」
琴音
「その割にはそこまで太ってるようにも見えませんよね」
ルミナ
「アタシは燃費が極悪なのよ、大技を使うと魔力の消費が凄くて」
カイル
「そういえば属性技って魔力で使うんだっけ」
リイタ
「だからそれの消費が多いとお腹も減るんだね」
琴音
「それで普段から丼飯を7杯とか軽く食べられるんですね」
ルミナ
「そういう事、魔力は自然的な力の他に本人のエネルギーも消費するものだから」
カイル
「つまり燃費が悪いとそれだけ本人の物理的なエネルギーも使うのか」
リイタ
「あたしでもそんなにお腹は減らないからルミナの燃費がそれだけ悪いっていうのが分かるね」
琴音
「極悪燃費は大食いであると」
ルミナ
「大食いなのは確かにそうなんだけど、それぐらい食べないとエネルギーが足りないのよ」
カイル
「要するに食べても大技を使うとそれが一気に持っていかれるって事だね」
リイタ
「燃費って要するに魔力の消費量の事だもんね」
琴音
「だとしたらルミナさんみたいな人も一定数いるって事ですよね」
ルミナ
「そうよ、魔力の消費が大きい人って大体はたくさん食べるもの」
カイル
「元から大食いなのか燃費が悪いかの判別って意外としにくいね」
リイタ
「まあ元々たくさん食べる人は代謝がいいって言うし」
琴音
「なんにせよルミナさんはたくさん食べる理由があるって事ですね」
ルミナ
「そういう事よ」
カイル
「でもルミナって割といい体格してるよね、どことは言わないけど」
リイタ
「でも意外と筋肉もついてるから、細いという訳でもないよね」
琴音
「ルミナさんは結構腕力とかもありますから、パワータイプなんですよね」
ルミナ
「そうね、一応鍛えてはいるから」
カイル
「まあ強さは本物だけど割とポンコツ感はあるよね」
リイタ
「ポンコツって」
琴音
「まあ世間知らずな所はあると思います」
ルミナ
「これでもいろいろ勉強はしたのよ」
カイル
「割と極端から極端に振れるよね」
リイタ
「まあそれはね」
琴音
「仕方ないとは思いますけど」
ルミナ
「でも何事も経験よ、違うかしら」
カイル
「まあそうなんだけどね」
リイタ
「何事も経験、それはそうだよね」
琴音
「何かと大変なんですね」
ルミナ
「苦労もしてるからね」
カイル
「行こうか」
リイタ
「だね」
琴音
「はい」
ルミナ
「ええ」



カイル
「それでその風の流れる丘ってこの先だよね」
リイタ
「うん、そこで薬草とかの採取だね」
琴音
「でも常に風が吹いてるですか」
ルミナ
「精霊でもいるんでしょうね、きっと」
カイル
「そういえばルミナって剣士相手なら相手の技術とかラーニングしてるよね」
リイタ
「そうなの?」
琴音
「それが出来るとしたら凄くないですか」
ルミナ
「それはアタシの大切な人に教えてもらったの、まあ覚えても全部使ってる訳じゃないけど」
カイル
「でも相手の技術を覚えられるのも才能だよね」
リイタ
「職人が言う技術は目で盗めを実践してるのかな」
琴音
「でもそれは技術を教える気がないとも受け取れますよね」
ルミナ
「なんにせよその技術はその人から聞いたのを真似てるだけよ、その人みたいには出来ないから」
カイル
「でも相手の剣を盗むか、技術的な意味で」
リイタ
「それを出来る事自体が凄いような気がするけど」
琴音
「簡単に出来る技術でもないですからね」
ルミナ
「なんにせよ天才が才能だけでやってるなんてのは偏見よ、努力しなければ天才だってカレルもの」
カイル
「だね、天才と呼ばれる人は相応に努力してその上で天才って呼ばれてるんだものね」
リイタ
「天才はいいよな、なんていうのこそ偏見だもんね」
琴音
「ルミナさんはそんな天才への偏見を浴びてきた訳ですか」
ルミナ
「そういう事、世の中は天才ってものを何も分かってないわよね」
カイル
「行こうか」
リイタ
「だね」
琴音
「はい」
ルミナ
「ええ」



カイル
「ここが風の流れる丘か」
リイタ
「うん、ここで薬草とかを採取してね」
琴音
「分かりました」
ルミナ
「行くわよ」



カイル
「こういうのでいいのかな」
リイタ
「うん、もっと集めてね」
琴音
「はい」
ルミナ
「ええ」



カイル
「結構あるね」
リイタ
「これなら苦労しないかな」
琴音
「ですね」
ルミナ
「次に行くわよ」



カイル
「もう少しかな」
リイタ
「だね、さっさと終わらせるよ」
琴音
「どんどん行きましょう」
ルミナ
「ええ」



カイル
「こんなものかな」
リイタ
「だね、それじゃ依頼達成かな」
琴音
「帰りますか」
ルミナ
「ん?ねえ、これ何かしら」
カイル
「これって小さいけど、社か何かじゃない?」
リイタ
「でもボロボロだね、風が吹いてるから風で削られたのかも」
琴音
「なんかこのままにしておくのはいけない気はしますね」
ルミナ
「直せないかしら」
カイル
「そうだね、クランに帰って相談してみようよ」
リイタ
「だね、それがいいかも、それじゃ依頼達成かな」
琴音
「帰りますか」
ルミナ
「何か来るわよ」

「発見」
カイル
「出たな」
マルドゥーク
「今度ハ勝ツ」
リイタ
「相手になるよ」
琴音
「負けません」
ルミナ
「行くわよ!」
マルドゥーク
「殲滅開始」



琴音
「行きますよ!」
琴音
「行きますよ!翠風の天霊!刃となって斬り裂け!シルフィスター!!」
マルドゥーク
「損傷」
琴音
「アクセル解放!ニュートラルアタック!」
琴音
「ベルクストーム!!」
琴音
「我が呼びかけに応えよ!舞い降りし翠風の巫女よ!我らに仇なす、邪を斬り裂かん!!」
リイタ
「行くよ!」
リイタ
「これで終わりだよ!鬼の蹄を身に纏い!悪意の全てを踏み潰す!大地に眠れる力よ!」
リイタ
「鬼蹄と地鳴の二重奏!!」
マルドゥーク
「損傷」
リイタ
「アクセル解放!マナボディ!」
リイタ
「裂連爪!!」
リイタ
「どうなっても知らないからね!限界を突破してあげる!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
リイタ
「極限と殺竜の五重奏!!沈めえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
ルミナ
「行くわよ!」
ルミナ
「駆け抜けるは極限、深炎を刻め!一刀修羅!!」
マルドゥーク
「損傷」
ルミナ
「アクセル解放!イグナイトソード!」
ルミナ
「バーンロアー!!」
ルミナ
「アタシの全て、ふづけてあげる!極限の炎、受けなさい!焦凰、一刀羅刹!!」
マルドゥーク
「撤退スル」



カイル
「それじゃ依頼達成かな」
リイタ
「帰ろうか」
琴音
「ですね」
ルミナ
「ええ」


こうして依頼達成
壊れていた社は後日修復する事に

道の先にいる者

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「残暑でござんしょ」
レイヴン
「山風ちゃんが本当にいい感じに毒されてるのおっさんは嬉しいぞ」
神楽
「親心かしら」
レイヴン
「親って訳ではないが、娘がいたらこんな感じに育ってくれると嬉しくはある」
茉莉愛
「結婚しないんですか」
レイヴン
「みんなそれを言うのな」
山風
「ジュディスは恋人じゃないの」
レイヴン
「恋人というより相棒だと思ってるが」
神楽
「あれだけ親しげにしててそれはないんじゃないの」
レイヴン
「そうは言っても年の差一回りなんだが」
茉莉愛
「でも世の中にはそれでも結婚した人もいますから、関係ないと思いますよ」
レイヴン
「そう言われてもね」
山風
「変な所でウジ虫君だよね、提督って」
レイヴン
「悪かったな」
神楽
「とはいえあれだけ関係がよさそうなのに相棒止まりなのはもったいないわよね」
レイヴン
「あんたらなんだかんだでそういう話題には食いつくよな」
茉莉愛
「見てて焦れったいんですよね」
レイヴン
「勘弁してくれませんかね」
山風
「別にしない理由はないと思うのにね」
レイヴン
「本当に好きね、そういう話題」
神楽
「別にいいでしょう」
レイヴン
「恋バナに食いつくのは性格とか関係ないんかしらね」
茉莉愛
「別にそんなつもりはないんですけど」
レイヴン
「はぁ」
山風
「それでまたネットサーフィンかな」
レイヴン
「まあな」
神楽
「今回は何を見てたのかしら」
レイヴン
「そうね、どんな凄い人も最初は初心者だったんだなって事よ」
茉莉愛
「最初からプロだった訳ではないと」
レイヴン
「そういう事ね、結局はその道の人ってのは同じ線の上にいるのよ」
山風
「線の先にいるってだけなのかな」
レイヴン
「そう、プロのスポーツ選手だって学生時代に努力して認められて結果があるからプロと呼ばれるのよ」
神楽
「結局はプロっていうのは下積みがあってその上で結果を残したからプロなのよね」
レイヴン
「プロになるのに近道はないのよね、突然プロになれたらワープになっちまう」
茉莉愛
「過程をすっ飛ばすっていうのは現代にありがちな話ですよね」
レイヴン
「分かる、異世界転生とか割とそれよね」
山風
「努力しないで強くなりたいチヤホヤされたい」
レイヴン
「割とそれな」
神楽
「まあバトル漫画でも修行パートはダレるとか言われるし、なんとも言えないわよね」
レイヴン
「とはいえバトル漫画は基本的に血統と才能で叩きのめすもんだからな」
茉莉愛
「血統も才能もない成り上がりとか作品としては見ないですよね」
レイヴン
「結局は現実でもプロっていうのは才能があってそこに努力を足していくからな」
山風
「才能ってのは昔の負け犬が作った言葉だろ」
レイヴン
「そこはなんとも言えんけど、苦手な事でプロになれるかと言えばそれは難しいからな」
神楽
「それはそうなんだけどね」
レイヴン
「だから結局はプロってのは才能あってこそなのよ、得意だからこその延長線よね」
茉莉愛
「苦手は克服しなくてもいいという事なんでしょうか」
レイヴン
「短所を克服するのではなく長所を伸ばせという教育の方が人材は育つとも言うからな」
山風
「アメイガとかそんな感じだよね」
レイヴン
「短所を克服するのは平均化とは言ったものだしな」
神楽
「なるほど、だから長所を伸ばす事は大切という事ね」
レイヴン
「お前はこれが得意だからそれを徹底的に鍛えろみたいな話よね」
茉莉愛
「確かにその方がプロは育つと思いますね」
レイヴン
「なんにせよプロと初心者の違いは同じ線の上に立ってるって話よ、プロはその先にいる人ね」
山風
「プロになりたければただ自分のスキルを磨けっていう事かな」
レイヴン
「結局はどんな事でも上手になるには過程が大切なのよ、結果は過程があるから出るんだし」
神楽
「努力っていうのはただするだけでは結果はついてこないという事よね」
レイヴン
「努力は裏切らないなんてのは幻想だな、正しい努力ってのはあるもんだ」
茉莉愛
「正しい努力ですか」
レイヴン
「まあ簡単に言うとしたらダイエットは頭で食事をする、そんな感じよね」
山風
「考えてやらないと失敗するよ、だね」
レイヴン
「そういう事だ、プロになるっていうのは自分の得意なものを知りその得意を極める事だぞ」
神楽
「プロの世界は弱肉強食という事よね」
レイヴン
「全くだ」
茉莉愛
「同じ線の上に立ってて前にいるのがプロ、ですね」
レイヴン
「仕事するか」

その頃

善佳
「どうするのこれ」
フユ
「ふはは!我こそは冷徹なる蒼き竜、我が母よ、私は育った!」
ヴェイグ
「善佳に影響を受けたしとか思えんな」
フユ
「どうした、小さき者よ、我が柔らかき抱擁で包んでやろうか」
善佳
「えっと、あなたフユよね」
フユ
「いかにも!私はフユ、我が母は堕天使のヨハネである!」
シノ
「これは教育でやらかしましたね」
善佳
「そんな目で見ないで」

「でもなんで突然人の姿に」
フユ
「竜人というのは突然その肢体が偉大なる姿となり、そこで成長が愚鈍化するのだ」
善佳
「私は悪くないわよ」
ヴェイグ
「まあ慕われているのならいいのではないか」
フユ
「我が愛しき母よ、私は何をすればいい?世界ぐらいなら滅ぼしてやるぞ」
善佳
「物騒!」
シノ
「仮にもドラゴンだからな」
フユ
「親愛なる母よ!その愛を受けた我はその愛に応えるまでだ」
善佳
「でも流石に世界は滅ぼさないのよ」

「ですよね」
フユ
「むぅ、分かった、だが私は母の気持ちに応えてやりたいのだ」
善佳
「そう言われてもね」
ヴェイグ
「だが善佳を母と認識しているとは」
フユ
「うむ、偉大なる堕天使である」
善佳
「ヨハネ!でもまさかこうなるとは」
シノ
「教育とは大切だな」
フユ
「うむ、偉大なる堕天使の叡智はしかと学んだぞ」
善佳
「これは流石にどうしたものかしら」

「思い込みって大変ですね」
フユ
「ふはは!我が力は偉大なる母ヨハネの為に使おうぞ!」
善佳
「そうねぇ、ならクランで働きなさい」
ヴェイグ
「それが無難だろうな」
フユ
「承知した」
善佳
「まあそれでいいわよね」
シノ
「だな」
フユ
「ふはは!」
善佳
「とりあえず案内してくるから」

「頼みますね」
善佳
「行くわよ」
フユ
「うむ」
ヴェイグ
「善佳も大変だな」
シノ
「まあいいのではないか」

「ついに母親ですか」

その頃

善佳
「失礼するわよ」
フユ
「失礼するぞ」
レイヴン
「おう、その子は」
善佳
「かくかくしかじかよ」
レイヴン
「なるほど、なら構わんぜ」
フユ
「うむ、感謝する」
善佳
「それじゃ行くわよ」
フユ
「うむ」
レイヴン
「なんか大変だな」
山風
「善佳は人はいいから」
神楽
「教育って大切ね」
茉莉愛
「でも可愛かったです」


こうしてフユが加わる事に
プロになるとは長所をさらに伸ばす事でもある

VS無色騎士アリーシャ

戦闘開始です


無色騎士アリーシャ
「行くぞ!」
カイル
「来いッ!」
コンウェイ
「負けないよ!」
芦花
「負けないからね!」
ルー
「負けません!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!ふっ!はあっ!」(体力後220060)
カイル
「はっ!はっ!はあっ!」
コンウェイ
「刃よ!踊れ!」
芦花
「やっ!紅蓮花!双炎波!」
ルー
「闇よ、吸い込め!リトルホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!当たれ!そこか!」(体力後212344)
カイル
「はっ!ふっ!たあっ!」
コンウェイ
「炎よ!当たれ!」
芦花
「やっ!真紅薙!炎山波!」
ルー
「闇よ、喰らえ!マウスホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!そこか!当たれ!」(体力後204227)
カイル
「はっ!なんの!そこか!」
コンウェイ
「風よ!斬り裂け!」
芦花
「やっ!双炎角!流影斬!」
ルー
「闇よ、湧き上がれ!ホールハンド!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!なんの!そこか!」(体力後196221)
カイル
「はっ!させるか!刻め!」
コンウェイ
「水よ!斬り裂け!」
芦花
「やっ!龍火震!爆山撃!」
ルー
「闇よ、吐き出せ!ウェイブホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!散れ!燃えろ!」(体力後188479)
カイル
「はっ!そこか!甘い!」
コンウェイ
「石よ!当たれ!」
芦花
「やっ!刹火山!影裂断!」
ルー
「闇よ、固まれ!ダストホール!」
カイル
「行くぞッ!」
カイル
「飛翔せよ!疾空の刃!奥義!翔王!絶憐衝!!」
無色騎士アリーシャ
「なめるな!!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!そこか!散れ!」(体力後150021)
カイル
「はっ!はあっ!砕けろ!」
コンウェイ
「雷よ!落ちろ!」
芦花
「やっ!乱火山!無影焼!」
ルー
「闇よ、噴き上がれ!ホールツイスト!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!散れ!砕けろ!」(体力後142144)
カイル
「はっ!散れ!風よ!」
コンウェイ
「光よ!薙ぎ払え!」
芦花
「やっ!龍山刹!緋炎龍!」
ルー
「闇よ、広がれ!ワイドホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!させるか!散れ!」(体力後134151)
カイル
「はっ!なんの!喰らえッ!」
コンウェイ
「水よ!噴き上がれ!」
芦花
「やっ!角震突!龍山翔!」
ルー
「闇よ、縮め!ホールアウト!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!させるか!はあっ!」(体力後126288)
カイル
「はっ!風よ!落ちろ!」
コンウェイ
「大地よ!穿て!」
芦花
「やっ!魔人角!双波焼!」
ルー
「闇よ、砕け!クラッシュホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!散れ!甘い!」(体力後118216)
カイル
「はっ!なんの!はあっ!」
コンウェイ
「風よ!斬り裂け!」
芦花
「やっ!真空焼破!爆火山!」
ルー
「闇よ、惑わせ!ノイズホール!」
コンウェイ
「行くよ!」
コンウェイ
「降り注ぐ光なき無常の剣よ、果てなき絶望を抱き、輪廻を断ち切れ!インヌメルムアーツ!!」
無色騎士アリーシャ
「なめるな!!」
カイル
「続くぞ!」
カイル
「見せてやる…!貫け!斬!空!天!翔!けーーーーん!!」
無色騎士アリーシャ
「なめるな!!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!散れ!はあっ!」(体力後50021)
カイル
「はっ!当たれ!貫け!」
コンウェイ
「雷撃よ!落ちろ!」
芦花
「やっ!襲爪爆斬!龍爪紅蓮刃!」
ルー
「闇よ、破壊せよ!ブレイクホール!」
無色騎士アリーシャ
「やるな」
カイル
「アリーシャこそね」
コンウェイ
「強くなったというのも本当みたいだね」
芦花
「アタシじゃまだまだかな」
ルー
「槍捌きが冴え渡ってます」
無色騎士アリーシャ
「そうだな、以前比べて軽く動けている感じはある」
カイル
「強くなるってそういう事なんだなぁ」
コンウェイ
「僕は術が専門だからそういう感覚はよく分からないな」
芦花
「でも強くなるって体が軽くなる感じは分かるかも」
ルー
「芦花さんは意外と脳筋ですよね」
無色騎士アリーシャ
「とはいえカイルの剣も芦花の剣も素晴らしいぞ」
カイル
「そう言われると悪い気はしないかな」
コンウェイ
「腕を褒められるのは素直に嬉しいものだよね」
芦花
「だね、負けられないかも」
ルー
「意外と熱くなるタイプですよね」
無色騎士アリーシャ
「さて、ここからは本気で行くぞ、来い!無名神依!」
カイル
「そう来なきゃ!」
コンウェイ
「ここからは本気でやらないとね」
芦花
「うん、行くよ!」
ルー
「負けませんよ!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!当たれ!散れ!」(体力後42128)
カイル
「はっ!なんの!散れ!」
コンウェイ
「流星よ!飛来せよ!」
芦花
「やっ!双炎牙山!無双炎山撃!」
ルー
「闇よ、突き刺され!ソードホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!なんの!当たれ!」(体力後34216)
カイル
「はっ!まだまだ!砕けろ!」
コンウェイ
「神なる雷よ!轟け!」
芦花
「やっ!魔王滅山波!炎刃!」
ルー
「闇よ、降り注げ!ジャッジメントホール!」
無色騎士アリーシャ
「はっ!そこか!穿て!」(体力後26158)
カイル
「はっ!まだまだ!そこか!」
コンウェイ
「真紅の炎よ!焼き払え!」
芦花
「やっ!覇道山裂!刹裂火!」
ルー
「消滅の剣よ、我に仇なす敵を断て!セイバーホール!」
無色騎士アリーシャ
「神依切れか、だがまだやれる、本気で行くぞ!」
カイル
「来いッ!」
コンウェイ
「負けないよ!」
芦花
「耐えてみせる!」
ルー
「負けません!」
無色騎士アリーシャ
「我が槍に宿れ、永劫なる閃光!その瞬きは偉大なる守護の光!破邪閃嵐陣!!」
無色騎士アリーシャ
「守るべきものの為に私は負けない!」(体力後18001)
カイル
「なめるなあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
コンウェイ
「この程度…っ!!」
芦花
「ルー!」
ルー
「はい!」
ルー
「アクセル解放!バキュームホール!」
ルー
「サイクロンホール!!」
ルー
「全てを吸い込む極限の穴、ここに来たれ!マテリアルクリーン!!」
無色騎士アリーシャ
「ぬうっ!?」(体力後9001)
芦花
「行くよ!」
芦花
「終わらせるよ!それじゃ済まないよ!業火を斬り裂く!裂衝!翔炎山!!」
無色騎士アリーシャ
「負けた…か…」



カイル
「なんとか勝てたね」
コンウェイ
「間一髪だったけどね」
芦花
「でも勝ちは勝ちだよ」
ルー
「ですね、それは確かです」
カイル
「勝てば官軍かな」
コンウェイ
「勝って兜の緒を締めよとも言うね」
芦花
「油断一瞬怪我一生だからね」
ルー
「そういう事です」
無色騎士アリーシャ
「見事だったぞ」
カイル
「アリーシャこそね」
無色騎士アリーシャ
「だが負けは負けだ」
コンウェイ
「意外と潔いね」
無色騎士アリーシャ
「騎士たる者言い訳はしないさ」
芦花
「かっこいいなぁ」
無色騎士アリーシャ
「それが騎士というものだ」
ルー
「流石です」
無色騎士アリーシャ
「では私は先に戻る、早めに戻るんだぞ」



カイル
「それじゃ行こうか」
コンウェイ
「だね」
芦花
「うん、行こう」
ルー
「はい」


次のボスをご期待ください

陰と陽の洞窟 第二百三十四層

久々の陰と陽の洞窟です


カイル
「ふぅ」
コンウェイ
「いい感じだね」
芦花
「だね、順調順調」
ルー
「はい、いい感じです」
カイル
「それにしてもコンウェイは強いね」
コンウェイ
「そんな事はないと思うけど」
芦花
「コンウェイのそれどうなってるの」
ルー
「本を開くと遠くの方で光の剣が出てきます」
カイル
「その割に魔法の専門家なんだから、大概におかしいよね」
コンウェイ
「僕からしたらカイルの剣術も立派なものだと思うけど」
芦花
「カイルの剣って我流なのに凄く洗練されてるよね」
ルー
「普通は我流だと正規の型にはほとんど通じないと聞きますが」
カイル
「あー、これは父さんが教えてくれなかったから自分で訓練だけはしてたんだけど」
コンウェイ
「父親は相当な剣士だという事は分かるね、そうでなければその剣の冴えの説明がつかない」
芦花
「だよねぇ、まあアタシの剣は護身術と知り合いに師事して覚えたようなものだからなんとも言えないけど」
ルー
「そういえば芦花さんに限らず誰かに師事して覚えた人って多いですよね」
カイル
「意外と身近にそれなりに凄い剣士とかいるのかな」
コンウェイ
「どうだろうね、まあそれも教育の一環なのかな」
芦花
「凄い剣士ではないけど、属性技は剣術の派生だからある程度の独学はあるかもね」
ルー
「意外とそんなものなんですね」
カイル
「まあ基礎が出来てれば独学でもそれなりに覚えられちゃうものなのかな」
コンウェイ
「かもしれないね」
芦花
「まあアタシじゃどうやっても勝てない人もいるし、そこはそんな感じだよね」
ルー
「でも誰かに教わったのならある程度は本物という事ですよね」
カイル
「結局は我流でもそこそこやれるって事なのかな」
コンウェイ
「基本的にはベースになるものがあるのは普通の事だから、我流の方が普通は珍しいよ」
芦花
「まあそれはあるかもね」
ルー
「下手したら殴った方が強い人もいますけどね」
カイル
「あー、なんとなく察した」
コンウェイ
「なんで僕の方を見るのかな」
芦花
「コンウェイって美形だけど、女の人に間違われるとガチギレするよね」
ルー
「はい、街でナンパしてきたチャラ男をボコボコにしたって聞きました」
カイル
「容赦ないよね」
コンウェイ
「僕はそういうのが大嫌いなだけだよ」
芦花
「しかもガチギレすると一人称が俺になるし」
ルー
「おっかないですね」
カイル
「コンウェイって穏やかに見えて相当に容赦ないよね」
コンウェイ
「そういう奴は目を治してあげてるだけだよ」
芦花
「あ、これ駄目な奴だ」
ルー
「女性に間違えたら生きて帰れないやつですね」
カイル
「うん、チャラ男、安らかに眠れ」
コンウェイ
「別にそんなつもりはないんだけどね」
芦花
「これがダークサイドのコンウェイ」
ルー
「ダークサイドなんですかね」
カイル
「それよりここはボスだよね、ルール確認しようよ」
コンウェイ
「ここは状態異常禁止と能力低下禁止と秘奥義合計7回未満だね」
芦花
「なら問題ないかな、そのまま行くよ」
ルー
「はい」
カイル
「それでそのボスは…」
コンウェイ
「あれじゃないかな」
芦花
「アリーシャ?油断せずに行くよ」
ルー
「はい」
アリーシャ?
「む?こんな所まで来るなんて物好きだな」
カイル
「えっと、アリーシャかな」
無色騎士アリーシャ
「私は無色騎士アリーシャアリーシャ、俗に言う思念体だな」
コンウェイ
「無色騎士とは言うじゃないか」
無色騎士アリーシャ
「どんな色にも染まれる、それは人の道なのだろうな」
芦花
「なんかかっこいいね」
無色騎士アリーシャ
「私は信じるものを見えるようになった、それは決して美しくなくとも信じていたものだ」
ルー
「アリーシャさんらしいですね」
無色騎士アリーシャ
「信じているものが正しいとは限らない、美しいものではないかもしれない、それでもいいんだ」
カイル
「アリーシャって精神的に強くなったよね」
無色騎士アリーシャ
「そうだな、涙はこの槍に乗せる、それだけだ」
コンウェイ
「アリーシャの過去については知らないけど、それだけの事もあったんだろうね」
無色騎士アリーシャ
「とはいえそれも含めて私は強くなったんだなとは思うがな」
芦花
「でもなんだかんだでアリーシャって基礎がきちんとしてるから強いんだろうね」
無色騎士アリーシャ
「基礎か、こちらの世界では普通の神依は出来ないというのもあるからな」
ルー
「神依、天族との合体ですよね」
無色騎士アリーシャ
「ああ、ただこちらの世界での独自の神依はあるようではあるが」
カイル
「神依か、強い力なんだよね」
無色騎士アリーシャ
「ああ、だが今の無名神依でもそうだが信仰心を持たない相手には通じないようだな」
コンウェイ
「神依自体が天族信仰がパワーソースだからか」
無色騎士アリーシャ
「そうらしいな、だから機械や死者の魔物にはダメージが通らないのを確認してる」
芦花
「信仰が力の源だから信仰心がない相手には通じないか、面白いね」
無色騎士アリーシャ
「全くだ、強い力だが完全無欠ではないという事だな」
ルー
「そのようですね」
無色騎士アリーシャ
「さて、では聞きたい事がある、答えてくれるか」
カイル
「俺なんかでいいなら」
コンウェイ
「僕なんかでいいなら」
芦花
「アタシなんかでいいならね」
ルー
「私なんかでいいなら」
無色騎士アリーシャ
「ああ、では聞くぞ」
無色騎士アリーシャ
「大切な人はいるか」
カイル
「いるよ」
無色騎士アリーシャ
「なら大切なものはあるか」
コンウェイ
「あるにはあるかな」
無色騎士アリーシャ
「なら守りたいものはあるか」
芦花
「あるかな、一応ね」
無色騎士アリーシャ
「なら譲れないものはあるか」
ルー
「あります」
無色騎士アリーシャ
「なら強さとはなんだ」
カイル
「心の強さかな」
無色騎士アリーシャ
「なら非道な行為とはなんだ」
コンウェイ
「何もしない事かな」
無色騎士アリーシャ
「なら悪とはなんだ」
芦花
「自分の非を認められない事かな」
無色騎士アリーシャ
「なら誠意とはなんだ」
ルー
「金額など出せる限りのもの、ですね」
無色騎士アリーシャ
「なら本気とはなんだ」
カイル
「譲れないものかな」
無色騎士アリーシャ
「なら恐怖とはなんだ」
コンウェイ
「防衛本能かな」
無色騎士アリーシャ
「なら敗北とはなんだ」
芦花
「心が折れる事かな」
無色騎士アリーシャ
「なら許せない事はあるか」
ルー
「あります」
無色騎士アリーシャ
「そうか、なかなかいい返事だな」
カイル
「強さって難しいよね」
無色騎士アリーシャ
「そうだな、それはある」
コンウェイ
「でも実感出来ているならそれは本物だよ」
無色騎士アリーシャ
「そう言ってくれると救われるな」
芦花
「実感出来るのならそれは本物なんだろうね」
無色騎士アリーシャ
「自分でも分かるのならそれは本当に強くなったという事だな」
ルー
「強くなるとはそういう事ですよね」
無色騎士アリーシャ
「さて、お前達は先に進みたいのだろう」
カイル
「戦えだね」
無色騎士アリーシャ
「ああ」
コンウェイ
「いいよ、受けて立とうじゃないか」
無色騎士アリーシャ
「決まりだな」
芦花
「うん」
無色騎士アリーシャ
「では」
ルー
「いざ」
無色騎士アリーシャ
「推して参る!!」


戦闘開始です

意思を持つ武器 暗穴の冥杖

とある情報を得た為情報の場所へとやってきていた


エステル
「この辺りですか?情報の場所は」
ルー
「うん、なんでも突然黒い穴が見えたらしいです」
サライラ
「黒い穴?」
クロエ
「なんですかそれ」
エステル
「さあ?」
ルー
「私にも分からないです」
サライラ
「黒い穴ってなんだろうね」
クロエ
「知りませんよ」
エステル
「黒い穴…」
ルー
「分かりませんね」
サライラ
「なんなんだろう」
クロエ
「うーん」
エステル
「それでどうします?」
ルー
「調べてみる」
サライラ
「それがよさそうかな」
クロエ
「決まりですね、行きましょう」



エステル
「何もないですね」
ルー
「あるのは木ばかりです」
サライラ
「森だもんね」
クロエ
「嘘だって通報するのは親告罪ですよ」
エステル
「それでどうします?」
ルー
「調査は続行でいいです」
サライラ
「でも何を調べるの」
クロエ
「そこからですよね」
エステル
「何かないんですか」
ルー
「何かってなんですか」
サライラ
「情報とか」
クロエ
「情報ですか」
エステル
「そんなのあるんですかね」
ルー
「あるなら嬉しいです」
サライラ
「あるものなのかな」
クロエ
「あるならいいですけど」
エステル
「それかヒントとか」
ルー
「ヒントですか」
サライラ
「ヒントねぇ」
クロエ
「ヒントですか」
エステル
「落ちてたりしませんかね」
ルー
「落ちてたら嬉しいです」
サライラ
「落ちてるものなのかな」
クロエ
「落ちてたらいいですけど」
エステル
「あれ?何か光ってますね」
ルー
「転送の魔法陣です」
サライラ
「なんでそんなのが?」
クロエ
「さあ?」
エステル
「なら入ってみますか、お先に失礼します」
ルー
「あ、待ってください」
サライラ
「どうする?」
クロエ
「迷っても仕方ないですよ」
サライラ
「だね、行くよ」
クロエ
「はい」



エステル
「ここは…」
ルー
「遺跡でしょうか?暗いですね」
サライラ
「なんなのかなここ」
クロエ
「さあ?」
エステル
「何かあるんでしょうか」
ルー
「何かですか」
サライラ
「あれ?マナを感じないね、ここは隔離された世界みたい」
クロエ
「本当ですね、なんなんでしょう」

ようこそ、暗穴に潜む乙女よ

エステル
「声がしますね、どちら様ですか」

私の名は冥杖ルーベス、暗穴の力を秘めたロッドです

ルー
「もしかして私ですか」

はい、あなたになら私の暗穴の力は相応しい

サライラ
「それって暗い穴の事かな」

その力は全てを吸い込む闇の力です

クロエ
「言いますね」

さて、では私は奥で待っています。力を求めるのなら来てください

エステル
「だそうですよ」
ルー
「行きましょう、暗穴の力を受け取りに」
サライラ
「決まりだね」
クロエ
「行きましょう」



エステル
「そういえばルーはお掃除ロボなんですよね」
ルー
「そうですよ、お掃除ロボの擬人化です」
サライラ
「擬人化か、世の中にはたまにそういう事が起こるとは聞くね」
ルー
「そうですね、どういう原理なのかは分かりませんが」
クロエ
「でも興味深いです、物が人の姿になるなんて」
ルー
「それも様々ですよ、私ぐらいのサイズもいれば小人みたいなサイズの場合もあります」
エステル
「へぇ、そんな感じなんですね」
ルー
「はい、それに起こる原理なども分からないのでクランでも突然擬人化が起こるかもしれませんね」
サライラ
「起こったらそれはそれで面白そうだね」
ルー
「まあなぜ起こるのかは分からないので突然という可能性はありますが」
クロエ
「ふむ、何か特殊な力でも働いているとかでしょうか」
ルー
「可能性はありますね」
エステル
「特殊な力、想いの力とかでしょうか」
ルー
「でもそれだと特に思い入れのないようなものも擬人化しているのはおかしいです」
サライラ
「うーん、擬人化が起きる理由、なんなのかな」
ルー
「魔法的な力なのか別の超常的な力なのか」
クロエ
「世の中分からない事も多いですね」
ルー
「はい、私も思います」
エステル
「でも擬人化したものが身近にいると仕事とかも捗りそうですね」
ルー
「一応お手伝いさんという訳ではないんですが」
サライラ
「とはいえ助かる事に変わりはなさそう」
ルー
「まあ擬人化というだけあって元の物の本能みたいなものはあるみたいですよ」
クロエ
「ルーさんは掃除が好きですからね」
ルー
「そういう事です」
エステル
「行きますか」
ルー
「はい」
サライラ
「行くよ」
クロエ
「はい」



エステル
「行き止まりですね」
ルー
「目の前には大岩です」
サライラ
「壊せって事かな」
クロエ
「でもどうやって」
エステル
「そうですね」
ルー
「私には無理ですよ」
サライラ
「ならあたしがやるよ、下がってて」
クロエ
「はい」
サライラ
「行くよ」
サライラ
「はあっ!!」
エステル
「流石ですね」
ルー
「見事です」
サライラ
「これで進めるね」
クロエ
「ですね」
エステル
「行きますか」
ルー
「はい」
サライラ
「行くよ」
クロエ
「はい」



エステル
「あれでしょうか」
ルー
「みたいですね、闇に囲まれた祭壇なので間違いないです」
サライラ
「美しいね」
クロエ
「機能美ですね」

ようこそ、暗穴に潜む乙女よ

エステル
「あなたがルーベスですね」

はい、私こそが暗穴のロッドのルーベスです

ルー
「そして指名は私ですね」

はい、あなたになら私の暗穴の力は相応しい

サライラ
「暗穴なんて言うね」

その力は全てを吸い込む闇の力です

クロエ
「言いますね」

さて、ではこちらに。私に相応しい筈ですよ

ルー
「はい」

さあ、手に取って

ルー
「やっ!!」
エステル
「凄いですね」
サライラ
「本物の力だね」
クロエ
「はい、本物の闇の力です」
ルー
「これが…自然と手に馴染みますね」

これからは力になります、よろしくお願いしますね

ルー
「はい、こちらこそ」

忘れないでくださいね、力とは時に運命をも覆せると

ルー
「そうですね、私にもそれが出来るでしょうか」

自分を信じる、それが出来る人こそが強さを理解するのです

ルー
「自分を信じる、ですか」

あなたが信じるものを信じなさい、それが道を示してくれます

ルー
「はい」

さて、では戻りなさい。大切な場所へ

ルー
「はい」
ルー
「お待たせしました」
エステル
「ルーもきちんと成長しているんですね」
サライラ
「擬人化って言っても人と変わらないよね」
クロエ
「本当に興味深いです」
ルー
「私は少しは成長出来ているんでしょうか」
エステル
「出来ていますよ、きちんと」
サライラ
「ルーも女の子だもんね」
クロエ
「はい、意外と可愛いですよ」
ルー
「可愛い…」
エステル
「では帰りますか」
サライラ
「あそこに転送の魔法陣があるよ」
クロエ
「では帰りますか」
ルー
「はい」
ルー
「力は時に運命をも覆せると、ですか。尤もですね」
ルー
「私はそんな運命を覆せるものなんでしょうか」
ルー
「私は人ではない、でも人とそこまで変わらない」
ルー
「それにこんな私を大切にしてくれる人もいる」
ルー
「大切にしてもらえるというのは幸せなんですよね」
ルー
「誰かに大切にしてもらえるというのは人でも物でも幸せなものですよ」
ルー
「大切にしてくれる人に報いられるようにしたいものですね」
ルー
「さて、戻りますか」


こうしてルーは暗穴の力を手にした
自分は人ではない
だが人とそこまで変わるものでもない
擬人化はどこで起こるかは分からないもの
今の自分は幸せなのだと信じたい
物であった自分が人として生きている不思議
それは不思議な奇跡が起こした幸せ
奇跡とは起こるものではなく起こすものだ
ルーはそんな奇跡を信じている
誰かに大切にされるという事の幸せを知っているからこそ
幸せというのはその人の価値観でしかない
だからこそルーは自分の幸せを噛みしめるのだから
暗穴の乙女ルーは進む、幸せの先にある未来へと
次の武器をご期待ください

そらおかける!大航空ラジオ 超 第74回

本日はラジオです


ルーク
「そういえば今日か、聴いてみるかな」



えあ
「少しは涼しくなったかな」
すかい
「残暑でござんしょって感じよね」
ふりっく
「ここは服を着ててもそれはそれでえろあべしぃっ!?」
えあ
「殴るよ」
すかい
「そこまで腕力もないのによくやるわよ」
ふりっく
「えあ姉さん、思ってるより痛くないでやんす」
えあ
「あ?」
すかい
「まあ着てても脱いでてもエロに変換する淫獣だし」
ふりっく
「ドヤァ!」
えあ
「あん?」
すかい
「淫獣はなんでもエロに変換するから」
ふりっく
「それよりお宝でやんす」
えあ
「陽光のスプーンだって」
すかい
「ならそれでいいわよ」
ふりっく
「決まりでやんすな」
えあ
「それじゃ」
すかい
「お宝目指して」
ふりっく
「飛空艇発進でやんす!」



三人
「そらおかける!大航空ラジオ!超!」
オペラ
「さて、始まりましたそらじおスーパー」
ステラ
「安いよ安いよ~」
ニック
「棚にあるものだけが割引対象です」
オペラ
「そんな訳で」
ステラ
「始まった過ち」
ニック
「壊せない現実」
オペラ
「高まる鼓動をひた隠す為に」
ステラ
「大切な勇気を消費する」
ニック
「だけど終われない」
オペラ
「まだ終わらせない」
ステラ
「他愛もない喧嘩してた」
ニック
「何気ない」
オペラ
「あの日に帰りたい」
ステラ
「今日のおかずは」
ニック
「エロ同人」
オペラ
「では通の便りを読みますか」
ステラ
「ラジオネーム『バッタマン』さんからの投稿です」
ステラ
「はじめまして、バッタマンです、ランナーが溜まるほど打てる気がしなくなりませんか」
ニック
「分かる、だからこそ得点圏打率の高い打者がいる」
オペラ
「ノーアウト満塁や!なんで無得点なんだよ!はよく見た光景」
ステラ
「ピッチャーのギアが入るのかバッターが緊張するのか」
ニック
「だからこそ四球を選べる打者がこういう時は嬉しい」
オペラ
「四球は悪いものみたいな空気は今でもあったりしますしねぇ」
ステラ
「寧ろ本気で勝ちに行くなら出塁出来る四球はラッキーでは」
ニック
「選球眼のいい打者は寧ろ前に置けって感じだよな」
オペラ
「選球眼がよくてそこそこ打つ打者が前にいるのは怖いですよねぇ」
ステラ
「寧ろ満塁になったら打つ気満々だけどボール球を振らない打者ってめっちゃ怖いです」
ニック
「そういう奴に限って狙い球絞ってたりするもんな」
オペラ
「まあなんというか、ランナーが増えるにつれ打率が下がるみたいな現象」
ステラ
「かっとばせー!ですかね」
ニック
「コーナー行くぞ」
オペラ
「貴様は今までに見た性癖の数を覚えているのか!貴様の性癖を教えろ!」
ステラ
「このコーナーは投稿者の性癖を暴露します」
ニック
「ラジオネームだから、絶対、安心」
オペラ
「では本日の性癖はこちら」
ステラ
「ラジオネーム『ガットマン』さんからの投稿です」
ステラ
「はじめまして、ガットマンです、姉が好きです、お姉ちゃん属性が大好きです」
ニック
「お姉ちゃん属性なぁ」
オペラ
「まあリアルな姉や妹はそんな事はないぞという」
ステラ
「寧ろ邪険にされますよね」
ニック
「分かりすぎて困る」
オペラ
「ブラコン?その幻想をぶち殺す」
ステラ
「リアルすぎますね」
ニック
「まあ姉にせよ妹にせよ現実はそんなもんだ」
オペラ
「ですね、幻想は捨てろ」
ステラ
「ステラでいいならお姉ちゃんと呼んであげますが」
ニック
「それはロマン」
オペラ
「まあ世の中最終幻想で出来てるんですよ」
ステラ
「ブラコンの姉や妹はファイナルファンタジー」
ニック
「一旦コマーシャルな」



ルーク
「現実を突きつけんな」

コマーシャル明けました

オペラ
「リアル姉のいるなんとか君の場合」
ステラ
「そんなタイトルはたまにありますね」
ニック
「まあ幻想だよな」
オペラ
「ブラコンは幻想の世界だゾ☆」
ステラ
「ゾ☆」
ニック
「コーナー行くぞ」
オペラ
「俺の悩みを聞け!人生ぶん投げる!」
ステラ
「このコーナーは投稿者の悩みを聞くだけ聞いてぶん投げます」
ニック
「過度な期待はするなよ」
オペラ
「では本日のお悩みはこちら」
ステラ
「ラジオネーム『雨合羽巻』さんからの投稿です」
ステラ
「はじめまして、雨合羽巻です、腹持ちのいい食べ物とかないですか」
ニック
「それなら前回でも言ったが袋のインスタントラーメンがおすすめだな」
オペラ
「腹持ちもよくてカロリーも思ってるより低いのです」
ステラ
「あとはゆで卵なんかもいいですね」
ニック
「ゆで卵は腹持ちがいいから2個か3個食えば足りるしな」
オペラ
「袋のインスタントラーメンにゆで卵ぶち込め」
ステラ
「あとはキャベツなんかも意外と腹持ちがいいですね」
ニック
「無限キャベツみたいな味付けをしてやればそれこそバリバリ食えるぞ」
オペラ
「袋麺は腹持ちとカロリーのハイブリッドなのです」
ステラ
「参考になりましたか?」
ニック
「このあとは振り返りな」



ルーク
「確かにその辺は結構な満腹感が得られるよな」



オペラ
「本日も満足なり」
ステラ
「次回はいつも通りですすよ」
ニック
「次回もよろしくな」
オペラ
「分かりました、では次回もかっ飛ばしますか」
ステラ
「では次回もよろしくお願いしますね」
ニック
「次回はいつも通りな」
オペラ
「ではこのあとは」
ステラ
「ドラマ後編です」
ニック
「もう少し付き合ってくれよな」



えあ
「この辺りだよね」
すかい
「陽光のスプーンねぇ」
ふりっく
「何かあるでやんすよ」
えあ
「これみたいだね、それじゃオープンっと」
すかい
「これが陽光のスプーンねぇ」
ふりっく
「美しい食器でやんす」

「オーッホッホッホ!!」
えあ
「あっ」
レン
「お久しぶりですわね」
すかい
「あんた達本当に相変わらずね」
メラ
「はい、お嬢様が素直になってくれないので」
ふりっく
「メラ姉さん、本当にキレッキレでやんす」
ソウジ
「お嬢様も年頃なのです、本当はイチャイチャしたいのです」
レン
「さて、では行きますわよ」
メラ
「それでは」
ソウジ
「失礼いたします」
えあ
「それじゃ引き上げようか」
すかい
「そうね」
ふりっく
「でやんす」



ルーク
「そっちなのかよ」


放送終了です

海岸の卵

本日の依頼はですね


リッド
「今日の依頼はなんだ」
クレイン
「海岸の卵の採取だな」
真愛
「海岸の卵ですの」
かえで
「それってウミガメの卵とかなのかな」
リッド
「そうなのか?」
クレイン
「なんでも海岸に卵を産む鳥の卵らしい、珍味なんだってさ」
真愛
「鳥の卵ですのね」
かえで
「そんな鳥もいるんだね」
リッド
「まあ取り過ぎなけりゃいいってもんだぜ」
クレイン
「そうだな、動物の絶滅とかって基本的に乱獲が原因だし」
真愛
「そういうのは許せませんわよね」
かえで
「高く売れるから乱獲されるんだよね、それか食用にされるとか」
リッド
「そうだな、動物にだって家族はいるんだぜ」
クレイン
「リッドは猟師だからそういうの分かってそうだよな」
真愛
「ですが猟師だからこそ分かってないといけませんわよ」
かえで
「そうだね、動物ってそういうものだし」
リッド
「だから俺はその日の分しか捕らねぇって決めてるんだよ」
クレイン
「猟師のリッドらしいな」
真愛
「でも収入も得ないと生きていけませんわよね」
かえで
「そこは一応稼いでるんだよね」
リッド
「一応な、ただ生きていける程度の稼ぎに留めてるけどな」
クレイン
「貯蓄とかはしないのか」
真愛
「リッドさんは動物の生き方とかも知っている訳ですわよね」
かえで
「それだけ猟師としての経験を積んでいるという事だよね」
リッド
「動物が絶滅した理由とか親から見た猟師の存在とかも理解してるつもりではある」
クレイン
「動物から見た視点で語れるっていうのはリッド特有の感覚だと思うな」
真愛
「そうですわね、でもリッドさんはそういう活動もしているそうですが」
かえで
「意外と偉いよね」
リッド
「保護活動も含めての猟師ってもんだ、乱獲は許せねぇしな」
クレイン
「本当に偉いな」
真愛
「ですがそれが出来るというのはそれだけの気持ちがあるのですわよ」
かえで
「だよね、リッドは猟師だからこそ許せないんだと思うし」
リッド
「それはあるな、俺も昔はそんな事考えもしなかったけどよ」
クレイン
「でもそれは生きる為には仕方なかった、そうだろ」
真愛
「それだからこそ自分が普段狩っている獣にも家族がいる事を知ったと」
かえで
「それって猟師だからこそ気づけた感覚だと思うよ」
リッド
「それはあるな、だから独自に立ち上げてクランのメンバー以外にも活動の賛同者はいるしな」
クレイン
「リッドって普段はのんびり生きてるように見えて、実は曲がった事が許せないタイプだよな」
真愛
「ええ、なんだかんだで世話を焼いてくれるタイプでもありますし」
かえで
「リッドなりの考え方とか価値観ってあるよね」
リッド
「俺にとっての幸せってのは何も起きない平凡なんだよ、そんないつもの日常が幸せなんだ」
クレイン
「リッドは完全に幼馴染のヒロインだよな」
真愛
「その一方で嫁が主人公っぽいですわよね」
かえで
「でもそんなリッドだからこそ慕われるんじゃないかな」
リッド
「別に慕われたいとか思ってないんだけどな」
クレイン
「リッドはそんな自由だけどきちんと考えて生きてる感じがらしさだよな」
真愛
「行き当りばったりではないですものね」
かえで
「リッドはそれでこそって感じはするよね」
リッド
「まあ幸せなんて人の価値観だし、世の中には分かっててやってる奴もいるって事だよな」
クレイン
「リッドってそういう所がずるいよなって思うよな」
真愛
「全くですわ」
かえで
「歳の割に達観し過ぎだよね」
リッド
「行くぞ」
クレイン
「ああ」
真愛
「ええ」
かえで
「うん」



リッド
「今回行くのは海岸だよな」
クレイン
「ああ、そこで卵の採取だな」
真愛
「ですが珍味ですか、珍味というのは好みが分かれるから珍味なのですわよ」
かえで
「真愛っておつむは弱いけど仮にもお嬢様って感じはあるよね」
リッド
「それはあるな、少し残念な感じはあるけど」
クレイン
「残念お嬢様なんだな」
真愛
「失礼な」
かえで
「でも珍味を食べた事がある程度にはお嬢様なんだよね」
リッド
「それな」
クレイン
「珍味って美味しいものは美味しいんだけど、合わないものはとことん合わないからな」
真愛
「そんなものですわよ、私だって口に合わない食べ物はありますわ」
かえで
「お金持ちの人って好き嫌いとかそんななさそうなイメージだけど」
リッド
「まあ金持ちってそういう教育も受けてるとは思うしな」
クレイン
「だよな、でも苦手なものがあるのは別に悪くはないけど」
真愛
「確かにそういう教育は受けますわよ、それでも苦手なものは苦手ですわよ」
かえで
「別に悪くないとは思うけどね」
リッド
「だな、好き嫌いなんて本来は誰にでもあるもんだ」
クレイン
「そういうリッドは好き嫌いとかないよな」
真愛
「なんでも食べますわよね」
かえで
「リッドは食べ物に感謝してるからかな」
リッド
「それはあるかもな、だからきちんと綺麗に食ってやるのが礼儀ってもんだ」
クレイン
「言うなぁ、それでこそリッドっていうか」
真愛
「本当に大人ですわね」
かえで
「流石だよ」
リッド
「行くぞ」
クレイン
「ああ」
真愛
「ええ」
かえで
「うん」



リッド
「ここか」
クレイン
「砂を掘って掌サイズぐらいの卵があればそれだな」
真愛
「分かりましたわ」
かえで
「行こうか」



リッド
「こいつか」
クレイン
「みたいだな、もっと集めてくれ」
真愛
「ええ」
かえで
「行くよ」



リッド
「結構あるな」
クレイン
「採りすぎないようにな」
真愛
「分かってますわ」
かえで
「次に行くよ」



リッド
「もう少しか」
クレイン
「だな、さっさと終わらせるぞ」
真愛
「どんどん行きますわよ」
かえで
「うん」



リッド
「こんなもんか」
クレイン
「だな、それじゃ依頼達成だ」
真愛
「帰りますわよ」
かえで
「何か来るよ」

「見つけたぞ」
リッド
「出たな」
ヨシツネ
「今度は勝つ」
クレイン
「相手になるぞ」
真愛
「負けませんわよ」
かえで
「行くよ!」
ヨシツネ
「斬る!」



真愛
「行きますわよ!」
真愛
「剣閃よ唸れ!氷銀のように!ブルーアイス・ローズ!!」
ヨシツネ
「っ!?」
真愛
「アクセル解放!プライドブースト!」
真愛
「アイスタンゴ!!」
真愛
「見切れますの!喰らいなさい!翔麗蒼光閃!!」
真愛
「あなたに見切れる筋もありませんわ」
クレイン
「行くぞ!」
クレイン
「一気に行くぞ!貫け槍よ!我がマナにて…滅塵と化せ!アルケミックランス!!」
ヨシツネ
「っ!?」
クレイン
「アクセル解放!マナミックス!」
クレイン
「金精の魔砲!!」
クレイン
「始めるぞ!誇りを抱いて穏やかに眠れ!マナとなり、空へ散れ!」
クレイン
「絶対なる終焉…それがお前の運命だ!マナミキサー!!」
かえで
「行くよ!」
かえで
「逃がさないよ!叩き込む!葉影震斬!!」
ヨシツネ
「っ!?」
かえで
「アクセル解放!リンクミラージュ!」
かえで
「葉連撃!!」
かえで
「行くよ!ついてこれる!一撃も外さないよ!これが必殺の!緑愛無影衝!!」
ヨシツネ
「撤退だな」



リッド
「それじゃ依頼達成だな」
クレイン
「帰るか」
真愛
「ですわね」
かえで
「うん」


こうして依頼達成
その卵は通好みの味らしい

バルウォーク 第七十三回

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「提督、相変わらずだね」
レイヴン
「仕事は多すぎる訳でもないしな」

「でもレイヴンさんって小説とか読むんですね」
レイヴン
「官能小説ですが何か」
純子
「官能小説って、でも官能小説は表現に関してはとても上手いと思うので、そこは認めます」
レイヴン
「官能小説って独特の表現があって作者によってそれも違うから面白いのよな」
山風
「でも官能小説って思春期の男の子じゃなくて大人の男性のイメージ」
レイヴン
「そりゃ小説はそれぐらいの子が読むイメージもないしな」

「でも意外と見ない気はしますね、本屋で売ってたりするんでしょうか」
レイヴン
「一応成人コーナーよね」
純子
「まあそれはそうですよね」
レイヴン
「ゾーニングは大切よ」
山風
「それでそっちは何を見てたの」
レイヴン
「ん?ああ、リスペクトって大切だなって話」

「リスペクトですか?」
レイヴン
「ゲームのリメイクとか漫画やラノベのアニメ化ってあるよな」
純子
「ええ、スタッフガチャから始まるやつですね」
レイヴン
「おい、まあスタッフの大切さは確かなんだけどな」
山風
「でもリメイクでもアニメ化でもそうだけどリスペクトって大切だよね」
レイヴン
「実際ガチでリスペクトを感じる作品って相応に評価が高いからな」

「逆になんでこんなに酷い出来になったのかと思う話もありますね」
レイヴン
「それな、だから原作へのリスペクトって割と作品の面白さに直結すんのよ」
純子
「たまに本当にどうしてこうなったみたいなアニメ化やリメイク作品はありますよね」
レイヴン
「そうなんだよな、あと古い作品をリバイバルする時に当時のスタッフがいないとかある」
山風
「スタッフが抜けたから同じ作品なのにキャラが別人になってたり」
レイヴン
「凄く分かる、シリーズ物のゲームとかで割とある話」

「スタッフが変わるっていうのはそれだけ大きな変化になるんですね」
レイヴン
「特に長く続いてるシリーズ物だと最初期頃の作品でよく見られる現象よね」
純子
「その辺のキャラが最新作で噛ませにされるとか」
レイヴン
「割とファンを冒涜してくるのはある話だな」
山風
「でもスタッフが変わってるなら仕方なくはあるのかな」
レイヴン
「仕方ないとはいえファンを小馬鹿にしたような扱いは褒められんよな」

「自分みたいなタイプをターゲットにしてないって感じたりはありますね」
レイヴン
「まあ新参が入りやすくて古参が沼に沈めようと囲んでくるものは割と健全だと思う」
純子
「新規だ!囲め!沼に沈めろ!逃がすな!ですね」
レイヴン
「さて、少し出てくる」
山風
「宣伝だね」
レイヴン
「おう」

「なら行ってらっしゃい」
レイヴン
「おう」
純子
「お気をつけて」
レイヴン
「さて」



レイヴン
「揃ったな」
ロジー
「宣伝だな」
珠子
「どこでも付き合うわよ」
初月
「僕も異論はないぞ」
レイヴン
「おう、んじゃ行くか」
ロジー
「ああ」
珠子
「ええ」
初月
「ああ」



レイヴン
「まずはここだな」
ロジー
「ここはピザ屋か」
珠子
「ピザ屋なのね」
初月
「ピザ屋か、店に買いに行くと安く買えるのはいいぞ」
店員
「おや、いらっしゃいませ、宣伝の方ですね」
レイヴン
「おう」
店員
「それで何かお食べになりますか」
ロジー
「何かおすすめとかあるか」
店員
「ではチャーシューピザなどはいかがでしょう、シンプルに肉を追求したピザですよ」
珠子
「面白いわね、ならそれをいただけるかしら」
店員
「かしこまりました、少々お待ちください」
初月
「チャーシューピザか、パンチェッタのピザみたいな感じなのか」
レイヴン
「イメージはそんな感じだよな」
ロジー
「意外なものが出てきたりしてな」
珠子
「でもそれはそれで面白いと思うわよ」
初月
「どんなものなのか」
店員
「お待たせしました、チャーシューピザになります」
レイヴン
「こいつは凄いのが来たな」
店員
「このチャーシューピザはダイスカットしかチャーシューをこれでもかと乗せました」
ロジー
「まさに肉の暴力だな」
店員
「ええ、チャーシューは自家製なんですよ」
珠子
「それなら確かに美味しい訳よね」
店員
「はい、1日に80枚限定なのはチャーシューを作るのが大変だからなんですが」
初月
「それに見合う程度には売れてるのか」
店員
「ではバルディアにお越しの際は当店のピザをぜひ」
レイヴン
「んじゃ次に行くか」
ロジー
「すまなかったな」
珠子
「ありがとうね」
初月
「ではな」



レイヴン
「さて、次は」
ロジー
「どこかあるか」
珠子
「なら私が行きたい所があるからそこに行きましょうか」
初月
「分かった、そこに行こう」



レイヴン
「ここかね」
ロジー
「ここはなんの店なんだ」
珠子
「ここは安い服を扱うお店なのよ」
初月
「確かに値札を見る限りリーズナブルな服が多いな」
店員
「おや、いらっしゃいませ、宣伝の方ですね」
レイヴン
「おう」
店員
「それで何か興味のあるものはありますか」
ロジー
「何かおすすめとかあるか」
店員
「なら不思議なシャツとかどうでしょう」
珠子
「いいわね、それをお願い」
店員
「かしこまりました、少々お待ちください」
初月
「不思議なシャツってなんなんだ」
レイヴン
「謎の英語シャツとかじゃないのかね」
ロジー
「それか変な絵のやつとか」
珠子
「面白いものもあるのよ」
初月
「面白いものか」
店員
「お待たせしました、こちらが不思議なシャツになります」
レイヴン
「おう」
店員
「こちらは意味が分からないと評判の絵柄のシャツになります」
ロジー
「確かにこれはよく分からないシャツではある」
店員
「ネットで言う所のクソTというやつですね」
珠子
「創作のネタとしては凄く面白そうよね」
店員
「はい、それと着るだけならそれなりに丈夫なので気にしない人には結構売れてますね」
初月
「おしゃれなんか知らないという人には売れそうだな」
店員
「ではバルディアにお越しの際は当店のご利用をぜひ」
レイヴン
「んじゃ次に行くか」
ロジー
「すまなかったな」
珠子
「ありがとうね」
初月
「ではな」



レイヴン
「次はここだな」
ロジー
「ここはなんの会社なんだ」
珠子
「とりあえず入ってみましょうか」
初月
「行こう」



社員
「おや、いらっしゃいませ、宣伝の方ですね」
レイヴン
「おう」
社員
「当社は主に輸入物のゲームを扱っていますよ」
ロジー
「それって海外版のゲームとかでいいのか」
社員
「はい、外国版のゲームは意外と売れるんですよ」
珠子
「国内版の英語字幕とかじゃなくて外国版なのね」
社員
「では当社で扱う外国版のゲームに興味があればぜひ」
初月
「うむ」



レイヴン
「戻ったぞ」
山風
「お帰り」
レイヴン
「お土産のチャーシューピザな」

「チャーシューピザって凄いわね」
レイヴン
「さて」
純子
「チャーシューピザとは」
レイヴン
「仕事しよう」


こうして宣伝は続く
バルディアには会社もたくさんある

海の珍味

本日の依頼はですね


ジェイド
「今日の依頼はなんですか」
ノルン
「海の珍味の採取だにゃ」
冬華
「海の珍味?」
蜜柑
「なにそれ」
ジェイド
「さあ?マグロの目玉とかナマコとかそんなものじゃないですか」
ノルン
「なんかナマコみたいだにゃ、珍しい種類らしいにゃ」
冬華
「ナマコねぇ、海のダイヤとか言われるのってナマコでいいのよね」
蜜柑
「でもナマコは美味しいとは聞くよ」
ジェイド
「まあ世の中には見た目で敬遠されている食材は多いですよ」
ノルン
「ジェイドはそういうのは平気なのかにゃ」
冬華
「ジェイドは普通に食べそうよね」
蜜柑
「ジェイドさんのイメージって」
ジェイド
「失礼ですよねぇ、おじさん傷ついちゃいますよ」
ノルン
「ジェイドはそういう所だと思うのにゃ」
冬華
「胡散臭さしかないものね」
蜜柑
「ジェイドさんに人権はないんですか」
ジェイド
「私にだって人権ぐらい認めて欲しいですよ」
ノルン
「ジェイドの扱いって割とぞんざいだにゃ」
冬華
「でも一応大人はしてる辺りは無駄に歳だけ食ってる訳でもないわよね」
蜜柑
「ジェイドさんって確かに性格は最低最悪だと思うけど、大人としての役目は果たしてるみたいだし」
ジェイド
「私としては驕っていた過去があるとはいえ蜜柑のような本物の天才がいると自信をなくしますよ」
ノルン
「蜜柑の頭のよさは尋常じゃないにゃ、頭脳労働のほとんどが出来るのにゃ」
冬華
「そうね、それだけ頭がいいのには理由があるのかしら」
蜜柑
「そうだね、でも天才には天才の悩みがあるっていうのはもっと知って欲しいかも」
ジェイド
「そういう所は年頃の女の子ですよね、とはいえ天才に悩みなんかないとは偏見もいい所です」
ノルン
「ジェイドが言うならそれはきっと合ってるのにゃ」
冬華
「ジェイド自身も天才ではあるものね、ただ性格は最低最悪だけど」
蜜柑
「私からしたらジェイドさんは凄いと思う、フォミクリーなんて私には思いつかないから」
ジェイド
「そうですねぇ、ですが妹のぬいぐるみが破れて新しいのを買うのではなく複製を作る人ですよ?」
ノルン
「そういう感覚は正直狂ってるとは思うのにゃ」
冬華
「でも狂ってたとしてもその考えに至るのは常人のそれじゃないとは分かるかしら」
蜜柑
「はい、壊れたものを買い換えるでも直すでもなく複製を作るなんて私には思いつかないよ」
ジェイド
「そういう所が狂ってるとは妹にも言われましたよ、それが私の業であり感覚なんですよ」
ノルン
「でもそれは天才だって思うのにゃ、天才は狂ってないと務まらないって事だにゃ」
冬華
「ノルンも言うものね」
蜜柑
「天才は狂ってないと務まらない、そんなものなのかな」
ジェイド
「天才に変人が多い理由ですよ、それはつまり周囲から見たら狂ってると見えるものですから」
ノルン
「ノルンは天才じゃないにゃ、でも天才は発想が違うって思う事はあるのにゃ」
冬華
「そうね、確かに凡人には浮かばないような考えをする人はたまに見るもの」
蜜柑
「でも狂ってるっていうのは意外と合ってるのかも」
ジェイド
「なんにせよ蜜柑も大概に狂っているという事ですよ、意味はともかくね」
ノルン
「天才には天才の悩みがあるっていうのは人としては何も間違ってないにゃ」
冬華
「でも狂っているという表現は天才だからこそ出る表現だと思うわね」
蜜柑
「でもジェイドさんに言われるのならそれは納得するかも」
ジェイド
「私は人に教えられるような人間ではないんですけどねぇ」
ノルン
「ジェイドは意外とツンデレなのにゃ」
冬華
「ツンデレおじさんとか気持ち悪い以外にないわね」
蜜柑
「冬華さんは割と厳しい人だよね」
ジェイド
「はぁ、大人を弄り倒すものじゃないですよ」
ノルン
「ジェイドのそれに関しては自業自得だにゃ」
冬華
「それには同意ね」
蜜柑
「ジェイドさんの扱いって本当になんていうのか」
ジェイド
「行きますよ」
ノルン
「だにゃ」
冬華
「ええ」
蜜柑
「はい」



ジェイド
「それで今回はどこへ行くんですか」
ノルン
「この先の海岸だにゃ」
冬華
「海岸なのね」
蜜柑
「そこでナマコを捕るんですか」
ジェイド
「そうなりますね」
ノルン
「ナマコって美味しいのかにゃ」
冬華
「一応グルメとは言われるわよね」
蜜柑
「はい、私は食べた事はないけど」
ジェイド
「まあ見た目で敬遠されている食べ物は割とあるんですよ、食べてみると美味しいものはあります」
ノルン
「見た目が気持ち悪いって言われる食べ物は多いのにゃ」
冬華
「まあそういうのってそれの生存本能なのかしらね」
蜜柑
「かもしれません、西の国だとタコは海の悪魔って言われてるから」
ジェイド
「外国の人から見たらそんなものを食べるのかと思うものもありますからね」
ノルン
「そうだにゃ、でも食は国の文化とも言うのにゃ」
冬華
「確かにね、外国からしたら信じられないものを食べる国って珍しくないものね」
蜜柑
「うん、でもそれはその国の文化だから」
ジェイド
「そういう事です、なので外国に行くと文化の違いを感じるものなのですよ」
ノルン
「だにゃ、ノルンもこっちの世界は知らない事だらけにゃ」
冬華
「そういえばノルンは異世界から来たんだったわね」
蜜柑
「世界そのものが違うとなるとそれこそ文化どころじゃなさそうですよね」
ジェイド
「ですよね、まあ意外と似ていたりするのかもしれません」
ノルン
「かもしれないにゃ」
冬華
「世界は広いようでそうでもないのかしらね」
蜜柑
「不思議な話ですよね」
ジェイド
「行きますか」
ノルン
「だにゃ」
冬華
「ええ」
蜜柑
「はい」



ジェイド
「ここですね」
ノルン
「だにゃ、赤いナマコを採取するのにゃ」
冬華
「了解」
蜜柑
「行こうか」



ジェイド
「これですか」
ノルン
「だにゃ、もっと集めるにゃ」
冬華
「ええ」
蜜柑
「はい」



ジェイド
「結構ありますね」
ノルン
「これなら苦労はしないにゃ」
冬華
「次に行くわよ」
蜜柑
「はい」



ジェイド
「もう少しですか」
ノルン
「だにゃ、さっさと終わらせるにゃ」
冬華
「どんどん行くわよ」
蜜柑
「うん」



ジェイド
「こんなものですかね」
ノルン
「それじゃ依頼達成だにゃ」
冬華
「帰りましょうか」
蜜柑
「何か来るよ」

「見つけたわ~」
ジェイド
「出ましたね」
シトラリニクエ
「今度は勝つわよ~」
ノルン
「相手になるにゃ」
冬華
「負けないわよ」
蜜柑
「行くよ!」
シトラリニクエ
「ぺったんにしてあげるわ~」



冬華
「行くわよ!」
冬華
「一気に決めるわ!薔薇よ散れ、白氷のように!フロスト・ローズ!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
冬華
「アクセル解放!コールドゾーン!」
冬華
「凍刺!!」
冬華
「ついてこれる?こっちに来る?なんてね!距離が大事よ!アイスエンドヘヴン!!」
ノルン
「行くにゃ!」
ノルン
「我らの糧たる黎明の光よ!ここに集いて命を糧とし、彼の者を討ち滅ぼすにゃ!セイクリッドレイジ!!」
ノルン
「これがノルンの!マナビート!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
ノルン
「アクセル解放にゃ!イリュージョンガード!」
ノルン
「ミラクルハンマー!!」
ノルン
「輝く御名の下、大気を彷徨う穢れし魂に安息の雨をふりゃせ…うにゃっ!?」
ノルン
「間違えたにゃ…失敗したにゃ…って、うにゃ~!?」
蜜柑
「行きます!」
蜜柑
「雷撃の槍よ、雨と降れ!全部当たって!ライトニングランス!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
蜜柑
「アクセル解放!サイエンスウォール!」
蜜柑
「ワイドボム!!」
蜜柑
「行きます!私の号令に応えて!サイエンティスト・コール!!全弾、やっちゃって!」
シトラリニクエ
「撤退ね~」



ジェイド
「では依頼達成ですね」
ノルン
「帰るにゃ」
冬華
「そうね」
蜜柑
「うん」


こうして依頼達成
食は国の文化である

選手の在り方

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「提督ももらったの?」
レイヴン
「まあな、食い終わったらレポートだ」
凪子
「それにしてもここってお菓子の新商品のサンプルまでもらえるのね、美味しいけど」
レイヴン
「新商品の感想をレポートにして会社に提出するのが条件だけどな」
静乃
「でもそれで新商品のお菓子とかパンが食べられるっていうのも面白い仕事よね」
レイヴン
「姫様曰く人が多いからそれぐらい軽いっていう安請け合いだけど、意外と丁寧に書いてくれるらしい」
山風
「うん、あたしもお菓子が食べられるなら安い仕事だと思う」
レイヴン
「まあ早い者勝ちだから早めに確保してくれという話ではあるが」
凪子
「とはいえそういう仕事も個人的には面白いと思うわよ」
レイヴン
「お菓子からパンやおにぎりからハンバーガーやサンドイッチにカップ麺まで大量に届くからな」
静乃
「でもクランが信用されてるのも分かるわよね」
レイヴン
「まあ創設当初は信頼も大してされてなかったからな、信頼はきちんと積み上げてきたんだぞ」
山風
「その割には最初期からでも人が集まってきてない?」
レイヴン
「俺に人望があるとは言うが、目に見えないものに対してはいそうですとは言いにくいからな」
凪子
「レイヴンって表向きはチャラいおっさんに見えるけど、中身は誠実なおじ様よね」
レイヴン
「まあこれでも元騎士様だからな、信頼されなきゃ始まらん仕事をしてた経験は活きてる」
静乃
「なるほどね、だから信頼とか信用についてはよく分かってると」
レイヴン
「そういう事」
山風
「それで提督、何を見てたの」
レイヴン
「スポーツの記事」
凪子
「自分はそういうのをする訳でもないのに?」
レイヴン
「見るのは好きなんだぞ」
静乃
「それでどんな記事なのかしら」
レイヴン
「スポーツ選手ってのは活躍してなんぼな職業だからな、移籍は悪い事でもないと思ってた」
山風
「よそのチームで活躍されたくないから飼い殺しにするみたいな所もあるよね」
レイヴン
「あるな、でも国にもよるが移籍が活発な国もあるし、そこは考え方の違いだわな」
凪子
「そうね、環境が変わると覚醒するみたいなケースはどんなスポーツでもあるものね」
レイヴン
「せやね、だから飼い殺しにするみたいなチームは要するに自分達の育成失敗を認めたくないのよ」
静乃
「意外とザックリと行くわね」
レイヴン
「まあ環境が変われば指導者も変わってくるから、指導者がガッチリと合うと覚醒するよな」
山風
「あとチームメイトなんかもそれにならない」
レイヴン
「分かる、特にチームスポーツは周囲の影響って少なからずあるからな」
凪子
「そのチームに代表選手レベルの選手がいたりすると移籍した選手にはかなりプラスよね」
レイヴン
「そうね、個人競技の場合でもそうだけど、指導者やライバルの存在は大きいもんだ」
静乃
「でもフロントが駄目だと指導者が優秀でも割と駄目だったりするわよね」
レイヴン
「あー、それはあるな」
山風
「でも将来有望な天才が指導者で失敗すると悲劇の天才になるの世の中は凄いよね」
レイヴン
「分かりすぎる」
凪子
「あと高校生で酷使されてる選手はプロでも長生きしないみたいな風潮はあるわよね」
レイヴン
「プロに限らずスポーツ選手は体が商売道具だからな、怪我は本当にしないに限るわよ」
静乃
「野球だと肩は消耗品っていう考えもあるぐらいだもの、怪我は完治させられないのよね」
レイヴン
「そうなのよな、一度怪我するとその時点で怪我をする前と同じパフォーマンスは出来なくなるのよ」
山風
「結局は怪我でも病気でもだけど治すんじゃなくて付き合っていくしかないんだよね」
レイヴン
「そうね、怪我や病気への認識って俺はそんな感じだわ」
凪子
「完治は不可能っていうのは大体の怪我や病気に言える話よね」
レイヴン
「怪我でも病気でも治せるものもあるけど、大きいものは基本的に完治は無理なのよね」
静乃
「肉体的な傷は治せるけど精神的な傷は治せないっていう事でもあるものね」
レイヴン
「スポーツ選手は怪我をしないのは大切だが、怪我をしないで引退出来る人が稀よね」
山風
「スポーツの世界って基本的に成果主義な感じはあるよね」
レイヴン
「結果を残せないと戦力外になるし、首を切られなくても二軍の帝王になるみたいな話もあるしな」
凪子
「あたしも合気道やってるけど、世の中には凄い人がいるって実感した事もあるわよ」
レイヴン
「まあ移籍した選手に関しては移籍先で活躍してくれたら嬉しくも思うよな」
静乃
「それも含めてのスポーツの世界よね」
レイヴン
「レポート書くか」

その頃

グレーテル
「美味しいわね」
パスカル
「あたしのバナナパイ…」
グレーテル
「フィリスのドナケーキもなかなか」
フィリス
「グレーテルさん、本当にお菓子が好きなんだね」
グレーテル
「ええ、お菓子は好きよ」
パレア
「なんかパスカルさんがしょげてますけど」
グレーテル
「あら、私は何もしてないわよ」
パスカル
「眼力で負けた、というかグレーテルって眼力で押し通す程度には無言の圧力が凄い」
グレーテル
「別に全部よこせなんて一言も言っていないのにね」
フィリス
「どれだけ眼力が強いのかな、グレーテルさんってお菓子の事になると本気になるよね」
グレーテル
「でもここは美味しいお菓子が食べられるから嬉しい限りね」
パレア
「それにしてもフィリスさんのドナケーキっていうの凄いですね、大木みたいなケーキです」
グレーテル
「ドナケーキは名前の通りのドナという村の大木に見立てたものなのよね」
パスカル
「グレーテルって割と容赦ないから困るんだけど」
グレーテル
「あら、私はただ観察をしているだけよ、学ぶという事はすなわち研究だもの」
フィリス
「はぁ」
グレーテル
「それにしてもこのバナナパイ美味しいわね」
パレア
「バナナパイなんですね」
グレーテル
「パスカルはバナナパイが好きなのよね」
パスカル
「うん、でも取られたけど」
グレーテル
「取ったなんて失礼ね」
フィリス
「グレーテルさんって割とどころか相当に容赦ないよね」
グレーテル
「そうかしら?」
パレア
「グレーテルさんは好きな事には徹底的にのめり込みますよね」
グレーテル
「そうね、好奇心はあるんだと思うわよ」
パスカル
「でも興味がないものには相当にドライだよね」
グレーテル
「そうね、私はお菓子は好きだけど作るのは苦手なのよ」
フィリス
「お菓子作りは軽量が命だけど、私は錬金術で作っちゃうなぁ」
グレーテル
「錬金術というのは大したものよね、私も覚えたいのだけど、ここの人達の指導は参考にならないわ」
パレア
「というと?」
グレーテル
「表現が揃って抽象的なのよ、擬音で説明されて伝わるならとっくに覚えてるもの」
パスカル
「そう?普通に伝わるよね?」
グレーテル
「それは感性が独特すぎるからじゃないの」
フィリス
「そうかな?甘きを愛する偉大なる頭脳だよね」
グレーテル
「分かりやすく説明出来る能力って大切ね、痛感するわ」
パレア
「あのグレーテルさんが頭を抱えるって凄いですね」
グレーテル
「料理にも挑戦したんだけど、料理本の説明がはっきりしなくて挫折したわ」
パスカル
「つまり?」
グレーテル
「ひとつまみとか適量とかお好みとか表現が抽象的すぎるのよ、はっきりグラムとかで書いて欲しいわ」
フィリス
「理系あるあるなのかな」
グレーテル
「料理って難しいわね、それで伝わる人が羨ましいわ」
パレア
「お菓子作りだときっちり計量するので料理とは世界が違いますからね」
グレーテル
「まあ美味しいお菓子が食べられるならそれでいいわよ」
パスカル
「グレーテルって割と理系脳なんだなって分かった気がする」
グレーテル
「お菓子ならはっきりと何グラムとか書かれてるだけまだ出来そうだもの」
フィリス
「うーん、でも私もお師匠様に教わったけど覚えられたよ」
グレーテル
「なんであれで伝わるのかしら、どんな感覚ならあれで分かるの」
パレア
「まあ確かに料理を始めたばかりの人ってそこで躓きますよね」
グレーテル
「錬金術士といい料理人といいあの抽象的な発言で理解出来るのは別の世界の人なのかしら」
パスカル
「錬金術に関してはなんとなく分かるけど」
グレーテル
「私からしたらひとつまみだの適量だの言われてもそんなの知らないわよ」
フィリス
「グレーテルさんってそういう抽象的な表現が苦手っていうのは分かったけど」
グレーテル
「世の中にはあれで理解出来る人がいるっていうのも凄いと思うわよ」
パレア
「それにしても美味しそうですね、ドナケーキ」
グレーテル
「美味しいわよ、甘くて大きくてふかふかで」
パスカル
「バナナパイはまた作ってもらおう」
グレーテル
「次は何をいただこうかしら」
フィリス
「錬金術士も甘党な人は多いけど、あとパレアさんにはドナケーキ作ってあげますね」
グレーテル
「だそうよ」
パレア
「はい、楽しみにしてますね」

その頃

レイヴン
「ふぅ」
山風
「レポート書き終わった」
レイヴン
「はいよ」
凪子
「あとで提出しなきゃね」
レイヴン
「だな」
静乃
「それも仕事だものね」
アイ
「失礼します、お客さんが見えてますよ」
レイヴン
「おう、通していいぞ」
アイ
「こっちです、どうぞ」
黒髪の女の子
「失礼します」
レイヴン
「えっとどちら様かな」
かえで
「藤川かえでっていいます、イナルナさんから話は聞いてるかと」
レイヴン
「ああ、分かった、それじゃよろしく頼む」
かえで
「はい、お世話になります」
レイヴン
「そんじゃアイちゃん、あとは任せる」
アイ
「はい、では行きましょう」
かえで
「はい」
レイヴン
「イナルナちゃんも手広くやってるよな」
山風
「提督も割と受け入れてるよね」
凪子
「繋がりが成せる技よね」
静乃
「確かにそれはあるわね」


こうしてかえでが加わる事に
活躍してくれるのは嬉しい事

砂漠の化石

本日の依頼はですね


ゼロス
「今日の依頼はなんだい」
カーリー
「砂漠で化石の採取ね」
涼香
「砂漠で?」
サーシェ
「なんで化石なのよ」
ゼロス
「その砂漠に何かあるとかじゃねぇの」
カーリー
「ええ、それについての調査ね」
涼香
「なるほど」
サーシェ
「でも化石でそれが分かるんだから、技術っていうのも凄いわよねぇ」
ゼロス
「ま、化石ってのは昔の生き物なんかがそのまま残ってるもんだからな」
カーリー
「そうそう、だからそれを手に入れれば調べられるのよ」
涼香
「そういえばカーリーってレポーターなのよね」
サーシェ
「その割に研究とかもやってるっぽいけど」
ゼロス
「意外と博識な一面があったりするよな」
カーリー
「まあこれでも考古学も勉強してるから、そういうのにはそこそこ詳しいわよ」
涼香
「ふーん、なかなか凄いのね」
サーシェ
「そうね、大したものじゃない」
ゼロス
「ま、俺様からしたら男嫌いって言われてるのに今じゃ男と普通に接してる涼香ちゃんは凄いぜ」
カーリー
「男嫌いなの?」
涼香
「それは昔の話よ、ただの偏見だっていう事を私も理解したから」
サーシェ
「意外と素直なのね」
ゼロス
「涼香ちゃんって意外と極端に振れるからな、まあ根っからの真面目お姉様だけどよ」
カーリー
「確かに曲がった事は嫌いな感じはするわよね」
涼香
「まあ確かにそれはあるわ、正義の味方っていうつもりはないけど」
サーシェ
「正義なんて個人の価値観だもの、それを押し付けるのは駄目よね」
ゼロス
「だな、それでも正義がなかったら世の中は保てねぇのさ」
カーリー
「そうね、でも厄介なのは正義を名乗る暴漢達よ」
涼香
「自分達は正しいと言いながら略奪や破壊を繰り返す人達ね」
サーシェ
「本当にロクでもないわよね、それを止めない都市や国の偉い人も問題だけどね」
ゼロス
「ま、結局は思想はそのまま価値観に直結するからな、そういう奴が権力者ならそれは必然だ」
カーリー
「ゼロスが言うとまんざらでもないから困るんだけど」
涼香
「ゼロスが生きてきた世界を考えるとその言葉は凄く生々しいわよ」
サーシェ
「全くよね、ここまで生々しい言葉もなかなかないわよ」
ゼロス
「実際過激な思想を持つ奴が権力者になるとガチで言葉狩りや人権弾圧を始めるからな」
カーリー
「ゼロスが言うとシャレにならないよね」
涼香
「本当よね、私なんて恵まれてると思うわよ」
サーシェ
「ゼロスはそれを経験してるからこそリアリティがあるのよね」
ゼロス
「まあ人ってのははいそうですかって受け入れられるようなもんでもねぇのさ、それが差別だぜ」
カーリー
「言うわねぇ」
涼香
「ゼロス自身差別をするような人でもないのは知ってるけど」
サーシェ
「生々しすぎるわよね」
ゼロス
「なんで差別は生まれると思う?そんなの簡単だ、自分と違うものは怖いからだぜ」
カーリー
「まさに差別の原点にして基礎って感じね」
涼香
「でもそれは間違ってないと思うわ」
サーシェ
「でもゼロスはその目で見てきたから言えるのよ、目で見たものは真実だもの」
ゼロス
「別に綺麗事を言うのは勝手だけどな、それでも行動に移さない奴は信用なんかされねぇもんさ」
カーリー
「差別をなくします!と言いつつ何もしなかったらそれは信用されないわよね」
涼香
「行動に移せるから信用されるっていうのは確かに言える事よね」
サーシェ
「行動と言動が乖離してる人は信用するなって事かしらね」
ゼロス
「なんにせよ過激な思想を持つ奴に権力は与えちゃいけねぇのさ、確実にやらかすからな」
カーリー
「でもそんなの分からないものなのよねぇ」
涼香
「選挙でマシだと思って当選させたら思想が真っ赤だとかね」
サーシェ
「それリアリティがあるからやめなさい」
ゼロス
「行くか」
カーリー
「そうね」
涼香
「ええ」
サーシェ
「ええ」



ゼロス
「それでその砂漠はこの先か」
カーリー
「ええ、そこで化石を探すの」
涼香
「でもカーリーってレポーターなのに考古学までやってるなんて凄いわよね」
サーシェ
「普通に博識なのが驚くというか」
ゼロス
「まあ世の中その職業をやるのに必要な学門ってのがあるもんさ」
カーリー
「そうね、レポーターっていうのは勉強もそれなりに出来ないと務まらないわよ」
涼香
「なるほど」
サーシェ
「まあそういう涼香も地頭のよさが分かる程度には優等生よね」
ゼロス
「確かにな」
カーリー
「なんにせよレポーターっていうのは知識がないと始まらないのよ」
涼香
「まさにプロの仕事という訳ね」
サーシェ
「でも私からしたらゼロスが優等生で特に数学に強いっていうのが驚きよ」
ゼロス
「数学に強ければ女の子に教えて~って頼りにされるからなぁ」
カーリー
「そういう所がゼロスよね」
涼香
「でもゼロスらしいというか、したたかさは感じるわよね」
サーシェ
「そういう繋がりを作っておけばいざという時に何かと便利だものね」
ゼロス
「なんにせよこれでも貴族様だぜ?それなりの教養ぐらいは叩き込まれてるってもんだ」
カーリー
「それもそうね」
涼香
「そこは私もだけどね」
サーシェ
「教養のある人は流石よね」
ゼロス
「行くか」
カーリー
「そうね」
涼香
「ええ」
サーシェ
「ええ」



ゼロス
「ここか」
カーリー
「ええ、大きめの蛇みたいな化石を探して」
涼香
「ええ」
サーシェ
「行くわよ」



ゼロス
「この辺りにはないな」
カーリー
「他を探してみましょうか」
涼香
「ええ」
サーシェ
「行くわよ」



ゼロス
「ここもないか」
カーリー
「次に行くわよ」
涼香
「ええ」
サーシェ
「ええ」



ゼロス
「お、こいつじゃねぇの」
カーリー
「ふむ、確かにこれね、これで研究も捗るわね」
涼香
「それじゃ回収かしら」
サーシェ
「そうね、そっちはカーリーに任せればいいわよ」
ゼロス
「だな」
カーリー
「それじゃ依頼達成よ」
涼香
「帰りましょうか」
サーシェ
「何か来るわよ」

「見つけたぞ」
ゼロス
「出やがったな」
アルジュナ
「今度こそぶっ殺してやる」
カーリー
「相手になるわよ」
涼香
「負けないわよ」
サーシェ
「行くわよ!」
アルジュナ
「ぶっ殺す!」



涼香
「行くわよ!」
涼香
「覚悟を決めなさい!優雅に踊れ!トロンワルツ!!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
涼香
「アクセル解放!リーダーオーラ!」
涼香
「グランサンダー!!」
涼香
「天空満ちる処に我はあり…王者の門開く処に汝あり…出よ!王者の雷!これで終わりよ!」
涼香
「キングスヴォルト!!」
カーリー
「行くわよ!」
カーリー
「痛いじゃ済まないわよ!コラーッ!受けなさい!限界突破の剛風閃!天風!!万里一空、貫け!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
カーリー
「アクセル解放!エコーマジック!」
カーリー
「スラストゲイル!!」
カーリー
「受けなさい!サヴァイブブレス!!天空の極光に戦け!落ちなさい!」
サーシェ
「行くわよ!」
サーシェ
「逃げられると思ったかしら?叩き込む!グランドルバースト!!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
サーシェ
「アクセル解放!ブレイクアイズ!」
サーシェ
「キルバーン!!」
サーシェ
「行くわよ!ほら、私の目を見て…焦がれなさいな!クラッシュブレイズ!!」
アルジュナ
「撤退だな」



ゼロス
「んじゃ依頼達成だな」
カーリー
「帰りましょうか」
涼香
「そうね」
サーシェ
「ええ」


こうして依頼達成
カーリーはこれで頭もいい

どこかにある楽園 第十二話

その頃のエレノア達は


エレノア
「とりあえず敵の気配はしませんけど」
七海
「でもどうするんですか」
クラウディア
「今日が最終日だから、明日には門は開くけど」

「そこだあっ!」

「ちいっ!」
セージ
「見られていた?無理に追う必要もないか」
ローレル
「でも今の様子だと敵は私達をずっと見てたって事になるわよ」
タイム
「そうですね、夜に出歩かない分襲われなかったというだけの可能性も」
月桃
「だとしたらどうする」
キンレンカ
「うーん、城壁を越えられれば…」
エレノア
「どこかそれらしい場所とかないでしょうか」
七海
「少し様子を見に行ってみます?」
クラウディア
「それがよさそうかな」

「1日待つのもいいと思うけど」
セージ
「だが油断は出来ん、出来れば外に出るべきだ」
ローレル
「とりあえず城壁に沿った場所を見てみましょうか」
タイム
「そうですね、そうしましょうか」
月桃
「決まりですね、行ってみましょう」
キンレンカ
「うん」



女の子
「あ、お姉ちゃん」
キンレンカ
「あ…」
女の子
「どうしたの?」
キンレンカ
「えっと、街の外に出たくて、すぐに」
女の子
「街の外かぁ、ならあそこの木に登って行けば外に出られるよ」
エレノア
「分かりました」
女の子
「お姉ちゃんの事、よろしくね」
七海
「あ、はい」
女の子
「また遊びに来てね」
クラウディア
「うん」

「ありがと」
セージ
「すまなかったな」
ローレル
「なんにせよ意外な穴があったわね」
タイム
「はい、とりあえず見てみましょうか」
月桃
「ですね」
キンレンカ
「元気でね」



エレノア
「なんとか登れましたね」
七海
「とりあえず城壁から出ちゃいましょうか」
クラウディア
「うん」

「行くわよ」
セージ
「ああ」
ローレル
「そうね」
タイム
「一応気をつけてくださいね」
月桃
「うん」
キンレンカ
「…」



エレノア
「なんとか出られましたね」
七海
「それでどこへ向かいますか」
クラウディア
「どこか行ける場所とかある」

「そこに行ってみる価値はあるとは思うけど」
セージ
「西に港がある、そこに行って駄目なら船の入港を待つぐらいしかないな」
ローレル
「ならそこまで行ってみましょうか」
タイム
「そうですね、行かないよりはマシかと」
月桃
「決まりですね」
キンレンカ
「行こう」



エレノア
「船が止まっていますね」
チャン
「ん?あんた達久しぶりだね」
七海
「チャン船長さん!」
チャン
「その様子だと何かあったんだろ」
クラウディア
「まあ、うん」
チャン
「必要なら船に乗っていくかい?どこでも連れてってやるよ」

「いいの?ああ、ただ荷物の積み込みがあるから少し待たせるけどね」
セージ
「構わん、それでいい」
チャン
「分かった、それじゃ少し待ってな」
ローレル
「ええ」
老人
「船長と知り合いとは顔が広いのですね」
タイム
「あなたは?」
老人
「この船に乗せる荷物のオーナーです」
月桃
「はぁ」
老人
「私の扱っている果実酒もお好きなら買ってくださいね」
キンレンカ
「お酒なんだ」
チャン
「終わったよ!乗りな!」
エレノア
「はい!」
七海
「待って!」
仮面の男
「動くな」
クラウディア
「どこにいたの!?」

「この距離じゃ…」
セージ
「…」
ローレル
「素直に降参するしかなさそうね」
タイム
「流石にこの距離では抵抗も出来ませんからね」
月桃
「ですね」
キンレンカ
「…」
仮面の男
「…」
老人
「お疲れ様です」
エレノア
「えっ?」
老人
「正体を隠す必要はもうないですかねぇ」
七海
「正体?」
ザブイラ
「ヒョッヒョッヒョッ、ワシの名はザブイラ、そこのキンレンカと同じ魔界の者で妖幻魔団の長じゃ」
クラウディア
「妖幻魔団…」

「まさか魔界の連中まで繋がってたなんてね」
セージ
「つまり貴様らはどちらとも結託していたという事か」
仮面の男
「我々は目的の為に動いているに過ぎん、だからどんな奴らとも手を結ぶ」
ザブイラ
「さて、ではこの小娘はいただいていくぞ、さらばじゃ」
ローレル
「…」
タイム
「どうやらローレルさんだけしか眼中にないみたいですね」
月桃
「でも連れて行かれてしまいました」
キンレンカ
「…」
チャン
「大丈夫かい?」
エレノア
「はい、なんとか」
チャン
「しかしあいつらなんだったのかねぇ」
七海
「かくかくしかじか」
チャン
「なるほど、それでどうするのさ」
クラウディア
「取り戻しに行かないと」
チャン
「でもどこに行ったのか分かるかい」

「それは…」
セージ
「ここに連れて行け、そこで奪還した後西の大陸まで連れて行ってくれればいい」
チャン
「ここ?まあ別に構わないよ、それならさっさと乗ってくれ」
タイム
「はい」
チャン
「んじゃ出港だ!」
月桃
「はい!」
キンレンカ
「私は…」



エレノア
「それにしてもなんで行き先が分かるんでしょうか」
七海
「さあ?」
クラウディア
「発信機でもつけてたんじゃないかな」

「発信機ねぇ」
セージ
「着いたら沖で待機していてくれ、奪還後に合図を送る」
チャン
「はいよ、了解だ」
タイム
「そろそろ着きますね」
月桃
「助けないとですね」
キンレンカ
「うん、絶対に間に合わせる」


こうして敵は増えていく様子
助けたらそのまま西大陸に移動するとの事

大蟻の巣

本日の依頼はですね


ウィル
「今日は俺からの依頼だな」
ティナ
「どこに行くのかしら」
茉莉
「ウィルからの依頼だと動物の調査とかかな」
冬雨
「なんの調査なんですか…」
ウィル
「大蟻の巣だな、そこで生態調査だ」
ティナ
「大蟻の巣ってまた凄い名前ね」
茉莉
「そんなものも存在するんだね」
冬雨
「世界は広いですね…」
ウィル
「俺もついている、安心しろ」
ティナ
「ウィルはその体格でなんで魔法タイプなのやら」
茉莉
「ウィルの最大の謎だよね」
冬雨
「筋肉…」
ウィル
「それについては言うな」
ティナ
「むぅ」
茉莉
「世の中間違ってるよね」
冬雨
「言いたい放題です…」
ウィル
「やれやれ、それにしても冬雨は結構な経験をしたようだな」
ティナ
「家庭崩壊で生きる為にいろいろやってたんだものね」
茉莉
「体を売ったりもしたって聞いたから、相当荒んでたんだろうね」
冬雨
「そうですね…生きるのになんでもやりましたから…」
ウィル
「環境が悪いとか親が悪いとは言わん、だが人生というのは突然変わるものだ」
ティナ
「そうね、突然の事故に遭うかもしれない、突然親が離婚するかもしれないとかね」
茉莉
「だから自分だけは大丈夫なんて思っちゃ駄目なんだよね」
冬雨
「はい…」
ウィル
「まあ俺も父親だ、相談出来そうな事があれば遠慮なく言ってくれていいさ」
ティナ
「ウィルは大人よねぇ」
茉莉
「本当に頼もしいというか」
冬雨
「何かあれば…」
ウィル
「それでいい、まあこんな雷親父ではあるがな」
ティナ
「人に言われると怒るのに自分で雷親父とか言うのね」
茉莉
「でもそれは愛嬌ってやつだよね」
冬雨
「でもウィルさんは父親だったんですね…」
ウィル
「まあな、駆け落ちした挙げ句何も守れなかった情けない父親だよ」
ティナ
「駆け落ちって美しく見えるかもしれないけど現実はただの誘拐だものねぇ」
茉莉
「そうなんだよね、確かに愛の逃避行に憧れる気持ちは分かるんだけどね」
冬雨
「駆け落ち…」
ウィル
「妻は体が弱く、連れ戻されたショックでそのまま亡くなった、そして俺は貴族の娘の誘拐犯だよ」
ティナ
「それなのに今でもその気持ちは変わってない辺り本物の愛よねぇ」
茉莉
「ウィルが羨ましくなるよね」
冬雨
「はい…きっと幸せな家族なんですよね…」
ウィル
「そうだな、確かにあの時間は幸せだった、娘には嫌われてしまったが今は関係も修復出来た」
ティナ
「ウィルは親の責任ってやつは痛いぐらい分かってるものね」
茉莉
「そうだね、そこは曲がりなりにも人の親だよ」
冬雨
「ですね…素敵なお父さんだと思います…」
ウィル
「妻が死ぬ前に言った言葉はあの人を許してあげて欲しい、本当に馬鹿な奴だと泣いたものだ」
ティナ
「その馬鹿な奴って言うのも蔑みじゃなくて最後まで自分を想ってくれた事が嬉しかったからよね」
茉莉
「命の灯火が消えるその瞬間までウィルの事を心配してたなんて、いい奥さんだよね」
冬雨
「そうですね…そんな素敵な奥さんだなんて羨ましいです…」
ウィル
「あいつの分まで俺は生きていかないとならんからな」
ティナ
「頼もしさを感じるのはそういうとこよね」
茉莉
「親の責任であり家族の何たるかを分かってるもんね」
冬雨
「はい…ウィルさんは素敵なお父さんですよ…」
ウィル
「行くか」
ティナ
「そうね」
茉莉
「うん」
冬雨
「はい…」



ウィル
「今回行くのはさっきも言ったように大蟻の巣だな」
ティナ
「そもそも大蟻ってなんなのよ?クリーチャー?」
茉莉
「それはどうなんだろうね、地球防衛軍的なやつかな」
冬雨
「それは流石に気持ち悪いです…」
ウィル
「まあ普通はそう思うだろうな」
ティナ
「虫ってただでさえ気持ち悪いって思われる生き物なのに」
茉莉
「だよねぇ、虫の悲しい宿命っていうのかな」
冬雨
「私はそういうのは平気です…」
ウィル
「冬雨は意外と虫は平気なタイプなんだな」
ティナ
「気持ち悪いとは思うけど触るとかは平気なタイプね」
茉莉
「表情筋が死んでるから感情は伝わりにくいけどね」
冬雨
「それは仕方ないです…」
ウィル
「まあそれだけの事があったんだ、感情が希薄になるのも仕方ないとは思うぞ」
ティナ
「だね、でも喜んでるのに表情が変わってなかったりすると感情は伝わりにくいけど」
茉莉
「それはそれでいいんじゃないかな」
冬雨
「でも嬉しい時は嬉しいですから…」
ウィル
「感情というのは元々表すのが苦手な人もいるからな」
ティナ
「そうね、でも冬雨は目にハイライトが」
茉莉
「それだけの人生を送ってきたっていう事だろうからね」
冬雨
「はい…確かに辛かったですけど、死のうとは不思議も思わなかったです…」
ウィル
「それは生への執着があるという事だ、悪い事ではないさ」
ティナ
「だね、生きたいって思うのは何も悪くないわよ」
茉莉
「それも人の考え方だもんね」
冬雨
「はい…」
ウィル
「行くか」
ティナ
「そうね」
茉莉
「うん」
冬雨
「はい…」



ウィル
「ここだな、とりあえず死体などを調べるぞ」
ティナ
「分かったわ」
茉莉
「それじゃ行こうか」
冬雨
「はい…」



ウィル
「ふむ」
ティナ
「私達にはよく分からないわね」
茉莉
「とりあえずウィルに従おうか」
冬雨
「それがよさそうですね…」



ウィル
「特に問題はなさそうだな」
ティナ
「生き物の知識はあるけど、専門家じゃないものね」
茉莉
「とりあえずウィルに従っておけばいいよ」
冬雨
「ですね…」



ウィル
「そろそろか」
ティナ
「博物学者様には分かってるんでしょうね」
茉莉
「まあ餅は餅屋だよ」
冬雨
「そろそろ終わりそうですね…」



ウィル
「こんなものだな」
ティナ
「んじゃ依頼達成でいいわね」
茉莉
「帰ろうか」
冬雨
「何か来ます…」

「見つけたわ~」
ウィル
「出たな」
シトラリニクエ
「今度は勝つわよ~」
ティナ
「相手になるわよ」
茉莉
「負けないよ」
冬雨
「行きます…」
シトラリニクエ
「ぺったんにしてあげるわ~」



茉莉
「行くよ!」
茉莉
「…負けられないんだ!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!遊びは終わりだよ!この一撃で…沈め!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
茉莉
「アクセル解放!クールオーシャン!」
茉莉
「雷旋撃!!」
茉莉
「荒れ狂う海を制す!はっ!せっ!まだまだ行くよ!てりゃあっ!行くよ!神海断撃剣!!」
ティナ
「行くわよ!」
ティナ
「私から逃げられると思った?降り注げ熱光!イッちゃいなさい!アストラルドラゴン!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
ティナ
「アクセル解放!シャドウダッシュ!」
ティナ
「ヒートウェイヴ!!」
ティナ
「止めよ!全弾…行くわよ!泣いたって…許してあげないッ!なんてね!デッドエンド・ドライブ!!」
冬雨
「行きます…」
冬雨
「煌めきの星々よ…小さき心の雨と降れ…ティンクルスター…」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
冬雨
「アクセル解放…ネガティブスター…」
冬雨
「シルバーライン…」
冬雨
「行きます…七色の煌めきよ…踊り奏でよ…そして煌めきは爆ぜ散る…プリズムダスト…」
シトラリニクエ
「撤退ね~」



ウィル
「では依頼達成だな」
ティナ
「帰りましょ」
茉莉
「だね」
冬雨
「はい…」


こうして依頼達成
ウィルは定期的に動物などの調査をする

評判の料理屋 第百四話

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「涼しいような暑いような」
レイヴン
「暑い日は暑いが涼しい日は涼しいよな、最近」
神楽
「とはいえ夏は終わって秋に入った筈なのだけど」
レイヴン
「季節的には9月からが秋だからな」
つくし
「秋、美味しいものがたくさん、じゅるり」
レイヴン
「欲望に忠実で大変よろしい」
山風
「でも今年もあと四ヶ月なんだよね」
レイヴン
「やめなさい」
神楽
「1年ってこんな早かったかしら」
レイヴン
「歳のせいなのか、それともこの星に時間加速魔法でもかかっているのか」
つくし
「ゲーム脳ですねぇ」
レイヴン
「まあなんにせよ今年の新人募集は今月までだな」
山風
「期間は4月から9月が終わるまでだよね」
レイヴン
「せやで」
神楽
「今年は思ってる程度は集まったかしら」
レイヴン
「そうねぇ、まあ来てくれるだけ嬉しいと思ってるから人数は関係ないな」
つくし
「そういう所が大人ですよねぇ」
レイヴン
「自分でも謎だと思ってるんだが、俺っちって人望あるの」
山風
「あると思うよ、そうでなかったらこんなに人は集まらないし辞めてる人も何割かいるでしょ」
レイヴン
「そうねぇ、確かに騎士団時代も小隊に入ってからは妙に慕われるようになった記憶はある」
神楽
「少なくともユーモアがあって実は仕事が出来るタイプだと思ってるわよ」
レイヴン
「神楽ちゃんに言われるとまんざらでもないような気はする」
つくし
「でもいじられ役も出来て人望もあるって相当だと思いますけど」
レイヴン
「どうなんだろうねぇ、地元だと割と不良でモテたくて騎士になるような人間だぞ」
山風
「でも悪い事は出来なかったんだよね」
レイヴン
「それな、そういう奴に誘われてハメてやろうとしたけど結局は助けちまったし」
神楽
「なんだかんだで悪い事は出来ないのよね、レイヴンって」
レイヴン
「それはあると思う、でも人望があるって言われても実感が全くないのよな」
つくし
「でも人が集まってくるのはカリスマや人望がないと出来ない事ですよ」
レイヴン
「そんなもんかねぇ」
山風
「少なくとも駄目なリーダーならさっきも言ったけど人は集まらないし何割かは辞めてるよ」
レイヴン
「そういう目に見えない力的なものって本人が一番実感しにくいんだよな」
神楽
「それはなんとなく分かるわね、私も確かに真面目とは言われるけどカリスマがあるとは思ってないし」
レイヴン
「神楽ちゃんって人を引っ張るタイプじゃなくて的確に指示を出すタイプだと思うのよな」
つくし
「あー、それはなんとなく分かるような」
レイヴン
「リーダーってタイプがあってな、人を引っ張るタイプと人を動かすタイプがあるのよ」
山風
「提督は後者だよね」
レイヴン
「リーダーが似合うかと言われれば自分ではよく分からんがな」
神楽
「でも人に指示を出すタイプね、確かにそれはある気がするわ」
レイヴン
「人は自分を意外と知らないもんだぜ」
つくし
「私も自分の好物とかは分かってますよ」
レイヴン
「そういや今は異世界食堂の時間か」
山風
「秋の味覚はもう少ししてからかな」
レイヴン
「だろうな」
神楽
「でも秋は食欲だけじゃないわよ」
レイヴン
「好きな秋をすればいいのよね」
つくし
「ですねっ、食欲の秋、じゅるり」
レイヴン
「仕事でもするか」

その頃

アヌーク
「ふぅ」
アレッシオ
「そういえば食材が増えてません」
アヌーク
「少し早いデスが、秋の味覚が少しずつ手に入り始めているのデスよ」
クロ
「秋の味覚ですか?」
アヌーク
「ハイ、栗やきのこ類、あとは秋刀魚なんかもデスね」
アドルフィーネ
「栗ってあのイガイガのやつですよね」
アンナ
「食べられるとは聞きますが、どんな感じに調理すればいいのですか」
ジョナス
「きのこ類なんかは気になりますね、どうやって食べれば美味しいのか知りたいものです」
アヌーク
「そうデスね、栗は主にデザートが美味しいデス、きのこ類は火を通せば大体美味しいデスよ」
アドルフィーネ
「デザートですか」
アンナ
「ケーキとかそういうものでよろしいのでしょうか」
ジョナス
「ふむ、とりあえず味付けもありますか」
アヌーク
「ならこれを食べマス?上の洋菓子店のマロンケーキデス」
アドルフィーネ
「マロンケーキ、栗のケーキですね」
アンナ
「いただいてもいいのですか」
ジョナス
「流石にタダは悪い気がしますが」
アヌーク
「もらい物なのでお金は結構デスよ」
アドルフィーネ
「それなら…」
アンナ
「ん、これは美味しいですね、栗とはこんな甘いものなんですか」
ジョナス
「加工品だとは思いますが、それでも栗とはこんなに美味しいのですね」
アヌーク
「あとこれもドウゾ、甘栗デス、殻を剥いて食べてクダサイ」
アドルフィーネ
「はい、あ、意外と簡単に剥けるんですね」
アンナ
「ん、これも甘くて美味しいですね、これは火で焼いたりしたものなんでしょうか」
ジョナス
「シンプルな感じはしますね、殻を剥いて食べるですか」
アヌーク
「そちらの世界の栗については分かりマセンが、イガを割って中身を取り出せば食べられるかと」
アドルフィーネ
「それだけでいいんですか?」
アンナ
「ただ流石に調理は必要ですよね」
ジョナス
「生は流石にどうかと思いますし」
アヌーク
「ハイ、基本的には中身を使えば大丈夫デスよ」
アドルフィーネ
「そういえば城の庭に栗の木がなかったですか」
アンナ
「ありましたね、平民などでも食べる話はあまり聞かなかったので」
ジョナス
「だとしたら何か使い道はあるのでは」
アヌーク
「なら栗のレシピをお渡ししマス、簡単なものデスが、これを」
アドルフィーネ
「あ、ありがとうございます」
アンナ
「ふむ、これならたぶん出来ると思います、帰ったら試してみましょうか」
ジョナス
「そうですね、私も試してみようかと思います」

「ここは…すみません、ここはどこですか」
アヌーク
「おや、いらっしゃいマセ、ここは異世界食堂ことイヌワシ亭デスよ」
男性
「イヌワシ亭?食事がいただけるという事でいいのですか」
アレッシオ
「はい、何か食べていきますか」
男性
「そうですね、ではそうします」
クロ
「では適当な席にどうぞ」
スレッジ
「はい、あと僕はスレッジといいます」
クロ
「おしぼりとお冷とメニューです」
スレッジ
「どうも」
アドルフィーネ
「見た感じからして獣人かしら」
アンナ
「魔族ではなさそうですね」
ジョナス
「そういう人達もここは来ますからね」
スレッジ
「すみません、注文よろしいですか」
アレッシオ
「はい」
スレッジ
「このきのこ炒めを頼めますか」
アレッシオ
「かしこまりました、きのこ炒めです!」
アヌーク
「ハイ!」
アドルフィーネ
「えっと、獣人の方ですよね」
スレッジ
「ええ、そうですよ」
アンナ
「獣人というのは街ではそれなりに見るのですが」
スレッジ
「昔に比べると人間との交流も盛んですからね、特に商売などでは」
ジョナス
「獣人は狩りが得意なので、その肉類には世話になっていますよ」
アヌーク
「きのこ炒めデス!」
アレッシオ
「はい!」
アレッシオ
「きのこ炒めになります」
スレッジ
「どうも」
スレッジ
「さて、ではいただきますか」
スレッジ
「ん、これは美味しいですね、シンプルに炒めただけなのに凄く美味しい」
スレッジ
「味付けもきのことよく合っていて食べやすい」
スレッジ
「シンプルなのにこんなに美味しくなるものなんですね」



アドルフィーネ
「ではそろそろ行きますね」
アンナ
「これを」
アヌーク
「ハイ、確かに」
アドルフィーネ
「ではまた来ますね」
アンナ
「それではまた」
ジョナス
「私も行きますね、これで」
アヌーク
「ハイ、確かに」
ジョナス
「それではまた」
スレッジ
「私もそろそろ行きますね、これで足りますよね」
アヌーク
「ハイ、確かに」
スレッジ
「また来てもよろしいですか」
アヌーク
「扉は7日に1度なのでその時にドウゾ」
スレッジ
「分かりました、それでは」
アヌーク
「お昼にしマスか」
アレッシオ
「はい」
クロ
「はい」


こうして食堂は繁盛する
美味しいに境界線はない

安らぎのバラ

本日の依頼はですね


ルーク
「今日の依頼はなんだ」
ローズ
「安らぎのバラの採取ですね」
美月
「安らぎのバラ?」
苺美
「なんだそれ」
ルーク
「知らん」
ローズ
「アロマとかにするんです、ヒーリング効果があるんですよ」
美月
「なるほど、それなら納得ですね」
苺美
「アロマなぁ、私にはよく分かんないや」
ルーク
「苺美は花とかは詳しくないのか」
ローズ
「私は花には詳しくないですが花の薬効なんかには詳しいですね」
美月
「看護婦ですものね、ローズさんは」
苺美
「そういう人は素直に凄いと思うよ」
ルーク
「苺美は夢の為に働いてたって聞くけど、夢ってなんなんだ」
ローズ
「友人を保護する程度には優しさも持っているみたいですし」
美月
「それも少し気になるわね」
苺美
「あー、なんだ、こんな性格の私が言うとあれだけど…人形師になりたくてな」
ルーク
「それって人形劇をやる人の事か」
ローズ
「ですね」
美月
「意外と可愛い夢を持っているのね」
苺美
「だから言いたくなかったんだよ」
ルーク
「いいじゃねぇの、そういうのが好きっていうのも」
ローズ
「子供が好きとかなんでしょうか」
美月
「そうなの?」
苺美
「まあ嫌いじゃない、子供の喜ぶ顔とか見てると癒やされるし」
ルーク
「言うじゃねぇの」
ローズ
「でもそういう話を聞くと優しい人だって分かりますよね」
美月
「問題は顔が怖いという事かしら」
苺美
「うっせ、それぐらい分かってんだよ」
ルーク
「まあそれは俺も言われるしなんともな」
ローズ
「ルークさんも顔は怖いけど優しい人とは言われますよね」
美月
「でも苺美さんって顔が怖いだけで中身はピュアな女の子ですよね」
苺美
「あのな、まあこれでも高校は工業高校だったから工作系は得意だったりするけど」
ルーク
「工業高校なのかよ」
ローズ
「それなら人形の1つぐらいなら自作出来そうですね」
美月
「作れたりするの?」
苺美
「まあ簡単なものなら、一応卒業もしたからな」
ルーク
「意外と手先は器用だったりするのか」
ローズ
「工業高校出身なら他にも何か作れたりするんでしょうか」
美月
「どうなんでしょうか」
苺美
「まあ勉強した範囲のものなら」
ルーク
「苺美って顔が怖いしヤンキーっぽいけど中身は真面目よな」
ローズ
「まあ人は見た目ではないという事で」
美月
「ですね」
苺美
「まあそれは自覚してるしな」
ルーク
「苺美が優しい人だとは分かるよな」
ローズ
「はい、まあなんでそのキャラになったのかは分かりませんけど」
美月
「家庭環境とかは問題ないんですよね」
苺美
「問題ないな、親も元気でやってる」
ルーク
「なるほど」
ローズ
「普通に順風満帆な家庭なんですね」
美月
「家庭問題も様々ですね」
苺美
「そういう事だ」
ルーク
「行くか」
ローズ
「はい」
美月
「ええ」
苺美
「ああ」



ルーク
「それで今回はどこへ行くんだ」
ローズ
「バラ園ですね」
美月
「バラ園ですか」
苺美
「バラ園なぁ」
ルーク
「でも貴族の屋敷なんかだとバラ園がある家とかもたまにあるぞ」
ローズ
「あるんですね」
美月
「貴族の家は違いますね、私も富豪の家とかは行った事はありますけど、見た事はないです」
苺美
「家にバラ園があるとかブルジョワだよなぁ」
ルーク
「まあそういうのは庭が広い家に限定されるけどな」
ローズ
「それはそうですけどね」
美月
「でもそんな凄い屋敷はなかなかないですよね」
苺美
「どんだけだって話だよな」
ルーク
「そういうのって寧ろ珍しいんだけどな、普通の庭園だと別の花が多いしな」
ローズ
「バラ園は珍しいと」
美月
「そんなものなんですね」
苺美
「でも庭園がある時点で貴族の屋敷っていう感じはするよな」
ルーク
「それな、庭師がいたりするからそういうのを維持出来る訳だ」
ローズ
「ですね、そういうのも含めて貴族という感じがします」
美月
「ですね、貴族にも様々ですよ」
苺美
「世の中は広いな」
ルーク
「行くか」
ローズ
「ですね」
美月
「はい」
苺美
「ああ」



ルーク
「ここか」
ローズ
「はい、ここでピンクのバラを採取してください」
美月
「分かりました」
苺美
「行くか」



ルーク
「こいつか」
ローズ
「はい、もっと集めてください」
美月
「はい」
苺美
「ああ」



ルーク
「結構あるな」
ローズ
「これならそんな苦労はしませんね」
美月
「次に行きますか」
苺美
「はいよ」



ルーク
「もう少しか」
ローズ
「ですね、さっさと終わらせてしまいますか」
美月
「どんどん行きますよ」
苺美
「はいよ」



ルーク
「こんなもんか」
ローズ
「ですね、では依頼達成です」
美月
「帰りますか」
苺美
「何か来るぞ」

「発見」
ルーク
「出やがったな」
マルドゥーク
「今度ハ勝ツ」
ローズ
「相手になりますよ」
美月
「負けません」
苺美
「行くぞ!」
マルドゥーク
「殲滅開始」



美月
「行くわよ!」
美月
「斬り刻む!遅いですよ!氷鋭尖裂襲!!」
美月
「二度と会う事もないでしょう」
マルドゥーク
「損傷」
美月
「アクセル解放!フリーズピック!」
美月
「凍傷華!!」
美月
「うふふ、楽に逝けると思わないでください!吹き荒れよ、白銀の嵐!フィンブルロンド!!」
ローズ
「行きます!」
ローズ
「私から逃げられると思いましたか?降り注げ雷光!悪しき魂に安らぎの聖断を!」
ローズ
「アストラルブレイム!!」
マルドゥーク
「損傷」
ローズ
「アクセル解放!エナジープール!」
ローズ
「スクラッチショック!!」
ローズ
「始めます!再生を誘う、終焉の雷!輝きの糸紡いで、心一つに!プラネットセイバー!!」
苺美
「行くぞ!」
苺美
「水刃一閃、叩き斬る!水刃断一閃!!」
マルドゥーク
「損傷」
苺美
「アクセル解放!ウォーターカット!」
苺美
「水刃三段!!」
苺美
「行くぞ!必殺の三段斬り!叩き込む!終わりだ!三段水斬光!!」
マルドゥーク
「撤退スル」



ルーク
「んじゃ依頼達成だな」
ローズ
「帰りますか」
美月
「ですね」
苺美
「ああ」


こうして依頼達成
バラのアロマは癒やされる

転機と人生

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「またそうやってほっこりしてる」
レイヴン
「休まずに働けと申すか」
栞里
「でも休みは大切ですよ」
レイヴン
「そうだぞ」
純子
「まあ仕事もそんな多くなさそうですしね」
レイヴン
「まあ許可を出したりするのもそこまででもないしな」
山風
「それで何を見てたの」
レイヴン
「それなりに有名な人のエピソードとか」
栞里
「エピソードですか」
レイヴン
「人の人生ってどこに転機があるかは本当に分からないもんだと思ってな」
純子
「ウェザーですか」
レイヴン
「それは天気」
山風
「地方の支社に異動とかになる」
レイヴン
「それは転勤」
栞里
「キーボードの右側にある」
レイヴン
「それはテンキー」
純子
「無用ですね」
レイヴン
「それは天地な」
山風
「神様の使いの」
レイヴン
「それは天使」
栞里
「外で乾燥させる」
レイヴン
「それは天日」
純子
「鼻の長い妖怪の」
レイヴン
「それは天狗」
山風
「ピンク色のご飯に乗せたりする」
レイヴン
「それはでんぶ」
栞里
「大した事ないような」
レイヴン
「それは陳腐」
純子
「天体観測」
レイヴン
「それはバンプ、いつまでやるのこれ?」
山風
「それで転機の話だよね」
レイヴン
「それな、人の人生ってどこで変わるか分からんよなって思う」
栞里
「これで駄目なら地元に帰ろうみたいな」
レイヴン
「最後のつもりで受けたオーディションで決まった役が大当たりみたいな話ね」
純子
「そういう話って神様は見ているんだなって思ってしまいますよね」
レイヴン
「売れない役者が1つの役で大ブレイクみたいな話もあるもんな」
山風
「ただ役者だと売れた役のイメージが付いちゃったりするよね」
レイヴン
「それな、悪役ばかりやってた役者が世間でも悪人だと思われるみたいな」
栞里
「売れるのは素晴らしいですけど、イメージが付いちゃうのも困りますよね」
レイヴン
「全くだ、まあ人生ってのはあそこでなんたらみたいなのは多いよな」
純子
「駄目元で持ち込んだ漫画が大ヒットみたいな話とかもありますし」
レイヴン
「今まで仕事もなくこれで駄目なら地元に帰ろう、そしたら大ヒットしてしまったみたいな」
山風
「転機って本当にラブロマンスは突然にだよね」
レイヴン
「その例えはどうかと思うが」
栞里
「でも私もアクティ部に誘われてなかったらぼっちの根暗のまま学生生活を終えてた気はします」
レイヴン
「そういうのが転機ってやつよな、俺っちも騎士にならなかったら地元でひっそりしてたと思うし」
純子
「転機は掴めというべきなのか、天に任せるべきなのか」
レイヴン
「なんとも言えないわな、これで最後のつもりだったのにそれでヒットする事はあるし」
山風
「有名な作品の主役に売れてるとは言いにくい人がキャスティングされて一気に有名とか」
レイヴン
「そういうのが転機になった人って元々実力はあったんだろうなとも思えるのよな」
栞里
「確かになんでこの人が今まで出てこなかったんだろうと思ってしまう人っていますよね」
レイヴン
「スポーツ選手でも役者でも芸人でも技術者とかあらゆる仕事に対して言えるよな」
純子
「漫才の大会で優勝した芸人は明らかにレベルが違うって感じる事はたまにありますね」
レイヴン
「寧ろ実力が本物だから認められるのであって、やっと日が当たったかというのもあるわよね」
山風
「下積み時代からファンをやってる人とかはその凄さを分かってたとか思うよね」
レイヴン
「なんでこんな凄い人が今まで埋もれてたのと思うレベルが違うと思う人はたまに見るよな」
栞里
「結局は宣伝しなければ凄い人であっても日は当たらないんですよね」
レイヴン
「そうね、声優の話だとこんな凄い声優がなんでエロゲに出てんのっていう」
純子
「エロゲ業界って人材の発掘をたまにやりますよね」
レイヴン
「この声優やばくね?みたいなエロゲ声優はたまにいる」
山風
「人生の転機ってまさにそういう所だよね」
レイヴン
「エロゲ声優が某国民的ゲームの主人公の声をやるまで出世したとかな」
栞里
「それ本当に凄い話ですよね、出世どころか大出世ですよ」
レイヴン
「世の中には本当に奇跡ってあるんだなって思うわよね」
純子
「人生の転機はどこにあるか本当に分からないものですよ」
レイヴン
「仕事するか」

その頃

ヴェイグ
「しかしこの卵はどうしたものか」
シノ
「孵化する様子もないしな」
ヴェイグ
「この大きさからして竜の卵なのは確定だろうが」

「子竜が生まれてくるんですよね、流石に」
ヴェイグ
「いきなり成竜だったら怖いな」
善佳
「ドラゴン、それは太古より存在せし英知の生き物!」
ヴェイグ
「しかしどうしたものか」
シノ
「一応温めてはいるのだが」
ヴェイグ
「ふむ、まあそのうち孵化するとは思うのだが」

「でも本当に竜の卵なんですよね」
ヴェイグ
「だとは思うが」
善佳
「ドラゴン、我が親愛なる子になるがいい!」
ヴェイグ
「善佳は本当にそういうのが好きだな」
シノ
「しかし孵化したとしてどうするのだ?飼うのか?」
ヴェイグ
「まあ世話ぐらいはしてもいいのではないか」

「とはいえ巨大になったらどうします」
ヴェイグ
「流石にドラゴンを飼う事は出来んだろうからな」
善佳
「ヨハネ!まあいいんじゃないの?その時は私が主人となろう!」
ヴェイグ
「善佳がドラゴンを育てると大変な事になりそうだな」
シノ
「まあそれはそれでいいのではないか」
ヴェイグ
「む?」

「卵が動いてますよ」
ヴェイグ
「孵化するのか」
善佳
「生まれよ!我が求愛なる小さき竜よ!」
ドラゴン
「グアッ」
ヴェイグ
「子ドラゴンだな」
ドラゴン
「グア?」
シノ
「見た感じからして氷竜のようだな」
ヴェイグ
「アイスドラゴンか」

「触っても大丈夫ですよね」
ヴェイグ
「流石に平気だと思うが」
善佳
「冷徹なるリトルドラゴン、我が声を聞け!」
ドラゴン
「クアッ」
ヴェイグ
「意外と善佳に懐いているな」
シノ
「意外と懐かれるのだな」
ヴェイグ
「善佳は子供なら人間でなくとも懐かれるのか」

「それでどうするんですか?」
ヴェイグ
「なら善佳が育てればいいだろう、言い出しっぺだぞ」
善佳
「ヨハネ!とりあえず名前をつけてあげないとね、そうね、あなたの名前はフユよ」
フユ
「クアックアッ」
ヴェイグ
「気に入ったみたいだな」
シノ
「しかしあの善佳がフユなどというシンプルな名前をつけるとは」
ヴェイグ
「なんか意外だな」

「もっと分かりにくい名前をつけると思ってました」
ヴェイグ
「俺もだ」
善佳
「フユ、その名は終末の冷徹なる永久の冷気!」
ドラゴン
「クアックアッ」
ヴェイグ
「善佳に懐いているのなら世話をすればいいのではないか」
シノ
「だな、それがいい」
ヴェイグ
「アイスドラゴン、いい子に育つといいが」

「では善佳さんに任せますか」
ヴェイグ
「だそうだぞ」
善佳
「ヨハネ!なんにせよやってみようかしらね」
ドラゴン
「クアックアッ」
ヴェイグ
「これなら心配はなさそうだな」
シノ
「ああ、安心だな」
ヴェイグ
「それにしても善佳に懐いている辺り本当に懐かれるという事なのだな」

「人は分からないものですよね」
ヴェイグ
「では任せるぞ」
善佳
「ヨハネ!ふふ、我が漆黒の色に染めてあげるわ」
ドラゴン
「クアックアッ」


こうして人生は分からないものである
子ドラゴンは善佳が育てる事に

水精の滝の裏

本日の依頼はですね


エステル
「今日の依頼はなんですか」
イエルチェ
「なんでも水精の滝の裏に行ってこいとの事ですよ」
カレン
「それって以前行ったというやつですよね」
ミーシェ
「そこに何かあるのかな」
エステル
「でも水精の川ですよね?」
イエルチェ
「名前からして水の精霊がいても不思議ではないと思います」
カレン
「水の精霊ですか」
ミーシェ
「本当にいるのかな」
エステル
「でも私も精霊を使役していますから、世の中には何かとあると思いますよ」
イエルチェ
「精霊って普通に存在してるものなんですよね」
カレン
「はい、精霊や幽霊は見える人の近くにいるとそれに感化されて見えるようになりますよ」
ミーシェ
「霊感とかは特に必要ないんですね」
エステル
「元々霊感の強い人みたいなのはいますけどね」
イエルチェ
「そういう人は最初から見えてるんですよね」
カレン
「そうみたいですね、霊感などが弱い人は見える人の近くにいると見えるようになるんです」
ミーシェ
「つまり自然と霊感とかが強くなるとかなのかな」
エステル
「霊感が強くなるというより感覚の共有みたいな感じらしいですね」
イエルチェ
「つまり見えるという感覚を分け与えるみたいな感じですか」
カレン
「はい、なのでクランだと見えてる人もそれなりにいるので」
ミーシェ
「その結果クランの人は大体が精霊とかが見えるのね」
エステル
「そうなりますね」
イエルチェ
「それってなんか面白いですね」
カレン
「だから幽霊嫌いの人とかが見えるようになって驚くケースはありますね」
ミーシェ
「それはなんというのか」
エステル
「でも幽霊にしても精霊にしても人とは違う世界の存在ですからね」
イエルチェ
「そう考えると世界は広いですね」
カレン
「それも含めての神秘ですよね」
ミーシェ
「ですね」
エステル
「でも精霊って意外と身近なんですよね」
イエルチェ
「万物に精霊は宿るとかですか」
カレン
「八百万の神的な考えですかね」
ミーシェ
「でも意外とそんなものなのかも」
エステル
「そうですね、まあ精霊は自然信仰ですから」
イエルチェ
「風とか水とかそういうものですからね」
カレン
「でも神様も八百万の神なんて言いますから身近なものだと思いますよ」
ミーシェ
「うん、だから神様も精霊も身近なものでいいと思う」
エステル
「そう考えると世界は思ってるより広いですよね」
イエルチェ
「精霊とか神様なんて天の上の存在だと思ってる人も多いですしね」
カレン
「実は身近なものという事は意外と思わないものですよね」
ミーシェ
「それはあると思う」
エステル
「精霊も神様もどっちも共通するのは自然信仰ですからね」
イエルチェ
「まあ世の中には一神教もありますから、考えは様々ですよね」
カレン
「ですね、神様や精霊の考えは文化でもありますから」
ミーシェ
「信仰は文化だね」
エステル
「ですね、それは間違っていないと思います」
イエルチェ
「一神教も多神教もありますからね」
カレン
「でも精霊とか人の考え方を見るのも面白いですよね」
ミーシェ
「信仰を知るのは価値観を知るだよね」
エステル
「国の成り立ちと宗教は意外と深かったりしますしね」
イエルチェ
「そう考えると意外と深いものですね」
カレン
「まさに価値観であり文化ですよね」
ミーシェ
「それも神様や精霊という存在への考え方になるもんね」
エステル
「行きますか」
イエルチェ
「はい」
カレン
「はい」
ミーシェ
「うん」



エステル
「それで行くのは水精の川ですよね」
イエルチェ
「はい、そこの滝の裏ですね」
カレン
「本当に精霊でもいるんでしょうか」
ミーシェ
「そうだとしたら面白いよね」
エステル
「でも精霊ですか、名前からして水の精霊なのは確定として」
イエルチェ
「精霊はいるというのはクランで散々見ていますからね」
カレン
「そうですね、でも同じ名前でも姿の違う精霊というのも不思議な話ですよね」
ミーシェ
「精霊の名前は人間が学術的につけた名前だから、それは不思議じゃない」
エステル
「でも精霊側がその名前を認知してるのも不思議では」
イエルチェ
「意外と人間界をリサーチしてるのかもしれませんね」
カレン
「意外と律儀なんですかね」
ミーシェ
「そう考えるとなんか微笑ましいね」
エステル
「精霊にも様々という事ですかね」
イエルチェ
「かもしれません」
カレン
「精霊も意外と考えてたりするのかもしれませんね」
ミーシェ
「人間がつけた名前を知ってる時点でね」
エステル
「なんか面白いですよね」
イエルチェ
「精霊も意外とノリがいいのかもしれませんね」
カレン
「だとしたら微笑ましいですね」
ミーシェ
「精霊も人間界を見ている、のかな」
エステル
「行きますか」
イエルチェ
「ですね」
カレン
「はい」
ミーシェ
「うん」



エステル
「ここがその水精の川ですか」
イエルチェ
「ですね、とりあえず滝に向かいますよ」
カレン
「はい」
ミーシェ
「行こう」



エステル
「ここが滝の裏側ですか」
イエルチェ
「見事に洞窟になってますね」
カレン
「とりあえず奥に進んでみますか」
ミーシェ
「うん、行こう」



エステル
「ここが一番奥ですか?」
イエルチェ
「たったこれだけですか?」
カレン
「あるのは泉ぐらいですね」
ミーシェ
「見えない道とかもなさそうだよ」
エステル
「拍子抜けでしたね」
イエルチェ
「依頼達成でいいですか?」
カレン
「ですね、帰りましょう」
ミーシェ
「不思議な感じはするのに」

「なんだ、面白そうな奴が来たではないか」
エステル
「誰ですか!?」
ウンディーネ
「私の名はウンディーネ、だがお前の知るウンディーネとは異なる存在」
イエルチェ
「エステルさん?」
ウンディーネ
「お前、私の力を求めてみるか」
エステル
「力を貸してくれるんですか」
ウンディーネ
「お前がそれを望むのであればな」
エステル
「いいでしょう、ならばいただきます、私の大切なものの為にもその力を求めます」
ウンディーネ
「承知した、その力をどう使うかはお前の心次第だ」
エステル
「っ!?」
ウンディーネ
「あとはお前次第だ、その力を望むままに振るうがいい」
エステル
「はい、そうさせてもらいます」
ウンディーネ
「これからは共にあろう、よろしく頼むぞ」
エステル
「…」
イエルチェ
「これは凄いですね」
カレン
「精霊がいたという事ですね」
ミーシェ
「みたいだね」
エステル
「私も負けていられませんね」
イエルチェ
「では依頼達成でいいですかね」
カレン
「帰りますか」
ミーシェ
「何か来るよ」

「見つけたぞ」
エステル
「出ましたね」
ヨシツネ
「今度は勝つ」
イエルチェ
「相手になりますよ」
カレン
「負けませんよ」
ミーシェ
「行くよ!」
ヨシツネ
「斬る!」



カレン
「行きます!」
カレン
「聖なる白銀の戦乙女よ!汝の聖槍にて悪しきを浄滅せよ!ヴァルキリーズジャベリン!!」
ヨシツネ
「っ!?」
カレン
「アクセル解放!ショットマジック!」
カレン
「反転の咆哮!!」
カレン
「具現せよ!若草色の戦乙女よ!ワルキューレ!!汝が剣を以て、闇を斬り裂け!」
イエルチェ
「行きます!」
イエルチェ
「見切りました!はっ!たっ!はあっ!はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!斬り裂け!ロックウェイブ!!」
ヨシツネ
「っ!?」
イエルチェ
「アクセル解放!トラップバイツ!」
イエルチェ
「もらいました!!」
イエルチェ
「あなたの全てを砕いてあげます!剛石の剣!その身に刻め!グラウンドキャリバー!!」
ミーシェ
「行くよ!」
ミーシェ
「たくさんばらまく!凍って!氷冬符舞輝!!」
ヨシツネ
「っ!?」
ミーシェ
「アクセル解放!ドレインフロスト!」
ミーシェ
「冬牢!!」
ミーシェ
「行くよ!見せてあげる!その意志を持ちて、仇なす者に終末を!原初の氷よ!冬冥終末符!!」
エステル
「行きますよ!」
エステル
「水の導きよ…怒りと痛みを包み込め!オンディーヌ・セレナーデ!!」
ヨシツネ
「撤退だな」



エステル
「では依頼達成ですね」
イエルチェ
「帰りますか」
カレン
「ですね」
ミーシェ
「うん」


こうして依頼達成
精霊は探せばいるもののようだ

大きさは大切

本日も平和なようで


レイヴン
「別について来なくてもええんやで」
山風
「提督は見張っておかないと何するか分からないから」
レイヴン
「山風ちゃん、最初の時は距離を取りがちだったのに、今ではすっかりべったりになったな」
ゆい
「それでどこへ行くんですか」
レイヴン
「ハンバーガーを食べに行く」
つくし
「ですよ、この国は美味しいものもたくさんあるので嬉しいですね」
レイヴン
「つくしちゃん、本当にモリモリ食べてくれるよな、美味しそうに食べる子は可愛いもんだ」
山風
「提督って割と細い人より平均体重ぐらいの子が好きでしょ」
レイヴン
「まあそれはある」
ゆい
「でも私もたまには外に食べに行くのもいいと思いますよ」
レイヴン
「ゆいちゃんって割とヒッキーなタイプだけど、欲しいものがあると迷わず外に行くよな」
つくし
「今は通販も発達してるのに、意外と珍しいタイプですよね」
レイヴン
「まあゆいちゃんって好き嫌いはそこまでないっぽいから、意外と食べてくれるよな」
山風
「量はそんなに食べないタイプだけどね」
レイヴン
「だな、まあ研究者とかはサンドイッチやおにぎりが好きなのはよく聞く」
ゆい
「そうですね、私も時間がない時なんかはサンドイッチやおにぎりはよく食べます」
レイヴン
「ハンバーガーもサンドイッチの一種だけど研究者とかはそこまで食わないのかしら」
つくし
「私はハンバーガーは好きですよ」
レイヴン
「片手で食えるっていうのは地味に大きいからな」
山風
「研究者とかがそれを理由にしてるからかな」
レイヴン
「発明したサンドイッチ伯爵もトランプをしながら食べられるようにって理由で作らせたもんだしな」
ゆい
「ハンバーガーは包み紙のものなら食べたりはしますね、ただ千切りキャベツは勘弁して欲しいです」
レイヴン
「あー、なるほどな」
つくし
「ハンバーガーは一口でかぶりつけるサイズこそが正義ですからねぇ」
レイヴン
「それな、チェーンの限定バーガーなんかはたまに一口だと無理なサイズのもんとかあるしな」
山風
「ナイフとフォークを使うようなものはハンバーガーじゃないかな」
レイヴン
「そもそも発祥の地のアメイガでもそんな感じだったろ」
ゆい
「そうですね、明らかにナイフとフォークが必要と思えるサイズのものはハンバーガーじゃないです」
レイヴン
「ファミレスのハンバーガーとか高級ハンバーガーとかまさにそれだもんな」
つくし
「そもそもジャンクフードに高級感なんて求めてないんですよね」
レイヴン
「それは凄く分かる」
山風
「最近の某ピエロナルドとか既存の材料を使い回して味だけ変えた限定バーガーとか増えたよね」
レイヴン
「まあコストを抑えつつ新商品を考えるのも立派な企画だろ」
ゆい
「私からしたら完全なオリジナルバーガーみたいなのはネタ切れしたんだと思いますね」
レイヴン
「そっちもあるのかもな、あとは材料を使い回せば限定でも買ってくれそうだし」
つくし
「味がある程度分かってるっていうのは大きいですよね」
レイヴン
「なんにせよハンバーガーは一口でかぶりつけるっていうのは大前提だと思うわ」
山風
「大きいハンバーガーは元々のコンセプトから逸脱してる感じはあるよね」
レイヴン
「だな、ハンバーガーは一口でガブリと行けてこそだ」
ゆい
「私もハンバーガーは食べるんですけど、包み紙で出されるものしか食べませんね」
レイヴン
「科学者のゆいちゃんらしい考え方だな」
つくし
「私は基本的になんでも好きですけど、ハンバーガーはやっぱりガブッと行けるのがいいです」
レイヴン
「つくしちゃんは美味しそうに食べてくれるからな、見てて幸せになる食い方をするわ」
山風
「提督らしい表現だね」
レイヴン
「見てて幸せになるようなのは男でも女でもいいものだぞ」
ゆい
「確かに美味しそうに食べる姿は見てて幸せになりますよね」
レイヴン
「ただ飯を食べるだけの動画でも一定の需要があったりするからな」
つくし
「それは褒め過ぎですよ」
レイヴン
「つくしちゃんの幸せそうに飯食ってる姿は癒やしだぞ」
山風
「提督って食事を美味しそうに食べる子が好きなの」
レイヴン
「好きというか、美味しそうに食べてる姿はそれだけ可愛く見えるもんなんだわ」
ゆい
「意外な感じの性癖ですね」
レイヴン
「性癖言うな」
つくし
「レイヴンさんが凄くいい人ですッ」
レイヴン
「着いた、行くぞ」



レイヴン
「ふぅ、美味かったな」
山風
「提督、自分でおっさんとか自虐してるのに普通に肉をたくさん食べるよね」
レイヴン
「うっさいわ」
ゆい
「でもハンバーガーはやはり包み紙のものに限りますね」
レイヴン
「ゆいちゃんなりのこだわりよね」
つくし
「でもやっぱり美味しいですね」
レイヴン
「そんじゃ…ん?」
山風
「また何か見つけたの」
レイヴン
「あそこの2人なんだが」
ゆい
「カツアゲには見えませんね」
レイヴン
「少し話でも聞いてみるか」
つくし
「ドジらないでくださいね」



レイヴン
「すまん、少しいいか」
女の子
「なんだ、おっさん」
レイヴン
「観光客には見えなかったから少し気になってな」
女の子
「えっと」
レイヴン
「かくかくしかじか」
苺美
「なるほど、私は舞美だよ」
レイヴン
「そちらは」
冬雨
「冬雨です…」
レイヴン
「それで事情とかあるなら聞かせてもらえる」
苺美
「あー、分かりやすく言うと冬雨の家が家庭崩壊ってやつで」
レイヴン
「それで連れてこの国に来たと」
冬雨
「まさか苺美が手を取ってくれるなんて、驚いて…」
レイヴン
「でもただの家庭崩壊って訳でもなさそうね」
苺美
「家庭崩壊して行く場所もなくなったらしいんだよ、それで夜の街を歩いてたとこを見つけてさ」
レイヴン
「つまり家なし文なしだったって事かね」
冬雨
「はい…帰る場所もなくて、お金を稼ぐ為に体を売ったりもしました…」
レイヴン
「夜の街ってそういう事か」
苺美
「私も偶然見つけたのは夜のバイトの帰りだったんだよな」
レイヴン
「苺美ちゃんはなんで夜のバイトを?」
冬雨
「夢があるから時給のいい深夜バイトをしていたそうです…」
レイヴン
「なるほど」
苺美
「中学までは一緒だったんだよ、でも高校からは別々になって会う事もなかったんだけどね」
レイヴン
「冬雨ちゃんってそれなりにいい身分の家だったりする」
冬雨
「はい…それでも親の喧嘩もあって私は家にいるのも怖くなって…」
レイヴン
「そのまま家庭崩壊って事ね」
苺美
「そうらしい、それでそのまま夜の街を彷徨ってて私が見つけて保護したって訳」
レイヴン
「でも友人関係にも見えんな」
冬雨
「中学の時も接点は特になかったんですが…」
レイヴン
「でもだとしたら顔は覚えてくれたって事だよな」
苺美
「まあね、それでこのままじゃもっと駄目になると思って調べたらこの国の事を知ってね」
レイヴン
「それで2人でこの国に来たと」
冬雨
「はい…それで仕事を探してました…」
レイヴン
「なるほどな」
苺美
「おっさんはクランってやつのマスターなんだよな」
レイヴン
「そうよ」
冬雨
「あの…私達も働かせてもらえませんか…」
レイヴン
「それは構わんが」
苺美
「なら世話になっていいか」
レイヴン
「もちろん構わんが」
冬雨
「ありがとうございます…」
レイヴン
「それにしても本当に接点のなさそうなコンビね」
苺美
「私は結構やんちゃしてたからなぁ」
レイヴン
「冬雨ちゃんはお嬢様って感じだし」
冬雨
「そうですね…でも苺美さんは優しい人です…」
レイヴン
「そんじゃ行くか」
苺美
「ああ」
レイヴン
「まずは何か食わせてやるから」
冬雨
「はい…」



レイヴン
「そんじゃお疲れさん」
山風
「うん、それじゃね」
ゆい
「それでは」
つくし
「2人は案内しますね、行きましょう」
苺美
「分かった」
冬雨
「はい…」


こうしてまた思わぬ形で保護する事に
クランではそういうのも仕事なのです

意思を持つ武器 麗輝の双剣

とある情報を得た為情報の場所へとやってきていた


リオン
「この辺りか?情報の場所は」
つぶら
「みたいね、なんでも突然眩い光が見えたらしいわ」
カトレア
「眩い光?」
ウィム
「なんですかそれは」
リオン
「知らん」
つぶら
「閃光でも発生したのかしら」
カトレア
「眩い光ねぇ」
ウィム
「どういう事なんでしょう」
リオン
「僕に聞かれてもな」
つぶら
「それはそうだけどね」
カトレア
「分からないものね」
ウィム
「そうですね」
リオン
「それでどうする」
つぶら
「調べてみる?」
カトレア
「それがよさそうね」
ウィム
「決まりですね、行きましょう」



リオン
「何もないな」
つぶら
「あるのは雪ばかりね」
カトレア
「雪原だものね」
ウィム
「嘘だと通報するのは親告罪ですよ」
リオン
「それでどうするんだ」
つぶら
「調査は続行でいいわよ」
カトレア
「でも何を調べるの」
ウィム
「そこからですよね」
リオン
「何かないのか」
つぶら
「何かって何かしら」
カトレア
「情報とか」
ウィム
「情報ですか」
リオン
「そんなものがあるのか」
つぶら
「あるなら嬉しいけど」
カトレア
「あるのかしら」
ウィム
「あるといいですけど」
リオン
「それかヒントとかな」
つぶら
「ヒントねぇ」
カトレア
「ヒントなんてあるのかしら」
ウィム
「ヒントがあるなら嬉しいですが」
リオン
「落ちてたりしないものか」
つぶら
「落ちてたら嬉しいけど」
カトレア
「落ちてるものなのかしら」
ウィム
「落ちているなら助かりますけど」
リオン
「ん?何か光っているな」
つぶら
「転送の魔法陣ね」
カトレア
「なんでそんなのが?」
ウィム
「さあ?」
リオン
「なら入ってみるか、先に行くぞ」
つぶら
「あ、待ちなさい」
カトレア
「どうするの」
ウィム
「迷っても仕方ないですよ」
カトレア
「そうね、行くわよ」
ウィム
「はい」



リオン
「ここは…」
つぶら
「遺跡かしら、眩しいわね」
カトレア
「なんなのかしらここ」
ウィム
「さあ?」
リオン
「何かあるのかしら」
つぶら
「何かねぇ」
カトレア
「あら?マナを感じないわね、ここは隔離された世界みたい」
ウィム
「本当ですね、なんなんでしょう」

ようこそ、麗輝を秘める乙女よ

リオン
「声がするな、誰だ」

私の名は白剣・麗光
私の名は銀剣・閃星
麗輝の力を秘めた双剣です

つぶら
「もしかして私かしら」

はい、あなたになら私達の麗輝の力は相応しい

カトレア
「それって麗しい輝きって事かしら」

その力は麗しさの中にある光の力です

ウィム
「言いますね」

さて、では私達は奥で待っています。力を求めるのなら来てください

リオン
「だそうだ」
つぶら
「行くわよ、麗輝の力を受け取りに」
カトレア
「決まりね」
ウィム
「行きますか」



リオン
「そういえばつぶらはそれなりにいい身分の家の出だったな」
つぶら
「ええ、そうよ」
カトレア
「でもつぶらってお嬢様らしからぬフランクな感じもあるわよね」
つぶら
「そうね、堅苦しいのは公の時だけにしてるのよ」
ウィム
「普段はフランクな感じなので親しみやすいですよね」
つぶら
「こういうお姉さんも悪くないでしょ」
リオン
「とはいえ特殊な性癖を持っているようではあるがな」
つぶら
「あら、えっちなお姉さんは嫌いかしら」
カトレア
「つぶらって変にアダルトな魅力があるのよねぇ」
つぶら
「それもいいでしょ」
ウィム
「そういうのに寛容なんですね」
つぶら
「別に変な事でもないでしょ?繁殖行為なんだから」
リオン
「そう言い切ってしまうのはなかなかの肝だな」
つぶら
「女だって性欲はあるのよ」
カトレア
「それはそうなんだけどね」
つぶら
「だから特に問題はないわね」
ウィム
「その強心臓は見習いたいものですね」
つぶら
「強心臓なんて事もないけどね」
リオン
「だが意外と抵抗がないのは意外と大人だとは感じるがな」
つぶら
「そんなものかしら」
カトレア
「その感性はなかなかに素晴らしいと思うけどね」
つぶら
「そんなものでもないと思うわよ」
ウィム
「肝は据わっているとは思いますけど」
つぶら
「褒められてるのか分からないわね」
リオン
「行くか」
つぶら
「そうね」
カトレア
「行くわよ」
ウィム
「はい」



リオン
「行き止まりだな」
つぶら
「目の前には大岩ね」
カトレア
「壊せって事かしら」
ウィム
「でもどうやって」
リオン
「そうだな」
つぶら
「私には無理よ」
カトレア
「なら私がやるわ、下がってて」
ウィム
「はい」
カトレア
「行くわよ」
カトレア
「はあっ!!」
リオン
「見事だな」
つぶら
「流石ね」
カトレア
「これで進めるわね」
ウィム
「ですね」
リオン
「行くか」
つぶら
「そうね」
カトレア
「行くわよ」
ウィム
「はい」



リオン
「あれか」
つぶら
「みたいね、光に囲まれた祭壇だから間違いないわ」
カトレア
「美しいわね」
ウィム
「機能美ですね」

ようこそ、麗輝を秘める乙女よ

リオン
「お前達が麗光と閃星か」

はい、私達こそが麗輝の剣の双剣の麗光と閃星です

つぶら
「そして指名は私ね」

はい、あなたになら私達の麗輝の力は相応しい

カトレア
「麗輝なんて言うわね」

その力は麗しさの中にある光の力です

ウィム
「言いますね」

さて、ではこちらに。私達に相応しい筈ですよ

つぶら
「ええ」

さあ、手に取って

つぶら
「はっ!!」
リオン
「凄いな」
カトレア
「本物の力ね」
ウィム
「はい、本物の光の力です」
つぶら
「これが…自然と手に馴染むわね」

これからは力になりますね、よろしく頼みますね

つぶら
「ええ、こちらこそね」

忘れないでくださいね、力とは時に新たな世界を見せてくれると

つぶら
「そうね、私も知らない世界を知れて楽しいわよ」

未知のものに触れて人は大きくなるのですよ

つぶら
「私もそんな未知のものに触れて何かと変わったものよね」

その未知への探究心、大切にしてくださいね

つぶら
「ええ」

さて、では戻りなさい。大切な場所へ

つぶら
「ええ」
つぶら
「お待たせ」
リオン
「つぶらも知らない世界を経験してるんだな」
カトレア
「その向上心は立派なものよね」
ウィム
「いろんな事を経験するのはいい事ですよ」
つぶら
「そうね、でもそれが意外と楽しいのよ」
リオン
「その様子なら問題なさそうだな」
カトレア
「頼もしそうだものね」
ウィム
「つぶらさんは頼りになりますよね」
つぶら
「あまり持ち上げないの」
リオン
「では帰るか」
カトレア
「あそこに転送の魔法陣があるわよ」
ウィム
「では帰りますよ」
つぶら
「ええ」
つぶら
「力は時に新たな世界を見せてくれる、ね。尤もだわ」
つぶら
「そんな世界を知って人は成長していくのよね」
つぶら
「それに世界は広いようで狭く、狭いようで広いものなのよね」
つぶら
「だからこそ何が起こるか分からないのがそんな世界なのよね」
つぶら
「とはいえ私はアダルトな魅力があると言われるから、そっちの人間なのかしら」
つぶら
「知らない世界に飛び込む事は恐れる必要もない、それが好奇心よね」
つぶら
「私はそんな知識欲が好きな人間だもの」
つぶら
「さて、戻ろうかしら」


こうしてつぶらは麗輝の力を手にした
知らない世界に触れるのは悪い事ではない
未知なる世界には不安と楽しさが同居する
だからこそ楽しいというものでもある
これでも好奇心はかなりの強さだというのもつぶららしさだ
自分の知らないものは知りたくなるもの
周囲からは大人の魅力があると言われるのは成長の証か
歳の割にどこか大人びたその姿は精神的に成熟しているのだろう
つぶらの瞳に映るのはそんな未知なる世界
世の中にはそうしたものを見ている人がいる
勇気と無謀は違うもの、好きの反対は無関心
そんな事を考えつつ今日も新たな世界を見る
麗輝の乙女真矢つぶらは進む、未知の先の未来へと
次の武器をご期待ください

ソーダの滝

本日の依頼はですね


マリク
「今日の依頼はなんだ」
スティア
「ソーダの滝で水の採取ですね」
悠羽
「ソーダの滝ですか」
鹿島
「世の中にはそんなものがあるんですね」
マリク
「ソーダの滝か、アンマルチアの里でチョコレートの噴水なら見た事はあるな」
スティア
「チョコレートの噴水、またずいぶんなものですね」
悠羽
「どうやってチョコレートを出しているんでしょう、永久機関みたいになってるんでしょうか」
鹿島
「それは確かに言える気がしますね」
マリク
「仕組みは俺にも分からん、ただ舐めたらいけないとは言われたな」
スティア
「はぁ、やっぱり噴水だと大気に触れて汚れているからなんでしょうか」
悠羽
「でもそれを言ったら外で食べ物は食べられなくなりますね」
鹿島
「はい、だから恐らく別の理由でもあるのかと」
マリク
「そうだな、まあ流石にチョコレートとはいえ噴水から出ているものを舐めるのは危険なのだろう」
スティア
「流石にですよね」
悠羽
「とはいえチョコレートの噴水とは、頭のいい人が考えるものは斜め上ですね」
鹿島
「でもチョコレートは美味しいですよね、クランにはお菓子を作る人もいますし」
マリク
「なんだ、その、鹿島が言うと別の意味に聞こえるのは俺が疲れているからなのか?」
スティア
「鹿島さんって普通に真面目な先生タイプなのに、なぜかあらゆる言葉が卑猥に聞こえる不思議」
悠羽
「なんでなんですかね?武器が教鞭で顔つきが女王様タイプだからですかね」
鹿島
「私のイメージってどうなってるんですか」
マリク
「鹿島は別に珍しくもないタイプな筈なんだが」
スティア
「ある意味イメージと実際の乖離が激しすぎますよね」
悠羽
「そういえば鹿島さんってクランでは広告のキャラに選ばれたりとかしてますよね」
鹿島
「はい、この前はクランの農作物のきゅうりの宣伝に使われました」
マリク
「なぜだ、別に何もおかしくない筈なんだが…やはり疲れが溜まっているのか?」
スティア
「きゅうり、細長い野菜をかじる、うーん」
悠羽
「なぜですかね」
鹿島
「だからみなさんの中の私はどんなイメージになってるんですか」
マリク
「なぜだ、何もおかしくはない筈なのに」
スティア
「イメージって大切ですね」
悠羽
「まあ私も甘やかして堕落させる悪魔とか言われてますから、お互いですよね」
鹿島
「悠羽さんは本当に堕落させかねないんですが」
マリク
「なんだろうなこの感覚は」
スティア
「うーん、でも悠羽さんも鹿島さんもお姉さん的な魅力があるせいなのでは」
悠羽
「お姉さんですか」
鹿島
「私は次女なんですが」
マリク
「世界には謎が多いな」
スティア
「でも悠羽さんも鹿島さんも言うとしたらサキュバス的な魅力があるような気がしますね」
悠羽
「流石に精を吸ったりはしませんからね」
鹿島
「なんか心外です」
マリク
「見た目で誤解されるのも辛いものだな」
スティア
「やはりサキュバス的な魅力があるのでは」
悠羽
「確かに甘やかすのは好きですけど」
鹿島
「私も褒めて伸ばすタイプではありますけど」
マリク
「まあなんというか、本人はそのつもりはなくともセクシャルな魅力はあるんだろうな」
スティア
「そうですね、そんな感じはします」
悠羽
「まあそういう事なら女性としては嬉しい限りですけど」
鹿島
「そうですね、それはあるんですけど」
マリク
「女性としての魅力と言うならそれで納得なんだがな」
スティア
「それも含めてなんでしょうか」
悠羽
「そこはなんとも」
鹿島
「ですよねぇ」
マリク
「行くか」
スティア
「ですね」
悠羽
「はい」
鹿島
「ええ」



マリク
「それで今回はどこへ行くんだ」
スティア
「山ですね」
悠羽
「滝ですしね」
鹿島
「でもソーダの滝というのも面白いですね、炭酸泉とは違うんでしょうか」
マリク
「まあ甘い湧き水が存在するぐらいだからな」
スティア
「そうですね、世界は思ってるより広いんですよ」
悠羽
「ソーダの滝だとしたら甘いんですよね」
鹿島
「ソーダですからね」
マリク
「世の中には不思議な話があるものだな、まあ事実は小説より奇なりとも言うが」
スティア
「最近の将棋の話みたいな」
悠羽
「あれはフィクションを現実が越えてしまったとんでもない話だと思いますが」
鹿島
「事実は小説より奇なり、それだと自然より人間の方が近年では」
マリク
「漫画のネタにしたら確実にボツを喰らうような事を現実がやっているのは恐ろしい話だな」
スティア
「ソーダの滝も創作みたいな話ですけどね」
悠羽
「世の中には創作みたいな話もあるという事ですね」
鹿島
「全くです」
マリク
「まあチョコレートの噴水を作るような種族がいる世界で何を言っているんだという感じではあるな」
スティア
「確かに」
悠羽
「私の国だとお茶が出る水道とかみかんジュースが出る水道がありますよ」
鹿島
「そういえばそんなのがありましたね」
マリク
「仁本も大概だな」
スティア
「お茶とかジュースが出る水道って凄いですね」
悠羽
「お茶の名産地とみかんの名産地だからこそ出来る技術だとは思いますけどね」
鹿島
「それだけ供給が出来るという事ですよね」
マリク
「行くか」
スティア
「ですね」
悠羽
「はい」
鹿島
「はい」



マリク
「ここがその山か」
スティア
「はい、中腹ぐらいですね」
悠羽
「では行きましょうか」
鹿島
「はい」



マリク
「見た感じは普通の山だな」
スティア
「でもここにあるらしいですよ」
悠羽
「実際に行って確かめるしかないですね」
鹿島
「行きますか」



マリク
「少し匂いがするな」
スティア
「この先ですね、行きますよ」
悠羽
「はい」
鹿島
「ええ」



マリク
「ここか」
スティア
「では水を採取してしまいますか」
悠羽
「はい」
鹿島
「ええ」
マリク
「本当にソーダなんだな」
スティア
「こんなものですね、では依頼達成です」
悠羽
「帰りますか」
鹿島
「何か来ます」

「見つけたわ~」
マリク
「出たな」
シトラリニクエ
「今度は勝つわよ~」
スティア
「相手になりますよ」
悠羽
「負けません」
鹿島
「行きますよ!」
シトラリニクエ
「ぺったんにしてあげるわ~」



悠羽
「行きます!」
悠羽
「蒼流たる水瓶の力よ!押し潰せ!アクエリアス・ウォール!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
悠羽
「アクセル解放!ゲイザースナイプ!」
悠羽
「雨水!!」
悠羽
「水の欠片よ、私の意志に従い、力となれ!これで決めます!ネイビー・ロアー!!」
スティア
「行きます!」
スティア
「安心してください、気持ちよ~くイカせてあげます!ただし行き先は…天の果てです!」
スティア
「ルフトドラグーン!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
スティア
「アクセル解放!レンジクール!」
スティア
「ストームストライク!!」
スティア
「幕を引きましょう!これが悠久の輝き!遮る者を打ち払え!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
鹿島
「行きますよ!」
鹿島
「少し痛いですよ!はっ!てっ!たっ!燃え上がれ!宮古炎焼!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
鹿島
「アクセル解放!バリアブルオーダー!」
鹿島
「ついでに…深海化です!」
鹿島
「ウフフ、シズメ!!」
鹿島
「ウフフ、キモチヨクナリマショウ!兵装展開!勝力業砲!!カイラクニオボレテ…シズミマショウ!!」
シトラリニクエ
「撤退ね~」



マリク
「では依頼達成だな」
スティア
「帰りますか」
悠羽
「ですね」
鹿島
「はい」


こうして依頼達成
世の中には不思議なものが存在する

風に舞う日常 パート132

9人の挨拶も終わり


まり
「ここは凄いですね、驚いてばかりです」
キール
「最初はそんなものだ、すぐに慣れるさ」

「だといいけどね」
アリシア
「それでお二人は友人か何かですか」
まり
「うーん、たぶんそんな感じ」

「たぶんなのかよ」

「でも犬猿の仲っていう訳でもないよね」
ジャーヴィス
「ふーん、意外と親睦はあるのね」
まり
「はい、それにここは素敵な人が多いので楽しめそうです」
キール
「なんで僕を見る」

「あー、キールさん狙われちゃいましたか」
アリシア
「狙われるって」
まり
「うふふ」

「意外と曲者なのか、こいつは」

「まーまりはこれで意外としたたかなんですよ」
ジャーヴィス
「ふーん、人は見た目によらないのね」
まり
「ふっふっふ」
キール
「なんか僕の幼馴染とは正反対な感じだな」

「キールさんの幼馴染ですか」
アリシア
「キールさんは振り回されるタイプですからね」
まり
「ガリ勉君って事ですか」

「実際今でも強気な奴に結構振り回されてるよな」

「なるほど」
ジャーヴィス
「苦労人よね、キールは」
まり
「それはそうとこのケーキは食べていいの」
キール
「構わないぞ、こっちは僕が、こっちはアリシアが焼いたケーキだ」

「ん?アリシア?」
アリシア
「アリシアです」
まり
「もしかしてあのアリシア?」

「そのアリシアだな」

「マジっすか!?」
ジャーヴィス
「マジっす」
まり
「んー、これおいひぃ」
キール
「そりゃアリシアのケーキだからな」

「キールさんのケーキも美味しいですね、ふわっふわですね」
アリシア
「そのふわふわのやり方は私にも教えてくれないんですよね」
まり
「秘密なんだね」

「キールのふわふわケーキは秘密らしいからな」

「気になりますね」
ジャーヴィス
「それじゃよろしく頼むわね」
まり
「はい、こちらこそ」

「よろしくです」

その頃

汐音
「ここは凄いわね、驚いてばかりよ」
クレア
「最初はそんなものよ、すぐに慣れるわ」

「だといいのですが」
ソフィー
「2人は主従関係とかなの」
汐音
「幼馴染ではあるけど、関係としてはそんな感じね」
詩乃
「なるほど」

「まあたまには汐音様に反逆したりしますけどね、ストレスが溜まるので」
ホーネット
「意外と逞しい関係ね」
汐音
「そうやって育ってきたから意外と強いわよ」
クレア
「本当に逞しいわね」

「汐音様は私がいなかったらおっぱいが大きいだけのポンコツですよ、勉強は出来るのですけどね」
ソフィー
「最近はメイドが主人をボロクソに言うのが流行ってるのかな」
汐音
「そんな事はないと思うわよ、ただ小さい頃から一緒だったから」
詩乃
「それでなんですね」

「はい、おっぱいが大きいだけのポンコツお嬢様ですが、頭はそれなりにいいですよ」
ホーネット
「結構な言われようね」
汐音
「それはそうとこのパイは食べていいの」
クレア
「構わないわよ、ピーチパイね」

「ピーチパイですか」
ソフィー
「あたしの作ったソフィナンシェとソティーもどうぞ」
汐音
「ソフィナンシェ?ソティー?」
詩乃
「錬金術士はダジャレを言えないと駄目みたいですよ」

「よく分かりませんね」
ホーネット
「そういうものらしいわよ、あと私のパンケーキもどうぞ」
汐音
「ん、これ美味しいわね、桃が凄く甘いわ」
クレア
「私の故郷の味なの、桃が名産品なのよ」

「ソフィナンシェも美味しいですね、ふわふわです」
ソフィー
「それはよかった」
汐音
「ホーネットのパンケーキも美味しいわね、これがアメイガ流なのかしら」
詩乃
「胃袋ゲッツですね」

「ふむ、これはいい勉強になりそうです」
ホーネット
「それじゃよろしく頼むわね」
汐音
「ええ、よろしくね」

「よろしくお願いします」

その頃

乃々香
「ここは凄いね、驚いてばかりです」
セネル
「最初はそんなものだ、すぐに慣れるさ」
育代
「だといいけど」
ナツメ
「しかし2人は友人という感じにも見えませんね」
乃々香
「友人ではないけど中が悪いっていう訳でもないですよ」
玲奈
「ふーん、しかし乃々香っちはヤンデレなの」
育代
「あー、この人はただのメンヘラです」
グレカーレ
「メンヘラって」
乃々香
「兄さんは私に勉強も含めて行ってこいって言いました、だから新しい兄さんを見つけます」
セネル
「妹っていうのはどうしてそういう奴ばかりなんだ」
育代
「セネルは妹に何かトラウマでもあるの」
ナツメ
「聞いた話だと血の繋がらない人にお兄ちゃんと呼ばせてヤンデレた結果死にかけたそうです」
乃々香
「…妹は義妹が普通じゃないの?」
玲奈
「実妹なんてロクなものでもないって実妹のいる人は言ってるよね」
育代
「まあ経験者は語るってやつよね」
グレカーレ
「実妹のいる人達は何を経験してきたんだろうね」
乃々香
「それはそうとこのパンは食べてもいいの」
セネル
「構わないぞ、生地を使い切るっていう名目で作ってる余り物だからな」
育代
「セネルはパンを作れるのね」
ナツメ
「副業でパン屋をやってますしね」
乃々香
「パン屋なんだ」
玲奈
「男のパン屋だよね」
育代
「男のパン屋って」
グレカーレ
「あたしの作ったピッツァもどうぞ、ピザじゃないからね、そこ間違えると怒るよ」
乃々香
「ん、美味しい、セネルのパンは凄く美味しい」
セネル
「それは何よりだ」
育代
「グレカーレのピッツァも美味しいわね、これが本場の味ってやつなのかしら」
ナツメ
「グレカーレさんはオーブンで本格的なピッツァを焼ける謎技術の持ち主ですよ」
乃々香
「謎技術なんだ」
玲奈
「オーブンで本格的なピッツァって謎技術だよねぇ」
育代
「そんなものなのね」
グレカーレ
「それじゃよろしくね」
乃々香
「うん、よろしく」
育代
「よろしくね」

その頃

蓮菜
「ここは凄いのね、驚いてばかりよ」
リフィル
「最初はそんなものよ、すぐに慣れるわ」
由奈
「だといいですけど」
リリー
「2人はアイドルなのよね」
蓮菜
「ええ、そうですよ」
汐理
「最近の若い子はアイドルが多いのねぇ、でも私の知ってるアイドルとは違うというか」
由奈
「汐理先生って何歳なんでしょうか」
リシュリュー
「本人が言うには周囲の知り合いがどんどん結婚していって引き出物のお皿とかが溜まってるらしいわ」
蓮菜
「…うん、それはなんていうのか」
リフィル
「あまり言ってあげないの、本人が一番効いているんだから」
由奈
「つまり最低でも30以上、でも見た目は幼いですよね」
リリー
「成長しなかったとはいうけど、この体格でアラフォーっていうのもなかなかに」
蓮菜
「実はエルフだったりしないよね」
汐理
「いいのよ、独身貴族として人生を謳歌するから」
由奈
「目が笑ってない」
リシュリュー
「悲しい笑顔ね」
蓮菜
「顔は笑ってるけど目が笑ってない」
リフィル
「やめて差し上げなさい」
由奈
「それはそうとこのお菓子は食べていいの」
リリー
「構わないわよ、ベンテルっていう私の故郷のお菓子なの」
蓮菜
「ん、これ美味しいね、モカ風味なんだ」
汐理
「リリーが言うにはモカ風味にするのが美味しさのコツらしいわよ」
由奈
「なるほど」
リシュリュー
「それにしても素材はよさそうね、これは楽しみだわ」
蓮菜
「リシュリューって凄くおしゃれなんだけど、何者なの」
リフィル
「モデルをやってるだけはあるわよね、ここには服飾のプロもいるから」
由奈
「それは凄いですね」
リリー
「リシュリューのコーディネイトは外れないものね」
蓮菜
「女性なのにジーンズっていうのも美しさがあるからこそ映える感じがしますね」
汐理
「こんな美人になりたかった」
由奈
「これは悟った人の顔」
リシュリュー
「それじゃよろしく頼むわね」
蓮菜
「はい、よろしく」
由奈
「よろしくお願いしますね」

その頃

紫苑
「ここは凄いのね、驚いてばかりよ」
マリク
「最初はそんなものだ、すぐに慣れるさ」
紫苑
「だといいけど」
ティア
「それにしてもよく事務所の移籍をする気になりましたね」
紫苑
「そうね、最初は驚いたけどまさかあの早苗の芸能事務所から引き抜きが来るとは思わなかったわよ」
早苗
「一応世界中をリサーチしているのよ、もちろん断られるケースもそれなりにあるけどね」
紫苑
「とはいえ早苗の事務所から排出してるメンバーを見たらうちの子達もいい刺激になると思ったから」
ガングート
「それで決めたという訳か、そこはマネージャーと言いつつも人の親だな」
紫苑
「そうね、甘いと言われても構わないわ」
マリク
「そこの覚悟はしているのだな」
紫苑
「大人だもの」
ティア
「でも早苗さんの事務所ってそんな有名になってたんですね」
紫苑
「移籍組のメンツに元283プロとか元346プロの名前がある時点で普通に驚くわよ」
早苗
「あれは思わぬ形での移籍でもあったのよね、一応合意はもらってるんだけど」
紫苑
「自前の人達は事務所設立の時にそのまま参加した人達なのよね」
ガングート
「そうらしいな、しかもそのメンツの経歴も大概におかしい奴が多いが」
紫苑
「大きな財閥のお嬢様の名前があったりするのは本当にどうやったのか謎だらけよ」
マリク
「あれはクランのメンバーをそのまま在籍させただけだからな」
紫苑
「でもメンバーの名前を見て知ってる人なら確実に驚く名前よね」
ティア
「早苗さん自身も音大出身ですからね、最初は音楽事務所でやってたんですよ」
紫苑
「それが芸能事務所にシフトチェンジしたのね」
早苗
「ええ、元々大学時代に優秀な人を見ていたのもあるし、経営の勉強もしていたから」
紫苑
「策士よね、本当に」
ガングート
「ではよろしく頼むぞ」
紫苑
「ええ、よろしくね」


こうして9人も馴染んでいる様子
凄い人達の名前があるのもクランなのです

新人は恋愛を奪いたい

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「急に涼しくなった感じ」
レイヴン
「この星の天候の管理どうなってんだ」
凪子
「極端から極端に振り切りすぎよねぇ」
レイヴン
「凪子ちゃんって合気道とマリンスポーツやってたんだったよな」
静乃
「この気候の変化はそういうのにはきつそうね」
レイヴン
「この国はまだいいが、仁本は台風がジェットストリームアタックのように来とるな」
山風
「元々仁本は災害大国だからね」
レイヴン
「それでも何度でも立ち直る仁本国民の精神には敬服するわ」
凪子
「それで何を見てたの?天気図?」
レイヴン
「まあそんなとこ」
静乃
「意外とそういうのも見るのね」
レイヴン
「台風で思うのは、お前休日に頻繁に直撃しとるなと」
山風
「なんか分かる」
レイヴン
「台風についての過去のデータとか見ると本当に休みの日に直撃してるのが多くて面白いわ」
凪子
「偶然なんだろうけど、不思議なデータよねぇ」
レイヴン
「まあ全部なんて事は当然ないんだがな」
静乃
「災害に対して面白いっていうのは不謹慎だけど、データとして見た場合は割と面白いのよね」
レイヴン
「台風は社畜と陽キャには厳しい存在だな」
山風
「でも休みによく上陸してるのは何かの因果でもあるのかなって思うよね」
レイヴン
「まあ災害なんてもんは少ないに限る、仁本人のメンタルの強さは災害大国だからこそだろうな」
凪子
「あたしも仁本の家族とかには一応気をつけるようには連絡はしてるから」
レイヴン
「そうしといた方がいいわな」
静乃
「それにしても管理がガバガバっていう表現は言い得て妙よね」
レイヴン
「静乃ちゃんって委員長タイプだと思ってたが、意外と世渡り上手なタイプだよな」
山風
「そうだね、自分が生真面目なキャラだって分かっててそれをネタにしてるし」
レイヴン
「そういう所は結構したたかだよな」
凪子
「でも委員長タイプだけど、意外とそういうものにも寛容なのは人が出来てるわよね」
レイヴン
「それな、アダルトなものにも普通に寛容だし」
静乃
「私は別にそれがいけないとは思っていないわ、ただゾーニングは守りなさいと言ってるだけよ」
レイヴン
「なるほど」
山風
「あくまでも未成年がお酒を飲むのは許しませんみたいな話なんだね」
レイヴン
「真面目系委員長だとは思ってたけど、実際は大人の対応が出来る人だったな」
凪子
「でも静乃って自分の武器を分かってて、分かった上でそれをネタにしてくるわよね」
レイヴン
「そういう所がしたたかって感じなのよな、自分の事を理解してる人間は強いわ」
静乃
「ふふ、甘く見られても困るわよ」
レイヴン
「静乃ちゃんって定期テストよりぶっつけ本番のテストに強いタイプだと思うわ」
山風
「定期テストは授業の範囲だから出来て当然とか言いそう」
レイヴン
「でも静乃ちゃんをそう感じるのって意外とアドリブが利くからなのよな」
凪子
「委員長ってマニュアル人間みたいなイメージは多少なりともあるものね」
レイヴン
「でもマニュアルは仕事とかでは大切だぞ」
静乃
「そうね、台本があるならそれを守るけど好きにやれと言われてもやりきってみせるわよ」
レイヴン
「頼もしい限りな」
山風
「味方だと頼もしいけど敵に回すと凄く厄介なタイプだね」
レイヴン
「とても分かる」
凪子
「まあ確実にステレオタイプじゃないっていうのは分かるわよね」
レイヴン
「全くだ」
静乃
「強さっていうのは理解から始まるのよ」
レイヴン
「仕事しよう」

その頃

瀬奈
「ふぅ」
ナナリー
「とたんに涼しくなったねぇ」
瀬奈
「気候の変化が激しいですよね」
美菜子
「とはいえそれでも仕事は減りませんけどね」
瀬奈
「美菜子さんは意外と敏腕で助かってますよ」
マキア
「美菜子さんは仕事の速さもですけど丁寧なのが素晴らしいと思います」
瀬奈
「お金持ちの屋敷で働いていたというのは経験としては大きいですからね」
ナナリー
「まあ金のない人にはメイドを雇う余裕もないだろ」
瀬奈
「メイドではないですけど、身近な人がお手伝いをしてくれる家とかはたまにありますね」
美菜子
「そうですね、メイドはお給料をもらう仕事ですから」
瀬奈
「ええ、それもあるのでお金持ちの家にメイドというのはお給料を出せるからなんですよね」
マキア
「似たような職業にハウスキーパーとかもありますよね」
瀬奈
「なんにせよクランだとお給料が出た上で副業も出来るので助かりますよ」
ナナリー
「まあメイドの他に傭兵とかもいるからね、そういう人には仕事の報酬とは別に給料も出るさ」
瀬奈
「クランの一員としては認められててもあくまでもメイドや傭兵という立場の人ですからね」
美菜子
「そこは一応契約も仕事の中身ですからね」
瀬奈
「だから報酬が出される限りは尽くして働くものです」
マキア
「ですね、ではまた仕事に戻りますか」
瀬奈
「ですね」

その頃

レイヴン
「ふぅ」
山風
「急に涼しくなって体調に気をつけないと」
レイヴン
「全くだ」
凪子
「また暑くなったりするのかしら」
レイヴン
「何かと勘弁願いたいわな」
静乃
「人間は突然の変化に弱いものね」
琴羽
「失礼するわよ、お客さんが見えてるんだけど」
レイヴン
「おう、通していいぞ」
琴羽
「こっちよ、どうぞ」
ピンク髪の女の子
「失礼します」
ツインテールの女の子
「失礼します」
金髪の女の子
「失礼します」
帽子の女の子
「失礼します」
紫髪の女の子
「失礼します」
真面目そうな女の子
「失礼します」
メイド
「失礼します」
ギャルっぽい女の子
「失礼しまーす」
大人の女性
「失礼します」
山風
「えっと、自己紹介頼めるかな」
まり
「花丸まりです」
汐音
「梁染汐音よ」
乃々香
「小町乃々香です」
蓮菜
「天ヶ峰蓮菜です」
由奈
「輝由奈です」
育代
「鬼灯育代よ」

「伊従蒼です」

「助部愛だよ」
紫苑
「天ヶ峰紫苑よ」
凪子
「ありがとう、それで用件は新人募集でいいのかしら」
まり
「はい、面白そうな求人だったので」
汐音
「外国で働くのも悪くないかしらと思ったのよ」
乃々香
「兄さんが勉強も兼ねて行ってくればいいと言ったから」
蓮菜
「私は事務所の移籍という話なので、それでついでにみなさんを誘いました」
由奈
「同じくですね」
育代
「まあ悪くなさそうな話だったから」

「私は汐音様に従うだけですね」

「こういう仕事も面白そうだと思ったからね」
紫苑
「事務所の移籍も兼ねて友人も誘っただけよ」
静乃
「分かったわ、それじゃ参加は認めるからよろしくね」
まり
「本当に断らないんですね」
汐音
「でも決まりならいいわよ」
乃々香
「よろしくお願いします」
蓮菜
「よろしくね」
由奈
「よろしくお願いします」
育代
「よろしく」

「よろしくお願いします」

「現地に来いってこういう事か」
紫苑
「みたいね」
レイヴン
「んで何か質問とかあるかね」
まり
「お風呂とか食事はどうなってますか」
汐音
「生活は保証するって書いてあったけど」
山風
「食事は食堂、お風呂は地下に混浴の大浴場があるよ、時間内ならどっちも自由だから」
乃々香
「仕事は具体的に何をすればいいの」
蓮菜
「それも気になりますね」
凪子
「基本的には依頼をこなしてもらうわ、あと副業が義務だからそっちは好きにしていいわよ」
由奈
「交流とかは好きにしていいんですよね」
育代
「いろんな人を見たけど」
静乃
「ええ、そっちは好きにして構わないわ」

「分かりました」

「なんか面白くなりそう」
紫苑
「交流が自由ならいい経験になりそうですね」
レイヴン
「あと戦いの方は問題ないかね」
まり
「はい、問題ないです」
汐音
「同じく」
乃々香
「問題ない」
蓮菜
「同じく」
由奈
「同じくですね」
育代
「問題ないわよ」

「問題ないです」

「同じく」
紫苑
「同じくね」
山風
「分かった、それじゃ琴羽、あとはよろしくね」
凪子
「頼むわね」
静乃
「任せるから」
琴羽
「ええ、それじゃ行くわよ」
まり
「はい」
汐音
「ええ」
乃々香
「はい」
蓮菜
「よろしくね」
由奈
「よろしくお願いします」
育代
「ええ」

「はい」

「はーい」
紫苑
「ええ」
レイヴン
「また個性的そうなのが来たな」
山風
「今さら言う事でもないでしょ」
凪子
「慣れって怖いわね」
静乃
「それは言わない約束よね」

その頃

琴羽
「大体は分かったわね」
まり
「はい」
汐音
「問題ないわよ」
乃々香
「同じく」
蓮菜
「同じく」
由奈
「問題ないですよ」
育代
「同じく」

「問題ないです」

「同じく」
紫苑
「問題ないわよ」
エミル
「あれ、新しい人かな」
ミルス
「みたいだな」
琴羽
「今は案内してるからあとでね」
エミル
「うん、それじゃね」
ミルス
「あとでな」
琴羽
「それじゃ行くわよ」
まり
「はい」
汐音
「ええ」
乃々香
「はい」
蓮菜
「はい」
由奈
「はい」
育代
「ええ」

「はい」

「はーい」
紫苑
「ええ」


こうして9人が加わる事に
個性の強さは世界の広さ

ニケーとヒルダ

とある日の1枚


ニケー
「ふぅ」
ヒルダ
「あら、相変わらず占いをしてるのね」
ニケー
「おや、ヒルダサン」
ヒルダ
「ニケーの占いって占星術よね」
ニケー
「ハイ、そうデスよ」
ヒルダ
「でも的中率が凄いって聞くけど、そこはどうなの」
ニケー
「そうデスね、よく当たるとは言われマス」
ヒルダ
「でもそこまで行くと占いじゃなくて未来予知になるわよ」
ニケー
「私の場合はただの占いでもないのデスよ」
ヒルダ
「ふーん、でも異能の持ち主だからそれが関係してるのかしら」
ニケー
「それは分かりマセンが、普通の占いよりは当たるとは言われマス」
ヒルダ
「ニケーの占いは占いと言うより未来予知な気もするのよね」
ニケー
「そうデスね、未来が分かるというのはいいものでもないデスよ」
ヒルダ
「そうね、それだとそれこそ依存になる人が出そうよね」
ニケー
「だから星の導きだと言っているのデスよ」
ヒルダ
「適当にボカしてるって事かしら」
ニケー
「ハイ、はっきりいつ何が起こると言ってしまうのは占いでは言ってはいけない事デス」
ヒルダ
「それはそうね、私はタロットだけどあくまでもそのカードによる予感に近いものを言うだけだし」
ニケー
「私は占いで何が起こるのか分かりマス、ですがそれを明確に伝える事はしマセン」
ヒルダ
「それが人の運命を狂わせるから、そういう事よね」
ニケー
「ハイ、未来を確定してしまうというのはそれだけのリスクなのデスよ」
ヒルダ
「だから占い師ははっきりとそれを言う事はしないのよね」
ニケー
「そういう事デス」
ヒルダ
「でも占いを信じる人って何か共通点とかあるのかしら」
ニケー
「そうデスね、自分で何かを決められない人は占いを信じる傾向にありマス」
ヒルダ
「自分で何かを決められない人、ね」
ニケー
「ハイ、占いを信じる人の多くに共通するのは失敗をしたくないという考えがありマシタ」
ヒルダ
「だから占いに従えば失敗しない、そう考えるのね」
ニケー
「ハイ、だからこそその人達は答えを求めるのデス、答えが分かっていればそれに従うだけデス」
ヒルダ
「自分で考えて行動するのが苦手な人、現代では増えていると言われるわね」
ニケー
「そうデスね、だからこそ占いを信じたくもなるのデス」
ヒルダ
「まあそれに関しては世の中というか、そういう空気も悪いわよね」
ニケー
「失敗を過度に恐れる人達、失敗を許さない空気、それが人を萎縮させたのデス」
ヒルダ
「挑戦するのが怖い、期間限定メニューよりレギュラーメニューを選んでしまう感じかしら」
ニケー
「それはいい例えだと思いマスね」
ヒルダ
「失敗を恐れるっていうのは分からないものが怖いという事でもあるものね」
ニケー
「そうデスね、デスが占いで未来を決める事はとても恐ろしい事だと思いマス」
ヒルダ
「だから占い師ははっきりと言う事は決してしない、それは不文律でもあるわよね」
ニケー
「ハイ、現代人は挑戦を恐れるようになったからこそ占いの需要が上がっているのデスよ」
ヒルダ
「この国だとそこまででもないけどね」
ニケー
「そうデスね、デスが失敗を恐れるのは人の本能だと思いマス」
ヒルダ
「動物は本能的に逃げる事が出来るけど、人は逃げる事を許さない生き物だものね」
ニケー
「ハイ、それは関係していると思いマス」
ヒルダ
「なんにしても占いは道標であって未来であってはいけないのよね」
ニケー
「ハイ、それは確かデス」
ヒルダ
「なんにしてもニケーの占いの凄さは分かるわね」
ニケー
「ハイ、星の導きデス」
ヒルダ
「そういえばニケーの能力って髪の毛を操る能力なのよね」
ニケー
「そうデスね、切ったぐらいならすぐに伸びマスよ」
ヒルダ
「便利なようなそうでもないような」
ニケー
「なので私の弱点は斬撃ではなく拘束なのデスよ」
ヒルダ
「髪を切っても意味がないなら縛ってしまえという事なのね、でも言ってもいいの?」
ニケー
「ヒルダサンならいいと思いマス」
ヒルダ
「でも髪の毛の能力者には斬撃より拘束、なるほどとは思うわね」
ニケー
「能力者というのは能力を知る事が突破口になるのデス」
ヒルダ
「能力者が何を操れるか、みたいな感じね」
ニケー
「ハイ、火を操る能力者は風を使うと強くなりマス、炎は酸素があると燃えるのデス」
ヒルダ
「なるほど」
ニケー
「砂を操る能力者には水が有効デス、水をかければ砂は固まってしまいマス」
ヒルダ
「まさに相手を知るという事ね」
ニケー
「ハイ、姿を消す能力者には広範囲を巻き込む攻撃が有効デス」
ヒルダ
「見えなくても攻撃自体は通るから広範囲攻撃で巻き込んでしまえと」
ニケー
「堅い装甲を持つ能力者なら装甲を打ち破れる斬撃などの物理的な攻撃が効きマス」
ヒルダ
「力で押し切ってしまえ、なかなか力技なのね」
ニケー
「意外とそんなものなのデスよ」
ヒルダ
「結局は異能を持つ相手は能力を理解してしまえば突破口は見えてくるという事なのよね」
ニケー
「ハイ、ヒルダサンも雷のフォルスの持ち主デスよね」
ヒルダ
「ええ、そうよ」
ニケー
「世の中にはそうした異能を持つ人が一定数いるものデスね」
ヒルダ
「そうね、先天的でも後天的でも異能を持つ人はいるのよ」
ニケー
「人工的に異能を発現させる研究や技術もあるそうデスから」
ヒルダ
「世の中意外とそういう事もしてるものなのね」
ニケー
「少し外に行きマセンか」
ヒルダ
「外に?別に構わないけど」
ニケー
「決まりデスね、他にも誘うので先に行っててクダサイ」
ヒルダ
「分かったわ」
ニケー
「さて」



ニケー
「お待たせしマシタ」
ヒルダ
「その2人なのね」
萌楓
「どこか行くんですか」
セブリス
「行くなら付き合いますけど」
ニケー
「ハイ、少し息抜きに」
ヒルダ
「それでお誘いって訳」
萌楓
「なるほど」
セブリス
「なら付き合いますね」
ニケー
「決まりデスね」
ヒルダ
「行きましょうか」
萌楓
「はい」
セブリス
「はい」



ニケー
「着きマシタ」
ヒルダ
「今の世界情勢だと静かなものね」
萌楓
「それは仕方ないですよ」
セブリス
「それでどうします」
ニケー
「とりあえず行きマスか」
ヒルダ
「ええ」
萌楓
「はい」
セブリス
「はい」



ニケー
「たまにはいいものデスね」
ヒルダ
「人の少ない街で食べるというのも不思議な感覚よね」
萌楓
「それも今の世界情勢ですよね」
セブリス
「そうですね、そればかりは仕方ないですよ」

「こんな時に珍しい客だな」
ニケー
「どちら様デスか」
リビリナ
「リビリナ、それよりお前達はこの時期に旅行か?」
ヒルダ
「かくかくしかじか」
リビリナ
「なるほど、なら僕も混ぜてくれ」
萌楓
「それは構いませんけど」
リビリナ
「決まりだな、よろしくな」
セブリス
「はい、よろしくお願いします」
リビリナ
「とりあえず僕の腕を見せておく、行くぞ」



ニケー
「ここデスか」
ヒルダ
「その気配は…」
萌楓
「しませんね」
セブリス
「いえ、来ます」
リビリナ
「構えろ」
魔獣
「グルル」
ニケー
「出マシタね」
ヒルダ
「恨みはないけど」
萌楓
「やりますよ」
セブリス
「ええ」
リビリナ
「行くぞ!」
魔獣
「グルル」



セブリス
「行きます!」
セブリス
「逃がしません!はあっ!砕く!撃ち抜きます!ロケットレイザー!!」
魔獣
「グァッ!?」
セブリス
「アクセル解放!セブンシールド!」
セブリス
「インパクトフット!!」
セブリス
「行きます!接続解除!踊れ!セパレートダンス!!囲め!撃ち抜け!さよならです!」
リビリナ
「行くぞ!」
リビリナ
「巻き上がれ!燃え尽きな!閃空紅蓮剣!!」
魔獣
「グァッ!?」
リビリナ
「アクセル解放!バーストクイック!」
リビリナ
「黄泉紅蓮!!」
リビリナ
「行くぞ!こいつを耐えられるか!奥義!襲爪業灰波!!」
萌楓
「行きます!」
萌楓
「雷撃に飲まれて!サンダーコール!!」
萌楓
「優しい夢を!」
魔獣
「グァッ!?」
萌楓
「アクセル解放!ラブサンダー!」
萌楓
「爆雷剣!!」
萌楓
「邪悪を封じます!あなたの運命は決まりました!悪事を悔いて果て逝け!雷塵!風!滅!殺!!」
ニケー
「行きマス!」
ニケー
「ここで終わりにしまショウ!ドラゴネスヘアー!!逝ってしまいナサイ!」
魔獣
「グァッ!?」
ニケー
「アクセル解放!バインドヘアー!」
ニケー
「ストライクヘアー!!」
ニケー
「ご覧アレ!我が意志となり、仇なす者に束縛を!信念を込めた閃光!天をも貫け!狙いは一点!」
ニケー
「グングニルヘアー!!」
魔獣
「グルル…」



ニケー
「ではお疲れ様デス」
ヒルダ
「ええ、お疲れ」
萌楓
「お疲れ様です」
セブリス
「リビリナさんは私が案内しますね、行きましょう」
リビリナ
「ああ」
ニケー
「ヒルダサンも占いに対する考え方はあるのデスよね」
ニケー
「占いとは人の行動を決めてはいけないもの、なのデスよね」
ニケー
「さて、また占いでもしマスカ」


こうしてニケーとヒルダは占いへの考えを語る
占いとは道標であり未来予知であってはいけない

エリーゼとハロルド

とある日の1枚


エリーゼ
「ふぅ」
ハロルド
「あら、今は1人なのね」
エリーゼ
「あ、ハロルドさん」
ハロルド
「もう一人のあんたは今は出てきてないのね」
エリーゼ
「はい、勝手に出てくる事もありますけど、基本的には呼ばないと出てきませんね」
ハロルド
「それって特殊能力的なものでいいのかしら」
エリーゼ
「そんな所です、それともう一人の私は別人格ではありますけど別の命みたいです」
ハロルド
「つまり両方とも出てる場合は同時に息の根を止めないと死なないって事なのね」
エリーゼ
「はい、能力自体は昔から気づいてたんですが、被験者になってから本格的に目覚めた感じです」
ハロルド
「そういや謎の地下施設にいたのよね」
エリーゼ
「はい、たぶん幽閉だと思います」
ハロルド
「能力の研究自体はすべきとも思うけど、能力者を閉じ込めるのはいつの世も変わらないもんよね」
エリーゼ
「危険だと分かっているものを野放しにする研究者はいないと思いますけど」
ハロルド
「家畜に神はいないとかそんな考えなのかしらねぇ」
エリーゼ
「ハロルドさんはそういう事はしないんですか」
ハロルド
「私の場合は閉じ込めるよりある程度の自由を与えてその経過とかを観察するわよ」
エリーゼ
「はぁ」
ハロルド
「そもそも無理矢理力を引き出させたりしたら被験者への負担が大きすぎるもの」
エリーゼ
「だから自由にさせて観察すると」
ハロルド
「そうね、こういうのは被検体が死なないようにするのは基本だもの」
エリーゼ
「だから拷問的なやり方はしないですか」
ハロルド
「私は拷問は普通にするわよ?あくまでも異能の研究はそうやるってだけ」
エリーゼ
「拷問は普通にするんですか」
ハロルド
「これでも元軍人なんだけどね、軍に忍び込んだスパイに拷問とかはやった事あるし」
エリーゼ
「ハロルドさんって元軍人だったんですか?」
ハロルド
「そうよ、軍隊の装備の調整とかやってたエンジニア」
エリーゼ
「でも薬学とかにも精通してますよね」
ハロルド
「してるわね、まあエンジニアってのは建前で実際は科学者よ、薬学も工学もなんでもやれるわよ」
エリーゼ
「ハロルドさんって周囲も認める程度には天才なんですよね」
ハロルド
「まあね、天才とは言われるけど天才ってのは楽な人生でもないのよ」
エリーゼ
「そういうものなんですか?」
ハロルド
「優等生には優等生の悩みがあるのよ、それに世の中は思ってるより優しくないわよ」
エリーゼ
「そういえばハロルドさんって異能の研究とかもするんですか?」
ハロルド
「一応ね、流石にお腹を開いたりはしないけど採血程度はさせてもらってるわよ」
エリーゼ
「解剖は流石に」
ハロルド
「本当はお腹開いてみたいんだけどね、解剖馬鹿とか言われそうだから自重してるわ」
エリーゼ
「でも解剖は好きなんですよね」
ハロルド
「好きね、でも闇雲にお腹を開くような馬鹿でもないわよ」
エリーゼ
「ハロルドさんってビーカーでコーヒーを淹れる人ですよね」
ハロルド
「近くにあるのがマグカップじゃなくてビーカーだからね」
エリーゼ
「ハロルドさんの意外な一面が見えた気はします」
ハロルド
「私は好きでやってるだけだもの、別に誰かの為に発明したりはしてないし」
エリーゼ
「なるほど」
ハロルド
「まあ私には私なりのポリシーがあるのよ、流石にその辺は弁えてるしね」
エリーゼ
「元軍人だから分かる事とかもあるんでしょうか」
ハロルド
「そうね、少なくとも人に命の重さを説ける程度には経験してるわよ」
エリーゼ
「命の重さですか」
ハロルド
「そう、命の重さってどれぐらいだと思う?ってね、答えは人によって違うから価値観の勉強になるわよ」
エリーゼ
「命の重さ、価値観ですか」
ハロルド
「そう、軍隊で兵器とか作ってた人間だもの」
エリーゼ
「それで命の重さ…」
ハロルド
「ま、綺麗事を言うのは勝手だけどね、世の中には決断しなきゃいけない立場の人っているもの」
エリーゼ
「決断…」
ハロルド
「リーダーにしてはいけないのは決められない人と冷酷になれない人、これは経験則よ」
エリーゼ
「綺麗事で軍人はやれない、ですか」
ハロルド
「そう、確かに兵隊を1人も死なせないで勝てれば名将かもしれないけどそんなの無理だもの」
エリーゼ
「国の為に死んでくれという事ですか?」
ハロルド
「そもそも戦争なんて誰だってしたくないわよ、でも万が一戦争になったらそんな綺麗事は言えないの」
エリーゼ
「元軍人だからこそ言える事ですか」
ハロルド
「理想論者が軍隊に限らず組織のトップになったら確実に落ちていくわよ」
エリーゼ
「綺麗事で軍人はやれない、現実は理想とは違うんですよね」
ハロルド
「あんな事いいな、出来たらいいな、そんな奴に組織を任せられる訳もないのよ」
エリーゼ
「ハロルドさんが言うならきっとそうなんですよね?」
ハロルド
「責任者っていうのはそれだけのものが求められるってだけの話よ」
エリーゼ
「あ、そうだ、少し外に行きません」
ハロルド
「別に構わないけど」
エリーゼ
「はい、では他にも誘うので先に行っててください」
ハロルド
「はいはい」
エリーゼ
「さて」



エリーゼ
「お待たせしました」
ハロルド
「その2人なのね」
玲奈
「どっか行くなら付き合うけど」
アストロ
「どこに行くの」
エリーゼ
「少し息抜きに」
ハロルド
「それでお誘いって訳」
玲奈
「なるほど」
アストロ
「なら付き合うよ」
エリーゼ
「決まりですね」
ハロルド
「行くわよ」
玲奈
「はいよ」
アストロ
「うん」



エリーゼ
「着きました」
ハロルド
「今は静かなもんねぇ」
玲奈
「それは仕方ないんでない」
アストロ
「それでどうするの」
エリーゼ
「とりあえず行きますか」
ハロルド
「はいはい」
玲奈
「はいよ」
アストロ
「うん」



エリーゼ
「美味しいですね」
ハロルド
「人が少ないからこういう時は楽でいいわよね」
玲奈
「帰ったら手洗いうがいだけどね」
アストロ
「ん?あれは…少し待っててください」



女の子
「ちょっ、アストロさん、なんですか」
エリーゼ
「そちらの人は?」
フニシク
「えっと、フニシクです、それよりアストロさんは何を?」
ハロルド
「かくかくしかじかよ」
フニシク
「なるほど、なら私も混ぜてくれませんか」
玲奈
「それは構わんけども」
フニシク
「ありがとうございます」
アストロ
「よろしくね」
フニシク
「とりあえず私の腕を見せておきますね、行きましょう」



エリーゼ
「ここですか」
ハロルド
「その気配は…」
玲奈
「しないね」
アストロ
「いえ、来ます」
フニシク
「構えてください」
魔獣
「グルル」
エリーゼ
「出ましたね」
ハロルド
「恨みはないけど」
玲奈
「やるよ」
アストロ
「それじゃ」
フニシク
「行きます!」
魔獣
「グルル」



アストロ
「行くよ!」
アストロ
「強い弾丸、受けてみる!ダブルブレット!!」
魔獣
「グァッ!?」
アストロ
「アクセル解放!スピードブースター!」
アストロ
「徹甲弾!!」
アストロ
「行くよ!全弾叩き込む!ランページショット!!吹き荒れて!」
フニシク
「行きます!」
フニシク
「確実に仕留めます!ダブルヘッド!!」
魔獣
「グァッ!?」
フニシク
「アクセル解放!ヒットライジング!」
フニシク
「火炎弾!!」
フニシク
「行きます!とっておきの一撃をお見舞いします!スナイプバースト!!燃えて!」
玲奈
「行くよ!」
玲奈
「瞬撃絶倒!この距離なら、外しはしないよ!弐之型!炎空!!」
魔獣
「グァッ!?」
玲奈
「アクセル解放!クロスレッド!」
玲奈
「双炎乱舞!!」
玲奈
「まだだよ!あんたの覚悟はそんなものなの!裂襲斬!紅星!!」
玲奈
「こんなものだね」
エリーゼ
「行きます!」
エリーゼ
「止めです!私の奥の手、見せちゃいます!はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!スネークバイト!!」
魔獣
「グァッ!?」
エリーゼ
「アクセル解放!リバーシブルミラー!」
エリーゼ
「ヴェノムスネーク!!」
エリーゼ
「蝕まれなさい!!」
エリーゼ
「本気で行きます!」
エリーゼ
「あなたの全てを砕いてあげる!」
エリーゼ
「石になって!」
エリーゼ
「行くわよ!」
二人
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
魔獣
「グルル…」



エリーゼ
「ではお疲れ様です」
ハロルド
「ええ、それじゃね」
玲奈
「お疲れー」
アストロ
「フニシクさんは私が案内しますね、行きましょう」
フニシク
「はい」
エリーゼ
「ハロルドさんなりの考え方ってあるんですよね」
エリーゼ
「経験した人にしか言えない事、ですよね」
エリーゼ
「さて、また仕事ですね」


こうしてエリーゼとハロルドはその考えを交わす
経験した人にしか語れない事はある

不死の魔書

本日の依頼はですね


ジェイド
「今日の依頼はなんですか」
マァナ
「不死の魔書を手に入れてこいだそうだ」
芹香
「不死の魔書?」
虞麗人
「またそんなものを」
ジェイド
「しかし不死の魔書ですか」
マァナ
「本当かどうかは胡散臭いがな、まあ研究に使うのならいいのではないか」
芹香
「そういうものなんでしょうか」
虞麗人
「でも不死なんてロクでもないわよ、私が言うんだから間違いないわ」
ジェイド
「そういえばパイセンは吸血鬼で不死の存在なんでしたっけ」
マァナ
「死んでも即座に甦れるとは相当に強い不死の力と見える」
芹香
「でも適当に再生してるから体が安定しないとか」
虞麗人
「そうよ、それに自爆しても即座に復活するしね」
ジェイド
「便利ですねぇ」
マァナ
「しかし血が飛び散る事を考えると下手なホラーよりスプラッタだな」
芹香
「ホラー系の作品にいたら凄く強い味方になるタイプですね」
虞麗人
「まあ死なないしね」
ジェイド
「そういえばパイセンは忠国の人ですよね?バルディアは入国禁止なのによく認められましたね」
マァナ
「現代人でないから認められたとかではないか」
芹香
「まあ確かに現代人じゃないならスパイにもなりようがないですしね」
虞麗人
「そもそも私が生きてた時代と現代じゃ違いすぎるから、そんな事言われても無理ね」
ジェイド
「現代人でないならいいという風潮、一理あります」
マァナ
「まあ現代人でないならいいのか?そこはよく分からん」
芹香
「でもパイセンはクランに来てから考古学者の人達に何か聞いてましたよね」
虞麗人
「ああ、それはあれよ、私の好きな人をこっちに私みたいに呼べないかと思って」
ジェイド
「好きな人ですか」
マァナ
「それをこっちに呼ぶ為にそれに関係する資料とか調査をしてると」
芹香
「意外と熱い人なんですね」
虞麗人
「私は元々そういう人よ」
ジェイド
「とはいえパイセンは不死の事については哲学的な知見を持っていそうですね」
マァナ
「そうだな、不死の存在だからこそ不死については何よりも分かっていると」
芹香
「パイセンは意外と哲学的な考えを持ってますよね」
虞麗人
「そうね、不死なんてロクなもんじゃないとだけは言っておくわ」
ジェイド
「とはいえ自分が経験したからこそ語れるというのはあると思いますよ」
マァナ
「だな、パイセンは少々横暴な感じはあるがなんだかんだで面倒見はいい」
芹香
「パイセンって意外と哲学的な所が私は素敵だと思いますね」
虞麗人
「別に哲学なんて高尚なもんでもないわよ、不死だから不死の事は誰より分かってるだけ」
ジェイド
「ですが私はパイセンの独特な考え方には興味がありますよ、命の事については特にね」
マァナ
「ジェイドはフォミクリーの発案者だからな」
芹香
「クローンというやつですか、ジェイドさんの国ではレプリカという名称ですが」
虞麗人
「不死もそうだけど、クローンも大概よねぇ、まあ命の問題は人類の課題なんじゃないの」
ジェイド
「そうですね、代替品でしかないのか、それとも1つの生命なのか」
マァナ
「それは突き詰めるとロボットにも魂は宿るのか、という事にも通ずるな」
芹香
「人工的に生み出された生命に魂は宿るのか、という事ですね」
虞麗人
「心霊学的な話よね、まあ私も2000年以上生きてるし意外と魂は宿るんじゃない?」
ジェイド
「おや、言うではありませんか」
マァナ
「それを言うならゾンビにも魂は宿るのかという話になってくるな」
芹香
「とはいえ不死でもクローンでもそれは1つの命、でいいと思います」
虞麗人
「バルディアはそういうのにも人権を与える国だものね」
ジェイド
「なんにせよ不死については不死に聞けという事ですね」
マァナ
「だな」
芹香
「餅は餅屋ですね」
虞麗人
「ま、経験者は語るってやつよ」
ジェイド
「行きますか」
マァナ
「だな」
芹香
「はい」
虞麗人
「ええ」



ジェイド
「それで今回行くのはどこなんですか」
マァナ
「古代図書館だな」
芹香
「古代図書館ですか?」
虞麗人
「それってあれよね、今は使われてない古いってやつ」
ジェイド
「ええ、そこの本は基本的に持ち出し自由なんですが売ったりしてはいけないそうです」
マァナ
「誰かが管理をしてたりするのか?」
芹香
「使われてないのに分かるものなんでしょうか」
虞麗人
「特殊な管理でもされてるんじゃないの」
ジェイド
「なんでも全ての本に特殊な魔法がかかっているそうですよ」
マァナ
「それで売ったり捨てたりすると何かがあるのか」
芹香
「でしょうね」
虞麗人
「そんな事が出来るなんて大したものねぇ」
ジェイド
「クランでも過去に持ち出しているので、解析したそうですが、呪いが降りかかるそうです」
マァナ
「つまり呪術の類とかそんな所か」
芹香
「だと思います」
虞麗人
「呪術ね、まあ呪術は私の得意なやつだから」
ジェイド
「流石は吸血鬼、死なないというのは伊達ではありませんね」
マァナ
「なんだろうか、ジェイドが言うと凄く変な感覚になる」
芹香
「時間を止められるのでは?」
虞麗人
「首から下が別の人間の体の疑惑もあるわね」
ジェイド
「すみません、何を言っているのか分かりません」
マァナ
「ジェイドならまんざらでもなさそうだから困るが」
芹香
「階段を登ったと思ったら下りていたみたいな」
虞麗人
「ジェイドはロードローラーをぶつけてきそうよね」
ジェイド
「意味が分かるように説明してもらえますかね」
マァナ
「メタというやつだな!」
芹香
「マァナさんは素直ですね」
虞麗人
「やれやれね」
ジェイド
「行きますよ」
マァナ
「うむ」
芹香
「はい」
虞麗人
「ええ」



ジェイド
「ここですね」
マァナ
「ではその不死の魔書を探すぞ」
芹香
「ですね」
虞麗人
「行くわよ」



ジェイド
「この辺りにはないみたいですね」
マァナ
「だとしたら地下の方か?」
芹香
「そっちも見てみますか」
虞麗人
「そうね、地下に行ってみましょ」



ジェイド
「ん?これじゃないですか」
マァナ
「確かに不死の魔書と書かれているな」
芹香
「では回収ですね」
虞麗人
「それじゃ帰り…ん?この本は…英霊眷属召喚…ねえ、この本も持っていっていい?」
ジェイド
「持ち出しは自由なので構いませんよ、ただし捨てたり売ろうとするのはいけませんからね」
マァナ
「英霊眷属召喚とはなんだ」
芹香
「もしかして歴史上の偉人を召喚するとか?」
虞麗人
「これがあれば項羽様を…」
ジェイド
「何かあるみたいですね、まあ好きにすればいいと思いますよ」
マァナ
「では依頼達成だな」
芹香
「帰りますか」
虞麗人
「何か来るわよ」

「発見」
ジェイド
「出ましたね」
マルドゥーク
「今度ハ勝ツ」
マァナ
「相手になるぞ」
芹香
「負けませんよ」
虞麗人
「行くわよ!」
マルドゥーク
「殲滅開始」



芹香
「行きますよ!」
芹香
「薔薇よ散れ!灼火のように!ヴェルファイアローズ!!」
マルドゥーク
「損傷」
芹香
「アクセル解放!ヒートハート!」
芹香
「赤蓮華!!」
芹香
「氷よ、この剣に宿れ!凍り付け!氷凰!翔翼閃!!燃えろおぉぉぉぉぉぉっ!!」
マァナ
「行くぞ!」
マァナ
「抗いし者よ!永遠の氷獄にて果てなく眠れ!万里一空の槍よ!レヘルンランチャー!!」
マルドゥーク
「損傷」
マァナ
「アクセル解放!レンジブレイク!」
マァナ
「グランルフト!!」
マァナ
「はあぁぁぁぁっ!!真紅の爆炎!彼の者を焼き尽くせ!仇なす者に断罪を!原初に還れ!」
マァナ
「逃がさんぞ!緋型テラフラムレイン!!」
虞麗人
「行くわよ!」
虞麗人
「完膚なきまでに斬り裂いてあげるわ!これが憎悪の力!呪叫乱剣!!」
マルドゥーク
「損傷」
虞麗人
「アクセル解放!パーフェクトカース!」
虞麗人
「呪爆吼!!」
虞麗人
「行くわよ!終わりなき永遠を巡る憎悪よ、我が身を引き裂きその力を解放せよ!呪血尸解嘆歌!!」
虞麗人
「私に死は存在しない」
マルドゥーク
「撤退スル」



ジェイド
「では依頼達成ですね」
マァナ
「帰るか」
芹香
「ですね」
虞麗人
「ええ」


こうして依頼達成
パイセンが見つけた本は何に使うのか

どこかにある楽園 第十一話

その頃のエレノア達は


エレノア
「本格的にお祭りが始まったんですね」
月桃
「みたいですね、流石にこの人混みの中なら襲われないと思いますけど」
エレノア
「でも教会付近はそんな騒がしくないみたいです」
月桃
「教会は神聖なものとかそんな感じに扱われてるんでしょうか」
エレノア
「それで教会付近にはお祭りの人やお店が出ていないと」
月桃
「だと思います」
エレノア
「そういえばここの崖下は海岸になってるんですね」
月桃
「なんでもここの崖下は縁結びの海岸とも呼ばれているとか」
エレノア
「縁結びですか」
月桃
「まあ私達には無縁かもしれませんけどね」
エレノア
「まあそれはなんというか」
月桃
「とりあえずもう少し様子を見ましょうか」

その頃

七海
「みんな楽しそうですね」
タイム
「仮にもこの国で一番のお祭りですからね」
七海
「確か3日間ずっと続くんですよね」
タイム
「そうらしいです」
七海
「周囲に視線は感じないので襲われる様子はなさそうですけど」
タイム
「とはいえ油断はしない方がいいですね、国と結託してる可能性はありますから」
七海
「そうですね、軍と繋がってるという噂もありますし」
タイム
「気配がしないだけで本当は潜んでいる?とにかく油断は禁物ですね」
七海
「でも魔界の勢力もローレルさんを狙ってるみたいです、ローレルさんにどんな秘密が…」
タイム
「彼女の家の事かもしれませんが、家は焼けてしまったと聞いていますし」
七海
「それでも狙う理由、ですか」
タイム
「油断はしないでおきますよ」

その頃

クラウディア
「街の様子はそんな変わらないみたいだね」
セージ
「とはいえどこで見ているか分からん、油断はするな」
クラウディア
「それは分かってるけど」
セージ
「とはいえもっと頻繁に襲われるものと思っていたのだが」
クラウディア
「思ってるより襲われないよね」
セージ
「それが妙におかしいと思える、確実に勝てるタイミングを窺っているのか」
クラウディア
「だとしたら厄介な事になるかも」
セージ
「とにかくいつどこで襲われてもいいようにしておく必要はあるな」
クラウディア
「そうだね、寝込みを襲われる可能性もあるし」
セージ
「そういう事だ、襲われている回数が少ないからこそ警戒する必要がある」
クラウディア
「ローレルには私達も付いてるから、平気だとは思いたいけど」
セージ
「そうだな、それでも気を配るぞ」

その頃


「ねえ、ローレルに聞きたいんだけど」
ローレル
「何かしら」

「…やっぱりやめておく、どこで見られてて聞かれてるか分からないし」
ローレル
「言っておいてそれは感心しないわね」

「もし聞かれてたらローレルの秘密もバレそうだし」
ローレル
「何か感づいてるのね、なら言わない方が懸命よ」

「そういう事」
ローレル
「まあ別にそれもいいけどね」

「なんにせよそれを言うのは時が来るまで控えておくわよ」
ローレル
「それでいいのよ」

「思ってるより襲われない事も不気味だしね」
ローレル
「そうね、油断はしないでおきましょう」



キンレンカ
「あの子に何もないといいけど」
キンレンカ
「私には何も…」
キンレンカ
「でも出来るのなら…」
キンレンカ
「ううん、今はそんな事も言ってられないかな」



キンレンカ
「…」
セージ
「キンレンカ?こんな夜にどこへ…」



キンレンカ
「…」
神官
「さあ、ついてきてください」
女の子
「はい」
キンレンカ
「…」
セージ
「あれは…」



神官
「さあ、お入りください、私はここで」
女の子
「はい」
神父
「よく来てくれましたね」
女の子
「あの、私は何を…」
神父
「あなたには私を慰めていただきます」
女の子
「慰める…」
神父
「はい、さあ、お願いします」
女の子
「い、嫌…」
神父
「何をしているのですか」
女の子
「来ないで!」
神父
「優しくしてあげれば…あなたは選ばれたのですよ!」
女の子
「嫌なものは嫌なんです!帰してください!」
神父
「あなたは慰め者に選ばれたのです!栄誉なのですよ!」
女の子
「離して!離して!」
キンレンカ
「ふっ!」
神父
「何者ですか!」
キンレンカ
「その子を解放して」
神父
「貴様、魔族か!魔族風情が神聖なるパララス様の教会に足を踏み入れるなど!」
キンレンカ
「そう、あなた達の神様ってずいぶんと器が小さいのね」
女の子
「お姉…ちゃん…?」
キンレンカ
「…」
神父
「貴様、何をする気だ…私を殺せば魔族との戦争は避けられんぞ!」
キンレンカ
「それが何?目の前の子1人守れなくて何が…」
神父
「や、やめろ!金ならいくらでも…」
キンレンカ
「今の私は機嫌が悪いの、神様があなたを許しても私はあなたを許さない」
神父
「ひっ!?た、助け…」
キンレンカ
「死ね」
神父
「が…はっ…!」
キンレンカ
「怖かったよね、立てる?」
女の子
「お姉ちゃん…お姉ちゃん…!」
キンレンカ
「私の事を怖いと思うならそれでいい、でも私は見過ごせなかっただけ」
女の子
「うん…」
キンレンカ
「孤児院に帰ろう」
女の子
「うん…」



キンレンカ
「…やっちゃったなぁ、これでもう…」
セージ
「お前は自分の信念を貫いた、それを恥じるな」
キンレンカ
「セージ…見てたの?」
セージ
「一部始終な」
キンレンカ
「なら私はどこかに姿を消す、もう一緒にはいられないから」
セージ
「それで本当にいいのか?下手したら部下の魔界の将達にも狙われかねない」
キンレンカ
「でも一緒にいたら迷惑を…」
セージ
「それでも構わん、一緒について来る事を許可した以上その責任がある」
キンレンカ
「セージ…」
セージ
「だからいなくなるなど許さん、お前の命は私のものだ」
キンレンカ
「おかしな人、あなたは本当に…でもそういうのなら私の命はあなたに預けるわ」
セージ
「いいだろう、ならばその生命は私が預かる、勝手に捨てる事は許さん」
キンレンカ
「うん」
セージ
「明日にはどの道バレるだろう、この祭りの間は正門も裏門も開く事はない」
キンレンカ
「逃げられる場所はないって事だね」
セージ
「そういう事だ、覚悟は決めておけ」
キンレンカ
「分かった」
セージ
「宿に戻るぞ」
キンレンカ
「うん」
セージ
「…パララス教の闇は思ったよりも深そうだな」



セージ
「肩入れする訳ではない、だが彼女は守ってやらねば今にも折れてしまいそうな弱さがある」
セージ
「魔界の将軍、魔王の娘と言うにはあまりにも脆く儚い」
セージ
「だから守ってやらねばならん、戦いを好まない優しい魔界の少女」
セージ
「これからは敵も増えていくだろうな、この先の敵は奴らと魔界の勢力、か」


こうしてついにやってしまったキンレンカ
それでも先に進む事を選び戦う事を選ぶ

血を作る実

本日の依頼はですね


クラトス
「今日の依頼はなんだ」
ピアニー
「血を作る実の採取だね」
アリス
「血を作る実?」
ローサリア
「何かしらそれ」
クラトス
「恐らく人工血液を作るのに使うのではないか」
ピアニー
「みたいだね、その実の汁を使うみたい」
アリス
「なるほど」
ローサリア
「人工血液は必要なものだけど、本物の血液に比べるとジャンクフードもいい所よ」
クラトス
「そうだとは聞くな、私は血は飲まないから分からんが」
ピアニー
「流石にだよね」
アリス
「でも人工血液って味があるって聞いたよ」
ローサリア
「そうよ、バナナ味とかりんご味とかあるの」
クラトス
「よく分からんな」
ピアニー
「でも人工血液のパックって普通に手に入るものなの」
アリス
「お店で売ってるのはあまり見ないよね」
ローサリア
「そうね、一応手に入るけど基本的には専門店かしら」
クラトス
「吸血鬼は異種族だからな、そういうものは普通の店では手に入らん」
ピアニー
「そういうものなんだね」
アリス
「そういえば吸血鬼って2種類あるって聞いたけど」
ローサリア
「ええ、特殊なウイルスに感染して人が変異するものなんだけど」
クラトス
「生きた人間が吸血鬼になるパターンと死体が吸血鬼として蘇るパターンだな」
ピアニー
「吸血鬼は基本的に不死性の存在だからね、寿命はないし」
アリス
「不死だもんね」
ローサリア
「私は後者ね、一度死んでいるのよ」
クラトス
「ローサリアはいつの時代の人間なのだ」
ピアニー
「人にも時代ってあるもんね」
アリス
「本人が覚えてないならいいけど」
ローサリア
「えっと、確か850年前ぐらいね」
クラトス
「意外と若いな」
ピアニー
「クラトスが言うとね」
アリス
「4000歳」
ローサリア
「クラトスから見たら若いけど見た目は18で止まってるから」
クラトス
「まあ私も同じだから人の事は言えんがな」
ピアニー
「息子の年齢を考えると犯罪になるからね」
アリス
「それを言っちゃ駄目でしょ」
ローサリア
「まあ肉体年齢であって実年齢じゃないからね」
クラトス
「そうだな、それはある」
ピアニー
「実年齢だったら犯罪になるもんね」
アリス
「クラトスも誤解を招きそうだよね」
ローサリア
「私だって850歳のお婆ちゃんよ」
クラトス
「エルフでも長生きしたとしてもせいぜい600歳ぐらいだからな」
ピアニー
「それせいぜいっていう数字じゃないような」
アリス
「クラトスからすればせいぜいなのかもしれないけど」
ローサリア
「人間からしたら途方もないわよね」
クラトス
「だろうな、私とて4000年生きているがそれは決して楽なものでもない」
ピアニー
「長生きには長生きの苦しみとか悩みがあるんだよね」
アリス
「そうだね、長生きは素晴らしいのかどうかっていうのは人類の永久の課題なのかも」
ローサリア
「親しい人がみんな先に死んでいく、自分だけが取り残されていく、それが不死というものよ」
クラトス
「そうだな、死にたくても死ねないのが不死というものだ、私も死に場所を求めていた時期もあった」
ピアニー
「世の中の人は不死を軽く考えすぎだよね」
アリス
「不死を経験したから言える事だもんね」
ローサリア
「そうね、クラトスにはそれを言う資格があるわよ」
クラトス
「行くか」
ピアニー
「だね」
アリス
「うん」
ローサリア
「ええ」



クラトス
「それで今回はどこへ行くんだ」
ピアニー
「森だね」
アリス
「森なんだ」
ローサリア
「そこに血を作る実があるのね」
クラトス
「そうなるな」
ピアニー
「でも人工血液か」
アリス
「普通の血とは違うのかな」
ローサリア
「人工血液は吸血鬼以外の種族の体に入ると有毒だから」
クラトス
「そういうものなのか」
ピアニー
「つまり人間の輸血には使えないって事なんだね」
アリス
「なんか不思議」
ローサリア
「そもそも吸血鬼は人間以外の血はあまり吸わないのよ、人間が一番美味しいの」
クラトス
「血にも味があるのだな」
ピアニー
「種族によって味があるんだ」
アリス
「人間以外だと比較的美味しいとかはあるのかな」
ローサリア
「そうね、人間に近い亜人なんかは意外と美味しい方よ」
クラトス
「人間は異種族からしても美味と言われる事は多い、肉然り骨然りな」
ピアニー
「人間って美味しいんだね」
アリス
「みたい」
ローサリア
「異種族が人間を美味しいという理由はきちんとあるのよね」
クラトス
「行くか」
ピアニー
「だね」
アリス
「うん」
ローサリア
「ええ」



クラトス
「ここか」
ピアニー
「うん、真紅色の実を集めてね」
アリス
「分かった」
ローサリア
「行くわよ」



クラトス
「こいつか」
ピアニー
「うん、もっと集めて」
アリス
「うん」
ローサリア
「行くわよ」



クラトス
「意外とあるな」
ピアニー
「これならそんな苦労はしないかな」
アリス
「次にいこうか」
ローサリア
「ええ」



クラトス
「もう少しか」
ピアニー
「だね、さっさと終わらせようか」
アリス
「どんどん行くよ」
ローサリア
「ええ」



クラトス
「こんなものか」
ピアニー
「だね、それじゃ依頼達成かな」
アリス
「帰ろうか」
ローサリア
「何か来るわよ」

「見つけたわ~」
クラトス
「出たな」
シトラリニクエ
「今度は勝つわよ~」
ピアニー
「相手になるよ」
アリス
「負けないよ」
ローサリア
「行くわよ!」
シトラリニクエ
「ぺったんにしてあげるわ~」



アリス
「行くよ!」
アリス
「止めだよ!私の奥の手、見せちゃうよ!アスタフラムライン!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
アリス
「アクセル解放!ファイアチャージ!」
アリス
「バーニングエコー!!」
アリス
「具現せよ!情熱の結晶!フラムブレイム!!情熱と勇気の意志よ!焼き尽くせ!」
ピアニー
「行くよ!」
ピアニー
「万象を為し得る根源たる力…太古に刻まれしその記憶…命を糧とし今ここに蘇り彼の者を滅ぼせ!」
ピアニー
「エンシェントシャイン!!」
ピアニー
「これが妖精の輝きだよ!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
ピアニー
「アクセル解放!フェアリーガード!」
ピアニー
「ライトスピン!!」
ピアニー
「星光の剣よ!その輝きの力を持ちて邪を斬り裂け!そして呼び寄せるは宵闇の極光!」
ピアニー
「スターライトソード!!」
ローサリア
「行くわよ!」
ローサリア
「鮮血の刃、駆け抜ける!紅血幻刃!!」
シトラリニクエ
「ひゃあ~!?」
ローサリア
「アクセル解放!ブラッドアウト!」
ローサリア
「スカーレットヒート!!」
ローサリア
「行くわよ!美しく行くわよ!ついてきなさい!これが!紅く染まる!鮮血の!真血王刃!!」
シトラリニクエ
「撤退ね~」



クラトス
「では依頼達成だな」
ピアニー
「帰ろうか」
アリス
「だね」
ローサリア
「ええ」


こうして依頼達成
人工血液はジャンクフードらしい

評判の料理屋 第百三話

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「提督、意外と暇なのかな」
レイヴン
「仕事は多いけど休みぐらいは確保しとるぞ」
りせ
「まあそうしないと世界語になった過労死するしね」
レイヴン
「それな」
陽佳
「んでネットで何を見てたのさ」
レイヴン
「仁本の首相が辞めるっていうニュースが目に入って二度見したが」
山風
「本当に突然だったよね」
レイヴン
「まあ難病持ちだから体調の悪化なら仕方ないとは思うが」
りせ
「病気って基本的に治すものじゃなくて付き合っていくものだからね」
レイヴン
「そうなのよな、特に肉体に関するものはな」
陽佳
「そういえばこの国の女王様は何か言ってた?」
レイヴン
「今仁本に飛んでるらしい」
山風
「思えばこの国って仁本には特別な感情とかあるよね」
レイヴン
「姫様曰く文化とか国民性とか手本にすべきとこは多いし見習うとこも多いって言ってた」
りせ
「そういえば街に出ると分かるけど、この国って完全に仁本のコピーみたいな感じだよね」
レイヴン
「それだけ尊敬してるって事なんだろうな」
陽佳
「イナルナって外交関係はどうなの」
レイヴン
「姫様が言うには特定三国を追い詰めるのに協力してくれそうな国が最優先らしい」
山風
「そういえば敵国認定してたんだっけ」
レイヴン
「せやで」
りせ
「だとしたらアメイガとかイギレスとかそういう所かな」
レイヴン
「そういうのはあまり言わないタイプではあるがな」
陽佳
「でもかなりの外交のやり手だよね」
レイヴン
「実際うちの姫様はかなり狡猾な所があるからな」
山風
「外交は握手しながら足を踏みつけるものだもんね」
レイヴン
「全くだ、ついでに商売の国を目指した理由が金は命より重いが信用は金より重いだからな」
りせ
「凄い考えだねそれ」
レイヴン
「姫様が言うにはお金があれば大体は解決出来るから、お金で解決出来ない事を努力するだぞ」
陽佳
「その考え方が政治家として凄すぎるね」
レイヴン
「イナルナちゃんは政治に関しては相当にリアリストだからな」
山風
「今の世界の事も予知してた感じはあるもんね」
レイヴン
「寧ろ国の方針に加えてリアリストだからこそ即座に動けた感はある」
りせ
「だとしたらこの国の政治家は有能で優秀って事でいいのかな」
レイヴン
「国益を損ねる奴は即座に追放される国だからな、議会の与野党関係なく」
陽佳
「それだけの厳しいルールがあるって事か」
レイヴン
「まあイナルナちゃんは国交のある国でもその国に夢を見たりしないしな」
山風
「まさにリアリストか」
レイヴン
「相手の国と国交を結んだりはしてるけど、現実的な話題や交渉が多いって言われてるらしい」
りせ
「金は命より重いが信用は金より重いっていう考え方がなんとなく分かった気がする」
レイヴン
「信用されない人はそもそも何を言おうとも相手は受け入れてくれないって事よ」
陽佳
「だから商売の国か、商売において信用よりも大切なものはないからね」
レイヴン
「そういや今は異世界食堂の時間か」
山風
「週に1度だから余裕もあるしね」
レイヴン
「世の中には不思議な道具があるものだな」
りせ
「世界は広いね」
レイヴン
「全くだ」
陽佳
「お腹が減るなぁ」
レイヴン
「仕事するか」

その頃

アヌーク
「ふぅ」
アレッシオ
「これだけ作っても簡単になくなるのは凄いですよね」
アヌーク
「それだけ美味しいと言ってくれるのは嬉しいデスよ」
クロ
「美味しいは正義でしょうか」
アヌーク
「料理人としてはそれに尽きマスから」
フィルデニア
「でも動物性のものを食べられない私でも食べられるのは嬉しい限りよ」
エリス
「カンヌは料理についても興味があるんだよね」
カンヌ
「ええ、調理法なんかにも興味はあります」
アヌーク
「カンヌサンは料理人デスからね」
フィルデニア
「それにしてもこの納豆っていうのは美味しいんだけど、好き嫌いは分かれそうよね」
エリス
「豆を意図的に腐らせてるんだっけ」
カンヌ
「そういう作り方があるという事ですよね、それだけでも凄いと思うのですが」
アヌーク
「腐らせるのではなく発酵という技術デスね、味噌なんかもそうデスよ」
フィルデニア
「つまり発酵の具合によって変わってくるという事なのね」
エリス
「なんか面白いね」
カンヌ
「そうですね、豆をこうやって食べるというのはなかなかに面白いです」
アヌーク
「納豆には納豆菌というものが必要なのデスが醤油を作る人は食べてはいけないのデス」
フィルデニア
「なんで?」
エリス
「納豆菌って納豆を作るのに使うんだよね」
カンヌ
「菌という事はそれの働きで変化するものですよね」
アヌーク
「納豆菌が入るとそれだけで全て駄目になるぐらい強い菌なのデスよ」
フィルデニア
「そういえば醤油も発酵だったのね」
エリス
「そんなに強い菌なんだ」
カンヌ
「恐ろしいですね」
アヌーク
「菌の研究をしている人は特に敏感デス、納豆菌が入った時点で全ての菌が駄目になりマス」
フィルデニア
「納豆菌って恐ろしいのね」
エリス
「他の菌を全部駄目にするって破壊力が凄いね」
カンヌ
「納豆は美味しいと思いますが、取り扱いには細心の注意が必要ですね」
アヌーク
「デスがみなサンは納豆はイケるクチなのデスね」
フィルデニア
「私は特に気にならないわね、寧ろ豆に可能性を感じてるもの」
エリス
「お姉ちゃんらしいね」
カンヌ
「私も同じですね、食材の可能性がここでは凄く広がります」

「ここは…あの、ここはどこですか」
アヌーク
「おや、いらっしゃいマセ、ここは異世界食堂ことイヌワシ亭デスよ」
女性
「イヌワシ亭?食べ物をいただけるのですか」
アレッシオ
「はい、何か食べていきますか」
女性
「ではそうします」
クロ
「では適当な席にどうぞ」
レオナ
「はい、あと私はレオナといいます」
クロ
「おしぼりとお冷とメニューになります」
レオナ
「どうも」
フィルデニア
「見た感じシスターかしら」
エリス
「だと思う」
カンヌ
「本当に多様な人が来ますね」
レオナ
「すみません、注文よろしいですか」
アレッシオ
「はい」
レオナ
「このフルーツゼリーというのをいただけますか」
アレッシオ
「かしこまりました、フルーツゼリーです!」
アヌーク
「ハイ!」
フィルデニア
「えっと、シスターでいいのよね」
レオナ
「はい、そうですよ」
エリス
「甘いものとか好きなの」
レオナ
「好きですね、自分へのご褒美に食べたりします」
カンヌ
「それはいいですね」
アヌーク
「フルーツゼリーデス!」
アレッシオ
「はい!」
アレッシオ
「フルーツゼリーになります」
レオナ
「どうも」
レオナ
「ではいただきますか」
レオナ
「ん、これは美味しいですね、プルプルの中に果実が入ってます」
レオナ
「このプルプルがゼリーみたいですね、この果実ははじめて食べます」
レオナ
「果実の甘さもいい感じで、これは食べやすくていいですね」



フィルデニア
「それじゃそろそろ行くわね、はい、3人分」
アヌーク
「ハイ、確かに、あと持ち帰りのおにぎりデス」
フィルデニア
「どうもね、それじゃまた来るわね」
エリス
「またね」
カンヌ
「それではまた」
レオナ
「私も行きますね、これで足りますか」
アヌーク
「ハイ、確かに」
レオナ
「それとまた来てもいいですか」
アヌーク
「扉は7日に1度なのでその時にドウゾ」
レオナ
「分かりました、それでは」
アヌーク
「お昼にしマスか」
アレッシオ
「はい」
クロ
「はい」


こうして食堂は繁盛する
美味しいに境界線はない

爽快の水

本日の依頼はですね


カイウス
「今日の依頼はなんだ」
キルロイ
「爽快の水の採取ですね」
千影
「爽快の水?」
リーシェ
「何かしらそれ」
カイウス
「さあ?」
キルロイ
「なんでも炭酸水みたいですよ」
千影
「炭酸水なのね」
リーシェ
「でも炭酸泉ってあるぐらいだし」
カイウス
「そうだな、まあなら問題ないだろ」
キルロイ
「ですね」
千影
「それにしてもキルロイって顔立ちがいいのに僧侶なのよね」
リーシェ
「でも慈善活動とかしてるって聞くし、立派じゃない」
カイウス
「でも体が弱いって聞いたぜ」
キルロイ
「そうですね、そんな強い方ではないです、でも僕は自分に出来る事がしたかっただけです」
千影
「それで以前は傭兵団に?」
リーシェ
「なんか意外と行動力というか大胆さがあるのね」
カイウス
「そうだな、キルロイって思ってるより凄い奴だよ」
キルロイ
「そんな事はないですよ、でも自分に何が出来るだろうと考えた結果ですから」
千影
「あら、言うわね」
リーシェ
「でもキルロイなりに考えた結果決めた事なのよね」
カイウス
「それならそれでいいと俺は思うぜ」
キルロイ
「それに傭兵団時代の経験は確実に活きていますからね」
千影
「それならよかったのかしらね」
リーシェ
「それにしても体力のないキルロイが傭兵団なんてね」
カイウス
「実際バテたりはしなかったのか」
キルロイ
「バテた事は数え切れないぐらいありますよ」
千影
「あ、あるのね」
リーシェ
「なんか大変ね」
カイウス
「とはいえキルロイの人のよさは伝わるよな」
キルロイ
「確かにお人好しだとは言われます」
千影
「でもそれは優しい人って事よね」
リーシェ
「それだけキルロイが他人を思いやれるって事よね」
カイウス
「でも確かにキルロイって細いよな、風呂で見たけどかなり細かったぜ」
キルロイ
「あれでも鍛えたんですよ、たぶん元々肉がつきにくい体質なのかと思います」
千影
「そういう体質の人っているものね」
リーシェ
「だから仕方なかったりする事はあるわよね」
カイウス
「まあそれでもキルロイはなんだかんだで付き合いはいいよな」
キルロイ
「お酒とかは勘弁してくださいね」
千影
「キルロイって実は苦労人だったりするのかしら」
リーシェ
「性格的には苦労人でも不思議じゃないようには感じるわね」
カイウス
「まあ確かに苦労してそうではある」
キルロイ
「周りは屈強な人ばかりでしたから、なおさらですよ」
千影
「聖職者のキルロイと比べたら傭兵だとそれこそガッチリしてる人が多そうよね」
リーシェ
「でも私はキルロイは偉いと思うわよ」
カイウス
「そういう献身っていうのか?が出来る人って凄いよなぁ」
キルロイ
「僕の場合は自分に出来る事をしているだけですよ」
千影
「それが立派なんだと思うけどね」
リーシェ
「でも人によってその感覚は違うからなんともよね」
カイウス
「だな、俺からしたら凄いと思うけど」
キルロイ
「そこは人によりますよね」
千影
「そういう事ね」
リーシェ
「そうね」
カイウス
「行くか」
キルロイ
「ですね」
千影
「ええ」
リーシェ
「ええ」



カイウス
「それで今回はどこへ行くんだ」
キルロイ
「山ですね」
千影
「山なのね」
リーシェ
「キルロイは体力的に平気なのかしら」
カイウス
「まあそれぐらいなら平気なんだろ」
キルロイ
「はい、山に登るぐらいなら平気ですよ」
千影
「ならいいんだけど」
リーシェ
「無理はしないのよ」
カイウス
「でも炭酸泉か、俺は炭酸水は好きだぞ」
キルロイ
「好きな人は好きですからね」
千影
「そうね、コーラとか美味しいもの」
リーシェ
「千影でもコーラとか飲むのね」
カイウス
「お嬢様はそういうのは無縁だと思うけど、意外と飲んだりするよな」
キルロイ
「そういうものなんですか?」
千影
「ええ、食べ物に関しても高級食材は言うまでもなく美味しいけど、それが全てでもないもの」
リーシェ
「確かに値段は品質って言うけど、何を美味しいと感じるかは人によるわよね」
カイウス
「そうだな、だから千影がコーラを飲んでも何も不思議じゃないって事だ」
キルロイ
「なるほど」
千影
「まあ私はコーラよりラムネとかサイダーの方が好きなのだけどね」
リーシェ
「そこは好みよね」
カイウス
「今年はバルディアも夏祭りとかやらないからな、ラムネとかが恋しいぜ」
キルロイ
「世界的な事情もありますからね」
千影
「そればかりはね」
リーシェ
「仕方ない話よ」
カイウス
「仕方ないし、クランでラムネ作ってもらうかな」
キルロイ
「作れる人がいるんですね」
千影
「まあクランだと大型の建造物とか以外は大体は作れるわよね」
リーシェ
「流石に副業で建築とか造船をやってる人はいないのね」
カイウス
「設計をやってる奴はいた気がするけどな」
キルロイ
「それだけでも凄いような」
千影
「まあそれだけの人が集まっているという事よね」
リーシェ
「そうね」
カイウス
「行くか」
キルロイ
「ですね」
千影
「ええ」
リーシェ
「ええ」



カイウス
「ここか」
キルロイ
「はい、炭酸泉のある場所に向かいますよ」
千影
「分かったわ」
リーシェ
「行くわよ」



カイウス
「山の上の方って涼しいんだよな」
キルロイ
「冬は極寒になりますけどね」
千影
「山ってそういうものよ」
リーシェ
「行くわよ」



カイウス
「この先か」
キルロイ
「はい、この先にあるそうです」
千影
「ならさっさと終わらせちゃいましょう」
リーシェ
「そうね、行くわよ」



カイウス
「こいつか」
キルロイ
「はい、では水を汲んでしまいますか」
千影
「そうね」
リーシェ
「やるわよ」
カイウス
「こんなもんでいいのか」
キルロイ
「はい、では依頼達成ですね」
千影
「帰りましょうか」
リーシェ
「何か来るわよ」

「見つけたぞ」
カイウス
「出やがったな」
ヨシツネ
「今度は勝つ」
キルロイ
「相手になりますよ」
千影
「負けないわよ」
リーシェ
「行くわよ!」
ヨシツネ
「斬る!」



千影
「行くわよ!」
千影
「覚悟はいいかしら?受けよ光鎖!プリズミックノヴァ!!」
ヨシツネ
「っ!?」
千影
「アクセル解放!ホーリーワルキュリア!」
千影
「輝天衝!!」
千影
「飛翔せよ!絶煌の刃!輝きの刃にて貫かん!奥義!光王!煌憐翔!!」
キルロイ
「参ります!舞うは情炎!穢れなき光、我に仇なす者を包み込まん…浄化せよ!フレイムシャイン!!」
ヨシツネ
「っ!?」
キルロイ
「アクセル解放!ホーリーライズ!」
キルロイ
「ライトボム!!」
キルロイ
「大気に舞いし妖精達よ!清浄なる調べを奏でよ!我が意志となり、仇なす者に浄化を!」
キルロイ
「原初へと還らん!プライマルフェアリー!!」
キルロイ
「そして我らには妖精の加護を!仇なす者には裁きを与えよ!」
リーシェ
「行くわよ!」
リーシェ
「全力の一閃、叩き込む!吼えろ!スカーレットハウル!!」
ヨシツネ
「っ!?」
リーシェ
「アクセル解放!ティアマトオーラ!」
リーシェ
「バーンブレイド!!」
リーシェ
「行くわよ!炎よ集え!全身全霊、焼き尽くす!ブラストブレイズ!!焼き尽くせえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
ヨシツネ
「撤退だな」



カイウス
「それじゃ依頼達成だな」
キルロイ
「帰りますか」
千影
「そうね」
リーシェ
「ええ」


こうして依頼達成
炭酸泉の水は綺麗にすると美味しいらしい

不良コンビの異世界旅行 第二十三話

本日も平和なようで


理亜
「不思議だよな」
シング
「それ結局なんなんだろうね」
月海
「宝石っぽくも見えるが、実際はもっと別のブツなんじゃねぇの」
ランプ
「持ち帰った場所も宇宙船のような場所でしたっけ」
理亜
「まあ案外未知の石だったりするのかもな」
シング
「それはそれでロマンがあるよね」
月海
「まあ確かにな、あたしは嫌いじゃない」
ランプ
「月海さんって意外とロマンチストですしね」
理亜
「だな、ん?」
シング
「来たね」
月海
「仕方ねぇな」
ランプ
「今度はどこへ行ったのやら」



理亜
「よっと」
月海
「ほっと」
理亜
「ここどこだ?」
月海
「見た感じ金持ちの家の庭っぽいな」

「何者だ」
理亜
「あー、だよなぁ」
男性
「女の子?」
月海
「悪い奴じゃない…って言っても信じてもらえねぇよな」
男性
「口は悪いが、抵抗したら騒ぐ素振りもない、スパイには見えないな」
理亜
「こんなスパイもいるかもしれないけどな」
男性
「まあスパイならこんなヘマをするとも思えんしな」
月海
「武器は下ろすんだな」
男性
「中へ入れ、ここにいたらもっと怪しまれる」
理亜
「いいのか?」
男性
「今は使用人は買い物に出ている、帰るまででいいならな」
月海
「分かった」
男性
「こっちだ」
理亜
「ああ」
月海
「はいよ」



理亜
「見た感じ政治家の公邸なのか?」
男性
「ああ、一応国の大統領だ、今日はたまたま休みだっただけでな」
月海
「まあ政治家とはいえ1人の人間だもんな」
男性
「そうだな、私は国をよくしたくて努力はしているつもりだ」
理亜
「その口ぶりだと苦労してたりするのか?」
男性
「まあな、メディアはどこまでもクソで野党もまともに仕事すらしない給料泥棒の集まりだ」
月海
「なんかどっかで聞いた話…デジャヴか?」
男性
「お前達も似たような話を知っているのか?」
理亜
「まあ、なんとなくではあるが」
男性
「そうか、政治家というのはどこの国もそんなものなのか」
月海
「結局は内部に敵が入り込んでる可能性もあるって事だろ」
男性
「内部に敵、しかし政治家は本来は外国人はなれないものだろう?」
理亜
「んー、帰化人だけど母国の為に働いてる奴、そう考えてみたらどうだ」
男性
「帰化人だけど母国の為に、なるほど」
月海
「あたし達の国だとメディアから野党まで帰化人や敵国の人間が入り込んでるって言われててな」
男性
「お前達の国はそんな事になっているのか」
理亜
「ついでに敵国にハニートラップされて敵国に利する行為を繰り返す奴とかはいるな」
男性
「そんな事が…」
月海
「あたし達の国は事なかれ主義もあるんだよ、だから利用されたって聞いたぜ」
男性
「つまり強気に出ればいいという事か?」
理亜
「そうしたら話を聞く限りメディアも野党も総バッシングをかけてくると思うぜ」
男性
「凄く分かるから困る話だな」
月海
「強気に出ようものなら揚げ足を取られて捏造で叩かれて徹底的に糾弾されそうだよな」
男性
「まさにそれを何度も経験してるんだが、お前達はエスパーか何かなのか」
理亜
「エスパーではないけど、オレらの国で嫌ってほど見た光景だからな」
男性
「お前達の国も大変なんだな」
月海
「そうだな、だからそういう連中が入り込んでるって言われてる訳だよ」
男性
「そう考えるとメディアや野党が腐っているという事になるのだろうか」
理亜
「腐ってるとも言えるが、敵国の人間が入り込んでてプロパガンダしてるって考えもあるな」
男性
「むぅ、その辺は洗うべきなのかもしれないな」
月海
「あんたの国の事は分からないけどな、ただ執拗に引きずり下ろそうとしてたらクロの可能性は高いな」
男性
「俺が大統領だと都合が悪いと考える勢力がそいつらの背後にいる、という事か」
理亜
「実際その敵国に強気に出ない奴が国のトップになると明らかにトーンダウンしてたからな」
男性
「なるほど、確かに俺は国をよくする為に外交で特定の国を名指しで非難した事はあるな」
月海
「それが理由だとしたらあとは分かるなって事だしな」
男性
「確かに分かりやすいな、実際俺の前の大統領はその国に対して何もしなかったと聞いてる」
理亜
「だとしたらそれで確定だと思うぜ」
男性
「むぅ、だがそれが当たっているとしたら全ての辻褄が合うな」
月海
「そこに手を付けられれば国としてもいい方向に進みそうな気はするけどな」
男性
「難しい話だな、でもその辺は調べてみる必要はあるかもしれん」
理亜
「なんにせよ分かりやすいって事はそいつらは焦ってる可能性はあるって事だ」
男性
「ただの政権憎しならそこまでしないよなって話だしな」
月海
「そういう事だな、国の内部にそういう奴が入り込んでるならなくもないと思うぜ」
男性
「とはいえ大統領やってる以上国の為に働くのは当然だろと思うが」
理亜
「それは当然だよな、国のトップが国の為に働くのは当然だろって」
男性
「世の中にはそういう奴もいるのかね」
月海
「スパイが入り込んでる可能性もあるって事だもんな」
男性
「そうだな、なんと言われてもそこには切り込んでやるさ」
理亜
「その方がいいな、なんて言われてもやり遂げられるって信じてるぜ」
男性
「ああ、任せろ」
月海
「こういう国のトップがいる国は頼もしいな」
男性
「お前達の国も大変だって聞いたらなおさらやらなきゃと思ったからな」
理亜
「ほう」
男性
「だから国をよくしてみせるさ」
月海
「負けんなよ」
男性
「ああ」
理亜
「にしても…ん?」
月海
「時間みたいだな、国の為に負けんなよ」
男性
「消えた…だが夢じゃなかったみたいだな、俺も負けていられないぜ」



理亜
「よっと」
月海
「よっ」
シング
「お帰り」
ランプ
「どうでしたか」
理亜
「悪くなかったぜ」
シング
「でも異世界なんて面白そうだよね」
月海
「まあそんな広い範囲を見てる訳でもないけどな」
ランプ
「そういうものなんですね」
理亜
「流石に知らない世界で遠くには行けないしな」
シング
「それもそうか」
月海
「でも悪くはない感じだぜ」
ランプ
「いい経験にはなっているようですね、何よりです」

その頃

セシル
「はぁ」
レイヴン
「相変わらずねぇ」
セシル
「悪かったですね」
穂奈美
「別にそんな難しい顔をしなくてもいいだろうに」
セシル
「それは分かっているんですけどね」
夕雲
「元々気難しいですからね、セシルさん」
セシル
「まあ何も起こってないならそれに越した事はないんですが」
レイヴン
「ならいいんでないかね」
セシル
「とは言われましても」
穂奈美
「焦れったいねぇ」
セシル
「まあそういう事にしておきます」
夕雲
「意外と割り切るんですね」
セシル
「何もないならそれでいいんです」
レイヴン
「セシルちゃんも複雑だねぇ」
セシル
「立場がありますからね」
穂奈美
「精霊だしね」
セシル
「そういう事です」
夕雲
「大変ですね」
セシル
「はぁ」


こうして異世界を満喫している2人
なんだかんだで楽しんでいる様子

VS盗賊技師リュック

戦闘開始です


リュック
「行くよ!」
美冬
「来なさい!」

「負けませんよ!」
リュック
「はっ!ふっ!たっ!」(体力後210050)
美冬
「はっ!月破刃!断月!」

「炎よ、燃えよ!虚狐魂!」
リュック
「はっ!やっ!ふっ!」(体力後202144)
美冬
「はっ!双月刃!連月閃!」

「炎よ、回れ!旋虚霊!」
ローエン
「始まりましたね」
コロラド
「見せてもらうわよ」
リュック
「はっ!やっ!ていっ!」(体力後194111)
美冬
「はっ!残月破!双翔月破!」

「炎よ、爆ぜよ!爆虚霊!」
リュック
「はっ!なんの!そこだ!」(体力後186577)
美冬
「はっ!弧光斬!円月断!」

「炎よ、連なれ!虫炎霊!」
リュック
「はっ!当たれ!そこだ!」(体力後178226)
美冬
「はっ!無影煌!刹月華!」

「炎よ、唸れ!吼爆霊!」
美冬
「行くわよ!」
美冬
「終わらせるわよ!暗き夜に轟く刃…最後の夜に、鳴り響け…心夜迅滅剣!!」
リュック
「なんの!!」
リュック
「はっ!そこっ!はあっ!」(体力後130021)
美冬
「はっ!崩月破!乱衝波!」

「炎よ、乱れ飛べ!暴乱霊!」
ローエン
「効いていますね」
コロラド
「やるじゃないのよ」
リュック
「はっ!そこっ!逃がすか!」(体力後122472)
美冬
「はっ!封月閃!猛翔月!」

「炎よ、吼えろ!叫華霊!」
リュック
「はっ!はっ!たあっ!」(体力後114894)
美冬
「はっ!震月閃!斬光牙!」

「炎よ、弾けよ!炸震霊!」
リュック
「はっ!散れ!そこっ!」(体力後106253)
美冬
「はっ!鬼震斬!無双連斬!」

「炎よ、肥大せよ!巨炎霊!」
リュック
「はっ!はっ!砕けろ!」(体力後98211)
美冬
「はっ!魔王震破!刹天破!」

「炎よ、狂乱せよ!狂火霊!」

「行きます!」

「開け!煉獄の扉!塵も残さず、虚無へと消え去れ!舞うは獄炎!双煉星!!」
リュック
「なんの!!」
リュック
「やるじゃん」
美冬
「リュックこそね」

「伊達ではありませんね」
リュック
「まあね、これでも伊達にガードをやってないよ」
美冬
「ガード?」

「ボディガード的なものでしょうか」
リュック
「そんな所かな」
美冬
「意外と凄いのね」

「でもリュックさんは技師と言っていましたが」
リュック
「うん、あたしの世界だとアルベド族は機械に詳しい種族だからね」
美冬
「そういう種族なのね」

「でもだとしたら私達の世界より文明レベルは低いという事ですか」
リュック
「世界も様々という事だよね」
美冬
「そうね、私達の世界とリュックの世界は違うという事よ」

「ですがそういう話には興味があります」
リュック
「意外と興味を示すんだ」
美冬
「雫は意外と本の虫な所もあるものね」

「まあそういう事です」
リュック
「なるほど」
美冬
「とはいえ異世界の風景だと絵に描いてみたいとは思うわね」

「おや」
リュック
「まあ隣の芝生は青く見えるって事なのかな」
美冬
「かもしれないわね」

「異世界というのは興味深いものですね」
リュック
「さて、そんじゃ」
美冬
「ええ」

「行きますよ!」
リュック
「はっ!そこっ!はあっ!」(体力後50021)
美冬
「はっ!魔王月光波!双月!」

「炎よ、吼えろ!吼叫霊!」
ローエン
「押していますね」
コロラド
「もう少しよ」
リュック
「はっ!そこっ!はあっ!」(体力後42114)
美冬
「はっ!連輝斬!宵月閃!」

「炎の剣よ、落ちよ!炎煌剣!」
リュック
「はっ!散れ!砕けろ!」(体力後34189)
美冬
「はっ!流星月破!無塵撃!」

「炎の裁きよ、雨と降れ!炎罪雨!」
リュック
「はっ!させない!そこだ!」(体力後26317)
美冬
「はっ!月光散刃!真月双閃!」

「炎の意志よ、我に仇なす敵を焼け!炎罪剣!」
リュック
「やるじゃん、本気で行くよ!」
ローエン
「来ますよ!」
コロラド
「どうするかしら」
リュック
「あたしの全力、受けてみなさい!せっ!はっ!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!どっせい!!」
リュック
「どうだ!」(体力後18001)
美冬
「なんのこれしき…ッ!!」

「この程度…ッ!!」
ローエン
「凄いですね」
コロラド
「恐るべし」
美冬
「危なかったわね」

「間一髪です」
リュック
「嘘っ!?」
美冬
「反撃行くわよ!」

「はい!」
美冬
「アクセル解放!ムーンエッジ!」
美冬
「月明刃!!」
美冬
「我が刃にて…月塵と化せ!月塵!滅!封!殺!!」
リュック
「ひゃあっ!?」(体力後9001)

「アクセル解放!ファイアフォックス!」

「火隠!!」

「我が内なる心に住まいし妖狐よ!出よ!九尾!!その身に宿る煉獄の疾走、ここに駆け抜けろ!」
リュック
「そんなぁ…」



ローエン
「お見事でしたよ」
コロラド
「流石だったわね」

「はい、勝ちましたよ」
美冬
「まあなんとかよね」
ローエン
「ですが勝ちは勝ちですよ」
コロラド
「そうそう」

「勝てば官軍ですかね」
美冬
「勝って兜の緒を締めよでしょ」
リュック
「あたた、やるなぁ」
ローエン
「リュックさんこそ」
リュック
「でも負けは負けだよ」
コロラド
「意外と潔いのね」
リュック
「まあ言い訳はしないよ」

「漢ですね」
リュック
「女だけどね」
美冬
「それはそれよね」
リュック
「そんじゃ先に進みたいんでしょ、こんな所で止まってる暇はないよ」
ローエン
「ええ、それでは」
コロラド
「バーイ」

「失礼します」
美冬
「失礼したわね」



リュック
「負けた、かぁ」
リュック
「でもなんかスッキリしたかも」
リュック
「あたしも少しは強くなれたかな、きっとね」


次のボスをご期待ください

タイニーラビリンス フロア252

久々のタイニーラビリンスです


ローエン
「相変わらずここは不思議ですね」
コロラド
「そうね、なんなのよここ」

「分かっているのは記憶と魂の迷宮という事ですね」
美冬
「過去の魂や記憶がその当時の姿で存在する、ね」
ローエン
「しかし過去というのは何かとあるものです、人にとって過去とは乗り越えるべきものなのですよ」
コロラド
「ローエンは酸いも甘いも知ってそうよね」

「そうですね、なんだかんだでしぶとく生きそうな気がします」
美冬
「ユーモアもあって過去に何かあった事を臭わせる、人の光も陰も見てきたって感じよね」
ローエン
「まあ過去は過去ですよ、とはいえこんなジジイでも誰かの役に立てるなら嬉しいものです」
コロラド
「献身的ねぇ」

「ですがローエンさんはその背中にとても大きな何かを背負っているんでしょうね」
美冬
「人って分からないものだものね」
ローエン
「そうですね、まあ私もみなさんみたいな可愛い女の人に囲まれているのも悪くないですよ」
コロラド
「私は子供じゃないわよ」

「コロラドさんは戦艦なのに小さいですよね」
美冬
「小さな体に大きな艤装ね」
ローエン
「頭を撫でてあげたくなりますね」
コロラド
「お爺ちゃんでも流石にそれは遠慮したいわ」

「コロラドさんって意外と子供に懐かれているような」
美冬
「まあコロラドは小さいけど大きいっていう表現がぴったりよね」
ローエン
「そうですね、体は小さいのに態度は大きいという」
コロラド
「うっさいわ」

「でもコロラドさんはかっこいいではなく可愛いですよね」
美冬
「分かる、確実にそっちよね」
ローエン
「いい感じのいじられキャラですからね、コロラドさんは」
コロラド
「大人をからかって、もうっ」

「でもローエンさんとコロラドさんってなんかいい感じにコンビになってますよね」
美冬
「お爺ちゃんと孫って感じよね」
ローエン
「孫ですか、まあそれも悪くないかもしれませんね」
コロラド
「見た目の年齢の話であって、私は実年齢はお爺ちゃんと同じぐらいよ」

「そういえばそうでしたね」
美冬
「それは失念だったわ」
ローエン
「とはいえ大きな戦いを経験してるのはお互いですかね」
コロラド
「そうね、戦いなんてロクでもないけど戦わないと平和は守れないのよね」

「経験者だから言える言葉ですね」
美冬
「そうね、戦いなんてロクでもないけど戦わなかったら滅ぼされるだけなのよ」
ローエン
「ですね、平和にしても国にしても先人達の屍の上にあるものなのですよ」
コロラド
「でも相応に因果応報も感じるわよね、私は自分が何者かなんて知らないし」

「そういえば艦娘というのは当時に孤児や招聘によって選ばれた人なんでしたっけ」
美冬
「それで改造手術を受けて戦場に立つ、ね」
ローエン
「その技術についても当時としては明らかなオーバーテクノロジーだそうですし」
コロラド
「そうね、でも私は特に後悔とかはしてないし今があるのはアドミラルのおかげだもの」

「アドミラル、提督ですね」
美冬
「でも多国籍なのに信頼されてたというのは提督はそれだけの人だったのよね」
ローエン
「でしょうね、立派な指揮官に恵まれたという事ですよ」
コロラド
「でも改造される前の私を知ってる人ってもういないんでしょうね」

「どこの国でも最低でも80から90ぐらいでしょうからね」
美冬
「長生きしてればあるいは、かもしれないけど」
ローエン
「まあ向こうは知っててもコロラドさんは分からないですからね、現実は残酷なものですよ」
コロラド
「お爺ちゃん、どこか哀愁を感じるわね」

「そういえばローエンさんは…」
美冬
「恋人を戦争で失っていたのよね」
ローエン
「死んだと思っていた人は異国の地で全てを忘れて幸せそうに笑っていた、それはきっと罰なのでしょうね」
コロラド
「罰、それでもそれはあまりにも皮肉な話よね」

「生きていたが全てを忘れていた、そしてその土地の人と結ばれ幸せそうに笑っていた」
美冬
「やるせないわよね、戦争の悲しさっていうのかしら」
ローエン
「でも私はそれでいいのです、これが自分への罰だと思えば私は納得しますから」
コロラド
「私も人の事は言えないけど、それが戦いに身を置く者への罰なんでしょうね」

「大切な人も守れなくて何が軍人か、という事ですかね」
美冬
「でも軍人は民を守るもの、大切な人もその民なのよね」
ローエン
「なんにせよ私はそれを受け入れた、それだけの事です」
コロラド
「大人ね、私なんかとは違うわ」

「ローエンさんが大人だと感じる理由が分かった気がします」
美冬
「悲しみも喜びも、全てを受け入れられるその器の大きさよね」
ローエン
「それはそうとここはボスですよね」
コロラド
「そのボスは…」

「あれじゃないですか」
美冬
「女の子?油断せずに行くわよ」
女の子
「あれ?こんな所まで来るなんて物好きだね」
ローエン
「えっと、どちら様でしょう」
リュック
「あたしはリュック、技師かな」
コロラド
「技師ねぇ」
リュック
「それにしてもここは不思議だよね」

「リュックさんはどこの人なんですか」
リュック
「スピラっていう所の人だよ、そこのアルベド族っていう種族」
美冬
「スピラ…知らないわね」
リュック
「なるほど、別の世界の人なんだ」
ローエン
「異世界というものですか、世界は広いですね」
リュック
「そうだね、でも世界は知らない事が多いって事だよ」
コロラド
「世界のシステムとかそういうのも含めてね」
リュック
「そういう事」

「まあ世の中は知らない方が幸せな事もあるという事ですよね」
リュック
「だね、真実は必ずしも人を幸せにするとは限らないんだよ」
美冬
「そうね、世の中は上手く出来てるわよね」
リュック
「さて、それじゃ聞きたい事があるから答えてくれるかな」
ローエン
「私なんかでいいのなら」
コロラド
「私なんかでいいなら」

「私なんかでいいなら」
美冬
「私なんかでいいならね」
リュック
「うん、それじゃ聞くね」
リュック
「大切な人っているかな」
ローエン
「もちろんいますよ」
リュック
「なら守りたい人っているかな」
コロラド
「一応いるわよ」
リュック
「なら許せないものってあるかな」

「もちろんあります」
リュック
「なら本気になれるものってあるかな」
美冬
「当然あるわよ」
リュック
「なら夢中になってるものってあるかな」
ローエン
「ありますね」
リュック
「なら自由ってなんだと思う」
コロラド
「責任を伴うものね」
リュック
「なら強さって何かな」

「精神的な話ですね」
リュック
「なら恐怖ってなんだと思う」
美冬
「本能、かしら」
リュック
「なら信じるってなんだと思う」
ローエン
「理解するという事でしょうか」
リュック
「なら正義ってなんだと思う」
コロラド
「価値観の1つね」
リュック
「なら仲間ってなんだと思う」

「他人同士ですが目的などが共通する人の集まりですね」
リュック
「なら折れるってなんだと思う」
美冬
「屈するっていう事かしら」
リュック
「なるほど、なかなかいい返事だね」
ローエン
「人は簡単な生き物でもないですからね」
リュック
「そうだね、でもだからこそ手を取り合えるんだよ」
コロラド
「別に許せなんて言わない、それでも理解する事は出来るもの」
リュック
「許す事は必ずしも正しいとは言えないもんね」

「それに許してそれで終わりという話もないですからね」
リュック
「嫌いなものは嫌いでいい、でもそこにある事を認めてくれればそれでいい、かな」
美冬
「そういう事ね」
リュック
「さて、みんなは先に進みたいんだよね」
ローエン
「戦えですね」
リュック
「うん、今回はそこの2人を指名するよ」
コロラド
「雫と美冬ね」
リュック
「いいかな」

「いいでしょう、受けて立ちます」
リュック
「いい?」
美冬
「ええ、負けないわよ」
リュック
「決まりだね」

「ええ」
美冬
「いざ」
リュック
「行くよ!」


戦闘開始です

意思を持つ武器 彩月の双剣

とある情報を得た為情報の場所へとやってきていた


スパーダ
「この辺りか?情報の場所は」
美冬
「みたいね、なんでも突然カラフルな月が見えたらしいわ」
睦月
「カラフルな月ですか」
リリア
「なんですのそれは」
スパーダ
「知らん」
美冬
「同じく」
睦月
「カラフルな月ってなんなんでしょうか」
リリア
「分かりませんわよ」
スパーダ
「カラフルな月ねぇ」
美冬
「なんなのかしら」
睦月
「うーん」
リリア
「意味が分かりませんわ」
スパーダ
「それでどうする」
美冬
「調べてみる?」
睦月
「それがよさそうですね」
リリア
「決まりですわね、行きますわよ」



スパーダ
「何もないな」
美冬
「あるのは砂ばかりね」
睦月
「海岸ですからね」
リリア
「嘘だと通報するのは親告罪ですわよ」
スパーダ
「それでどうするんだ」
美冬
「調査は続行でいいわよ」
睦月
「でも何を調べるんです」
リリア
「そこからですわよね」
スパーダ
「何かないのか」
美冬
「何かねぇ」
睦月
「情報とか」
リリア
「情報ですか」
スパーダ
「そんなのあるのか」
美冬
「あるなら嬉しいけど」
睦月
「あるんですかね」
リリア
「あるなら嬉しいですが」
スパーダ
「それかヒントとかな」
美冬
「ヒントねぇ」
睦月
「ヒントですか」
リリア
「ヒントですの」
スパーダ
「落ちてたりしないかねぇ」
美冬
「落ちてたら助かるけど」
睦月
「落ちてるものなんでしょうか」
リリア
「落ちてたら嬉しいですが」
スパーダ
「ん?何か光ってるな」
美冬
「転送の魔法陣ね」
睦月
「なんでそんなのが?」
リリア
「さあ?」
スパーダ
「なら入ってみるか、先に行くぞ」
美冬
「あ、待ちなさいよ」
睦月
「どうしますか」
リリア
「迷っても仕方ありませんわ」
睦月
「ですね、行きましょう」
リリア
「ええ」



スパーダ
「ここは…」
美冬
「遺跡かしら、月が見えてるわね」
睦月
「なんなんでしょうここ」
リリア
「さあ?」
スパーダ
「何かあるのか」
美冬
「何かって何かしら」
睦月
「あれ?マナを感じませんね、ここは隔離された世界みたいです」
リリア
「本当ですわね、なんなんでしょう」

ようこそ、彩月に照らされる乙女よ

スパーダ
「声がするな、誰だ」

私の名は白刀・輝明
私の名は彩刀・七煌
彩月の力を秘める双剣です

美冬
「もしかして私かしら」

はい、あなたになら私達の彩月の力は相応しい

睦月
「それって彩りの月ですか」

その力は色彩彩る月の力です

リリア
「言いますわね」

さて、では私は奥で待っています。力を求めるのなら来てください

スパーダ
「だとよ」
美冬
「行くわよ、彩月の力を受け取りに」
睦月
「決まりですね」
リリア
「行きますわよ」



スパーダ
「そういや美冬って絵を描いてるんだよな」
美冬
「そうよ、プロってほどでもないけどね」
睦月
「でも意外と素敵な絵を描きますよね」
美冬
「ありがとうね」
リリア
「別にプロの絵が素晴らしいとは限りませんもの」
美冬
「寧ろ芸術って感性が独特な世界なのよね」
スパーダ
「それはなんとなく分かる、プロの絵画とか見てもよく分かんねぇ時はあるし」
美冬
「貴族のスパーダでもそんな事言うのね」
睦月
「でも絵の世界は特にそんな感じだと思います、イラストとは違う世界ですし」
美冬
「そうなのよね、昔の名画とかって素人からしたら名画って言われる理由とか分からないと思うし」
リリア
「そもそも芸術作品なんてものは画家や作曲家などの知名度補正が大きいものですわよ」
美冬
「元も子もないけど、それは間違ってないとは思うわね」
スパーダ
「そういや有名画家に名前を伏せて絵を描かせて言い値で買わせるって企画があったな」
美冬
「あれ本当に面白くて、名前を伏せただけで価値が全然違うのよね」
睦月
「まさに知名度補正というのも納得ですね」
美冬
「この有名画家が描いたって伏せるだけで値段が歴然っていうね」
リリア
「だから制作者の名前を伏せるだけで素人の絵が名画に化けてしまうのですわよね」
美冬
「画家の名前を伏せて有名画家と素人のどっちがいい絵に見えるかっていう感じよね」
スパーダ
「知名度補正ってやばいな、凄い世界だ」
美冬
「ゲームなんかでもメーカー買いとかあるでしょ?それと似たようなものよ」
睦月
「まさに補正がかかって見える、ですね」
美冬
「だから例の名前を伏せて有名画家の絵に言い値をつけるのは補正を可視化したのよね」
リリア
「恐ろしい世界ですわよ、本当に」
美冬
「それが芸術の世界では当たり前に起こる恐ろしさよね」
スパーダ
「行くか」
美冬
「そうね」
睦月
「はい」
リリア
「ええ」



スパーダ
「行き止まりだな」
美冬
「目の前には大岩ね」
睦月
「壊せという事でしょうか」
リリア
「でもどうやって」
スパーダ
「そうだな」
美冬
「私には無理よ」
睦月
「なら私がやります、下がっててもらえますか」
リリア
「ええ」
睦月
「行きますよ」
睦月
「やあっ!!」
スパーダ
「すげぇな」
美冬
「見事ね」
睦月
「これで進めますね」
リリア
「ですわね」
スパーダ
「行くか」
美冬
「ええ」
睦月
「行きますか」
リリア
「ええ」



スパーダ
「あれか」
美冬
「そうね、光に囲まれた祭壇だから間違いないわ」
睦月
「美しいですね」
リリア
「機能美ですわね」

ようこそ、彩月に照らされる乙女よ

スパーダ
「お前らが輝明と七煌か」

はい、私達が彩月の双剣の輝明と七煌です

美冬
「そして指名は私ね」

はい、あなたになら私達の彩月の力は相応しい

睦月
「言いますね」

その力は色彩彩る月の力です

リリア
「言いますわね」

さて、ではこちらに。私達に相応しい筈ですよ

美冬
「ええ」

さあ、手に取って

美冬
「はっ!!」
スパーダ
「凄いな」
睦月
「本物の力ですね」
リリア
「ええ、本物の月の力ですわ」
美冬
「これが…自然と手に馴染むわね」

これからは力になります、よろしく頼みますね

美冬
「ええ、よろしく」

忘れないでくださいね、力とは時に夢を引き寄せると

美冬
「そうね、私もそれを引き寄せられるといいけど」

行動しなければ何も起こらないのです、いいですね

美冬
「それもそうね、何かすれば何かが起きるって事だもの」

あなたが何を引き寄せるかはあなたの行動次第ですよ

美冬
「ええ」

さて、では戻りなさい。大切な場所へ

美冬
「ええ」
美冬
「お待たせ」
スパーダ
「美冬もなんだかんだで結構やるよな」
睦月
「結果は行動するまで分かりませんからね」
リリア
「だから思うままに動けばいいのですわ」
美冬
「そうね、まあ責任は取らなきゃだけど」
スパーダ
「それも含めてだな」
睦月
「でも美冬さんなら平気ですよ」
リリア
「頼もしいですものね」
美冬
「過信し過ぎよ」
スパーダ
「んじゃ帰るか」
睦月
「あそこに転送の魔法陣がありますよ」
リリア
「では帰りますわよ」
美冬
「ええ」
美冬
「力は時に夢を引き寄せる、ね。尤もだわ」
美冬
「私も夢を見てその夢を追いかけたいしね」
美冬
「だから私も少しは動かないとね」
美冬
「絵を描くのが好き、それは今でも変わらないもの」
美冬
「そんな絵で私は何かを成し遂げられるのかしら」
美冬
「何かをすれば何かが起きる、それは正しいもの」
美冬
「そんな何かを起こしてみたい、それでいいのよね」
美冬
「起こった結果を受け止める、それだけよ」
美冬
「さて、戻りましょうか」


こうして美冬は彩月の力を手にした
何かをすれば何かが起きる
ただしそれには責任もつきまとう
それでも何かをしなければ何かを成す事は出来ない
行動を起こしてはじめて人は何かを成せるのだ
何もしなければ何も起きないのは当然の話
だからこそ美冬もそんな行動に起こす事を決める
その結果何が起こっても受け止めるだけの覚悟はある
結果は必ずしもいいものとは限らない
悪い結果になる事も当然あるだろう
だがそれでもその結果を受け止めてまた行動に起こす
そうして世の中は進歩していくのだから
責任を背負い行動してこそ何かが変わるという事なのだから
彩月の乙女衿坂美冬は進む、夢の先にある未来へと
次の武器をご期待ください

風に舞う放送局 第52回

本日は放送局です


リッド
「夏は室内に限るな」
ミナヨ
「エアコンは今の時代生命維持装置だぞ」
シャロ
「文明って素晴らしい!」
リッド
「エアコンなしで今の夏を乗り切れる気がしないな」
ミナヨ
「とはいえリッドは猟師なのだろう」
シャロ
「夏でも仕事をサボる訳にはいかないよね」
リッド
「まあな、だから涼しい土地に出向いてる」
ミナヨ
「考えているな」
シャロ
「でもリッドって怠け者ではないよね」
リッド
「まあな、その日を食っていければいいってのが俺の考えだ」
ミナヨ
「その日暮らしというものか」
シャロ
「無駄に獣を狩ったりはしないって事かな」
リッド
「そりゃ最低限の収入は必要だぜ、でも生きるのに必要なだけでいいんだよ」
ミナヨ
「なるほど」
シャロ
「リッドらしいね」
リッド
「なんで世の中には絶滅した生き物がいるのか、そういう事だぜ」
ミナヨ
「だから無駄に狩る事はしないと」
シャロ
「それがリッドの信条なんだね」
リッド
「そういうこった」
ミナヨ
「大人だな、リッドは」
シャロ
「あ、あれ」
リッド
「メタネタ上等!風に舞う放送局!」
ミナヨ
「わー、ぱちぱち」
シャロ
「今回もよろしくね」
リッド
「んじゃ今回のゲストを呼ぶぞ」
ミナヨ
「今回のゲストは聖城樹希、わー、ぱちぱち」
シャロ
「ど、どうぞッ!」
樹希
「はじめての人も知ってる人もよろしくな、樹希だ」
リッド
「今回はこの4人で進行するぜ」
ミナヨ
「樹希はそのキャラでアイドルなのだったな」
シャロ
「なんか意外だよね」
樹希
「わりぃかよ」
リッド
「悪いというか、アイドルって意外とキャラ立ってる奴多いよなっていう」
ミナヨ
「ああ、変に凄い特技を持っていたりな」
シャロ
「樹希ってそういうキャラが立ってる感じだよね」
樹希
「んなもんかねぇ」
リッド
「口が悪いけどいい奴っていうのはよくあるよな」
ミナヨ
「それでありながらスケバンではなくヤンキータイプだな」
シャロ
「小動物とか子供に懐かれてるよね」
樹希
「まあそれについてはアタシもよく分かってないけどな」
リッド
「なんにしても樹希って面倒見がよかったりするしな」
ミナヨ
「それも含めて人はいいというのは分かるな」
シャロ
「スタイルとしてはスレンダーだしね」
樹希
「まあそれに関しては周りがデカすぎるだけだよ」
リッド
「でも俺はそっちのが好きだぜ」
ミナヨ
「リッドらしいな」
シャロ
「それも含めてか」
樹希
「でもクランでの生活の方が楽しいな、知らない世界の人とも交流があるからな」
リッド
「コーナー行くか」
ミナヨ
「クランのお仕事事情、わー、ぱちぱち」
シャロ
「このコーナーではクランの仕事について語ってみるよ」
樹希
「アタシの仕事は言うまでもなくアイドルな」
リッド
「樹希って普通にイケメンだよなぁ」
ミナヨ
「そうだな、タイプ的には熱いタイプだ」
シャロ
「実際仕事でのショットとかもかっこいいよね」
樹希
「あまり言うなよ」
リッド
「でもメインだとかっこいいのにサブになるとコミカルになるよな」
ミナヨ
「そういう使い分けが出来る時点で大したものだな」
シャロ
「メインとサブでだいぶキャラが違うよね」
樹希
「まあそこは仕事だしな、ある程度の割り切りは必要なんだよ」
リッド
「割り切りねぇ」
ミナヨ
「だが樹希のそういったセンスには正直素晴らしいと思っているぞ」
シャロ
「ミナヨが素直に褒めてる」
樹希
「まあアタシとしても仕事はきちんとこなしたいしな」
リッド
「素晴らしいな」
ミナヨ
「これはプロのアイドルだな」
シャロ
「お見事」
樹希
「後編に飛ぶぞ」



リッド
「にしても仕事には真摯だったりするし、人は出来てるよな」
ミナヨ
「本人は柄ではないとも言っているがな」
シャロ
「それでもなんだかんだでアイドルやってるもんね」
樹希
「別に嫌って訳じゃねぇよ、柄じゃねぇとは思うけどよ」
リッド
「それが樹希らしさだよな」
ミナヨ
「ああ、本人もまんざらでもなさそうな所がな」
シャロ
「だからいい人って言われるんだよね」
樹希
「そうだなぁ、アタシも口が悪いとは言われるが悪い奴って言われた事はねぇし」
リッド
「そういう所だな」
ミナヨ
「同意する」
シャロ
「同じく」
樹希
「うっせ、あまり言うなよ、むず痒いたろ」
リッド
「それでこそって感じがするな」
ミナヨ
「自分から言わない辺りが特にな」
シャロ
「でも本当のいい人ってそういうものだよね」
樹希
「あまり言うんじゃねぇよ」
リッド
「コーナー行くか」
ミナヨ
「クランの食事場、わー、ぱちぱち」
シャロ
「このコーナーはクランの食について語ってみるよ」
樹希
「食ねぇ、アタシは苦手もあるけど意外と食える方だぜ」
リッド
「樹希って意外と料理は出来るよな」
ミナヨ
「最低限食べられるものは作れるようだからな」
シャロ
「でも料理なんてそれでいいんじゃない」
樹希
「別に下手って訳でもねぇよ、ただ上手いかと言われればそうも言えねぇけどな」
リッド
「樹希は美味しそうに食べてくれるから嬉しいんだよな」
ミナヨ
「やはり美味しいと言ってもらえるのが一番か」
シャロ
「料理ってそういうものだよね」
樹希
「そうだな、まあ凝ったものは作れねぇけど」
リッド
「料理なんてそれでいいんだよ、食えるものが作れれば生きていけるしな」
ミナヨ
「リッドはファラの作るオムレツが何より好きだからな」
シャロ
「お熱いよねぇ」
樹希
「末永く爆発しろよ」
リッド
「末永く爆発って意味が分かんねぇよ」
ミナヨ
「それだけ幸せそうに見えるという事だ」
シャロ
「そうそう」
樹希
「でもそういう奴がいるって幸せだよな」
リッド
「幸せか、でもそうなのかもな」
ミナヨ
「リッドなりの幸せ論というのはあるのだろう」
シャロ
「それも含めてリッドなりの考えなんだよね」
樹希
「大人だよなぁ、この若さで」
リッド
「でもそう思ってるだけだよ、俺にとって幸せってのは何も起こらない平凡な日々なんだ」
ミナヨ
「何も起こらないのが幸せ、か」
シャロ
「でもなんか分かるかも」
樹希
「刺激が欲しいけど危険なのは嫌だ、そんな感じかね」
リッド
「何も起こらないってのは何も変わらないいつもの日常だよ、俺の幸せってのはそういうもんなんだ」
ミナヨ
「大人だな」
シャロ
「達観しすぎ」
樹希
「仙人みたいだな」
リッド
「誰が仙人だよ」
ミナヨ
「とはいえそれは分かる気がするな」
シャロ
「いつもみたいにファラのオムレツが食べられる幸せかな」
樹希
「いつもみたいに、か」
リッド
「なんにしても俺なりの幸せ論ってやつだよ」
ミナヨ
「リッドが大人と言われる理由が分かる気がするな」
シャロ
「そういう考えが出来るって凄いよね」
樹希
「精神的に達観してるもんな」
リッド
「さて、今回はこの辺にするか」
ミナヨ
「だな、次回もよろしく頼む」
シャロ
「次回もよろしくね」
樹希
「次回もよろしく頼むぜ」


放送終了です

雨の刀

本日の依頼はですね


アスベル
「今日の依頼はなんだ」
カレル
「雨の刀を探してきてくれとの事だが」
汐音
「雨の刀?」
雫涙
「なんですかそれ」
アスベル
「さあ?」
カレル
「なんでもその刀を振るうとその一帯に雨が降ると言われるらしいね」
汐音
「村雨の伝承みたいな感じですかね」
雫涙
「でも村雨ってすでにクランにあるのでは」
アスベル
「意外と一本じゃないとかかもしれないな」
カレル
「なんにせよそれを探してくれとの事だよ」
汐音
「なるほど」
雫涙
「ならいいんですが」
アスベル
「それにしてもカレルか、あの剣聖カレルだもんな」
カレル
「でも剣聖と呼ばれるようになったのも理由があるんだよ」
汐音
「カレルさんって過去に何か抱えてるタイプなんでしょうか」
雫涙
「人は何かと抱えてるものなのですよ、きっと」
アスベル
「そうだな、でもカレルが偉大な人って呼ばれる理由か」
カレル
「結局は大切なものは近くにあるものなんだ、近くにあるからこそ大切だと気づかないものなのさ」
汐音
「近くにあるからこそ大切、近くにあるからこそ気づかない、ですか」
雫涙
「でもなんとなく分かる気がします、本当に大切なものは身近にあるんですよ」
アスベル
「そうだな、俺も若かったって事だ」
カレル
「思い上がりは若さ故だよ、そこから成長出来るのならそれでいいのさ」
汐音
「カレルさんが言うと言葉の重みが違うような」
雫涙
「大人の男性ですね」
アスベル
「そうだな、俺なんかじゃ手が届かない所にいるように感じるよ」
カレル
「まあ私だって人間だからね、完璧超人という訳でもないのさ」
汐音
「そういう人格者みたいな感じには憧れちゃいますね」
雫涙
「やはり大人ですね」
アスベル
「ああ、カレルから学べる事は多そうだ」
カレル
「失敗も挫折も立派な経験だよ、そうして人は大人になっていくのさ」
汐音
「カレルさんが言うからこそなんでしょうか」
雫涙
「結局人は失敗を経験しないと心の強度が落ちてしまうんでしょうね」
アスベル
「心の強度、か」
カレル
「若いうちは大いに悩み失敗していいのさ、それはいつか成功に繋がってくれるよ」
汐音
「若いからこそ、でしょうか」
雫涙
「でも若さ故っていうのは分かる気がしますね」
アスベル
「カレルにも言いにくいような過去があるって事だもんな」
カレル
「そうだね、大切なものっていうのはなくしてはじめてその大切さに気づくものなのさ」
汐音
「大切なものが身近にあるからこそ、でしょうね」
雫涙
「はい、だからこそ気づかないと」
アスベル
「それも若さ故なんだろうな」
カレル
「人は綺麗なままでは生きられないのさ、だが過去を悔いてやり直す事は出来る」
汐音
「そうだね、自分の過ちを認めるのはとても大変な事だけど、それでもなんだよね」
雫涙
「大人は謝ったら死ぬのかと思う人も多いですからね」
アスベル
「きちんと謝罪が出来る大人はそれだけ凄い人なんだろうな」
カレル
「自分が悪いと簡単には認められないものだよ、でも謝罪が出来なければもっと大切なものを失ってしまう」
汐音
「謝罪が出来なければもっと大切なものを失ってしまう、ですか」
雫涙
「なんか分かる気がします、謝るっていうのはそういう事なんですよね」
アスベル
「意地になって謝らないとそれよりもっと大切なものを失う、か」
カレル
「プライドというのは謝らないという事ではないんだ、もっと大切な事なんだよ」
汐音
「カレルさんの言葉には凄く深い何かを感じますね」
雫涙
「はい、経験者が語っているような何かを」
アスベル
「行くか」
カレル
「だね」
汐音
「はい」
雫涙
「はい」



アスベル
「それで今回はどこへ行くんだ」
カレル
「武器の墓場だね」
汐音
「それって過去にも何度か行ってますよね」
雫涙
「そうなんですね」
アスベル
「そこってたまに貴重な武器が捨てられてたりするらしいからな」
カレル
「そうらしいね、だから今回の依頼という訳さ」
汐音
「なるほど」
雫涙
「でも刀ですか、私も剣術は使いますけど」
アスベル
「雫涙のは魔法剣に近いものがあるよな」
カレル
「そうだね、武器も短刀だし」
汐音
「でも切れ味は鋭いですよね」
雫涙
「そうですね、特殊な武器ですから」
アスベル
「世界は広いという事だな」
カレル
「そうだね、それだけ技術も進歩しているという事だよ」
汐音
「刀鍛冶の技術も近代化されているという事でしょうかね」
雫涙
「そうだとは思いますよ」
アスベル
「まあ金属に関しても今は鉄や鋼の他にも様々あるしな」
カレル
「錬金術で作られる金属はいい武器の材料として有名だからね」
汐音
「なるほど」
雫涙
「でも作るのは大変なんですよね」
アスベル
「いいものはそれだけって事だしな」
カレル
「そういう事だよ、素材や値段というのは相応というものなのさ」
汐音
「カレルさんが言うと説得力がありますね」
雫涙
「剣には詳しいだけにですね」
アスベル
「流石は剣聖って所か」
カレル
「まあ業物と呼ばれるものはいろいろ見てきているからね」
汐音
「流石です」
雫涙
「まさに剣聖ですね」
アスベル
「行くか」
カレル
「だね」
汐音
「はい」
雫涙
「はい」



アスベル
「ここか」
カレル
「ああ、比較的綺麗な刀があればそれだよ」
汐音
「分かりました」
雫涙
「行きましょう」



アスベル
「この辺りにはないな」
カレル
「しかし有象無象の武器や防具が廃棄されているね」
汐音
「流石は武器の墓場といった感じですね」
雫涙
「この辺りにはなさそうですね、次に行きましょう」



アスベル
「それにしてもこれだけの武器や防具が廃棄されてる光景は凄いな」
カレル
「ここはそれだけ廃棄に適しているんだろうね」
汐音
「そうですね、なんか悲しいですけど」
雫涙
「次に行きますか」



アスベル
「ん?これじゃないか?」
カレル
「聞いていた情報と一致するね、間違いないよ」
汐音
「では回収ですね」
雫涙
「それにしても立派ですね」
アスベル
「業物って感じはするな」
カレル
「とりあえず依頼達成かな」
汐音
「ですね、帰りますか」
雫涙
「何か来ます」

「見つけたぞ」
アスベル
「出たな」
アルジュナ
「今度こそぶっ殺してやる」
カレル
「相手になるよ」
汐音
「負けません」
雫涙
「行きます!」
アルジュナ
「ぶっ殺す!」



汐音
「行きます!」
汐音
「止めです!無垢なる魚達よ…人魚の庭に集え!穢れなき光にて飲み込め!輝け!マーメイドガーデン!!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
汐音
「アクセル解放!ラブリーマーメイド!」
汐音
「バブルクラッシュ!!」
汐音
「止めです!全弾…行きますッ!泣いたって…許してなんかあげませんッ!マーメイドドライブ!!」
カレル
「行くよ!」
カレル
「ついてこられるか!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!決める!」
カレル
「邪を斬り裂く光の剣!幻聖流星剣!!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
カレル
「アクセル解放!ブレイドマイスター!」
カレル
「光撃破!!」
カレル
「心得よ!我が剣は覇者の牙!汝が悪事を撃滅せん!邪を断ち切る!聖撃天空剣!!」
カレル
「成敗!」
雫涙
「行きます!」
雫涙
「音なき刃、断ち切る!静水無刃!!」
アルジュナ
「ちいっ!?」
雫涙
「アクセル解放!ウォータードーム!」
雫涙
「水破刃!!」
雫涙
「行きます!さよならです、散れ、明鏡止水!!」
アルジュナ
「撤退だな」



アスベル
「それじゃ依頼達成だな」
カレル
「帰ろうか」
汐音
「ですね」
雫涙
「はい」


こうして依頼達成
そこにはたまに貴重な武器がある

子孫とか継承とか

本日も平和なようで


レイヴン
「ふぅ」
山風
「涼しくはなったかな」
レイヴン
「まあついこの前の暑さに比べれば涼しいが、それでも暑いぞ」

「気温のせいで32度ぐらいでも涼しいって感じてしまいますね」
レイヴン
「一昔前だと32度は猛暑扱いだったな」
つくし
「暑くて溶けるかと思いますよ」
レイヴン
「つくしちゃん、見た目の割に食べるよな」
山風
「たくさん食べる君が好き」
レイヴン
「そうそう、ってまあ健康的な食べる子は好きだが」

「でもつくしさん、この前一緒に買い物に行ったら凄い量の買い食いしてましたよね」
レイヴン
「そのバストは豊満であった」
つくし
「栄養が胸に吸い取られてるとかないですからねッ!」
レイヴン
「まあお金があるなら好きにすればいいと思う」
山風
「つくしって個包装のお菓子を1人で全部食べるタイプだよね」
レイヴン
「凄く的確で困るような事を言わない」

「あとを引く食べ物は気づいたらなくなってそうですね」
レイヴン
「柿の種とかサラミとか」
つくし
「流石にそんな事はないですからねッ!」
レイヴン
「つくしちゃんの可愛さが分かった気がする、あとちょくちょく噛む」
山風
「それはそうと何を見てたの」
レイヴン
「ん?ああ、王位継承とかそういうやつ」

「そういえばバルディアの王室は継承者とかいるんですか」
レイヴン
「一応イナルナちゃん以外にも海外に先代の子はいるらしい」
つくし
「一応いるんですね」
レイヴン
「ただ王位とか興味ないらしくそれもあってイナルナちゃんが継いだらしいとは聞いた」
山風
「それでよかったのかな」
レイヴン
「まあ彼女も若いしな、後継者問題はまだ時期尚早かなとは思うが」

「王室の形って実際どんな感じなんですか」
レイヴン
「例えるなら仁本の皇室よりイギレスの王室の方が近いぞ」
つくし
「でも女の人が継承すると血統が途切れるとか言いません?」
レイヴン
「バルディアの場合あくまでも王族の血が入ってる事が条件でそういうのには固執してないとは聞いてる」
山風
「つまりあくまでも血を引いてる事が最低の前提なんだね」
レイヴン
「そうね、だから赤の他人は王位継承がそもそも出来ないのはある」

「側室制度とかあったりするんですか」
レイヴン
「先代は一応側室はいたらしい、王妃が早くに亡くなってるとは聞いたからなんだろうけど」
つくし
「なるほど、だから側室ですか」
レイヴン
「まあ現代は技術も発達してるからな、子供を作るのにセクロスしなくても子供は作れるし」
山風
「体外受精とか試験管ベビーとか代理出産とか」
レイヴン
「iPS細胞で同性でも子供が作れる時代だしな」

「でもそういうのはお金が相当必要ですよね」
レイヴン
「まあ仮にも王族だから金はあるやろ」
つくし
「でもそう考えるとえっちな事もマニアックな扱いになる時代になるんでしょうか」
レイヴン
「そうねぇ、でも創作物の未来世界だと割とそんな世界はあったりする」
山風
「あたしは別にそういうのは抵抗ないかな、生殖行為だしね」
レイヴン
「山風ちゃん、意外と割り切ってる感あるよな」

「でもセックスは快楽と生殖ですから、そう考えると意外と割り切ってる人もいそうですよね」
レイヴン
「栞ちゃん、娘がいる人の台詞じゃないよな」
つくし
「ま、まあとにきゃ、こほん、とにかく後継者問題とかはどうなるんでしょうね」
レイヴン
「そういやバンクに卵子を提供してるみたいに言ってたから意外と行為をせずに子供が出来るかもな」
山風
「イナルナって別にそういう行為にこだわりとかなさそうだもんね」
レイヴン
「あくまでも子孫を残し後継者を育てるなら行為にこだわる理由はないんだよな」

「技術自体は発達してますからね、それで成功するかは別だと思いますけど」
レイヴン
「だな、世間的にバッシングする勢力とかいそうだが」
つくし
「でも技術が発達してる以上こだわる理由はそこまでないんですよね」
レイヴン
「せやな」
山風
「でもイナルナってあれで結構な武人だから男の方が先に負けそうだよね」
レイヴン
「言ってやるな」

「後継者問題を考えると国によっていろいろですけど、子供を作る方法は1つではないですからね」
レイヴン
「そうね、まあイナルナちゃんもそういうのはそのうち言い出すでしょ」
つくし
「難しい問題ですよねぇ」
レイヴン
「仕事するか」

その頃

優樹菜
「サンキュな」
ルカ
「うん、適度にほぐしてから休んでね」
優樹菜
「にしてもルカって医者を目指してたのにスポーツドクターになったのな」
アトランタ
「医者って一言で言っても外科とか内科とか分野は多いから、一応医者に含めていいと思うよ」
優樹菜
「そうだな、ここだと運動をやってる人も多いからルカの存在はでかいよ」
愛衣
「でも優樹菜さんって、フィジカルエリートですよねぇ、陸上の才能はあるって分かりますよ」
優樹菜
「元々走るのが好きだったからな、学校に通ってた時も見た目は校則違反バリバリなのに」
ルカ
「校則違反とか平気でしちゃうタイプなのかな」
優樹菜
「うーん、まあ謎校則みたいなのはあったからな」
アトランタ
「優樹菜が校則違反バリバリなのに許されてたのって陸上のおかげだよね」
優樹菜
「まあそれはある、ただ外見的な校則違反はしてたけど授業サボったりした事はなかったけど」
愛衣
「意外と真面目だった」
優樹菜
「まあ部活で思い出作り優先の監督とかには正直ムカついてたけどな」
ルカ
「大会で3年生を優先的に選ぶって感じかな」
優樹菜
「そう、それでムカついたから実力で選ばれたって事を証明する為に先輩を公開処刑にした」
アトランタ
「部活みたいな環境でそれが出来るって普通に凄い強心臓だよね」
優樹菜
「まあおかげで高校時代は活動禁止で3年間棒に振ったけどな、でも後悔はしてないぜ」
愛衣
「優樹菜さんがそれだけ陸上に本気だったという事ですよね」
優樹菜
「大会はお遊びじゃねぇぞって事だ、思い出作りが優先で勝ちに行く気がないなら辞退上等だぜ」
ルカ
「優樹菜って勝負事には熱くなるタイプって言われない?」
優樹菜
「うーん、私からしたら戦うのが好きなんじゃなくて勝つのが好きって感じだな」
アトランタ
「でも卑怯な手は嫌いなタイプでしょ」
優樹菜
「それはある、勝つのは好きだけど後味の悪い勝ち方は正直嫌だし」
愛衣
「つまり正面からぶちのめすのが好きだと」
優樹菜
「そういう事」
ルカ
「優樹菜って下手な男の人より男らしいよね」
優樹菜
「うっせ、まあ私としても思い出作りの選手起用は心底ムカつくのは今でも変わらないけどな」
アトランタ
「勝つのが好きな性格だからこそかな」
優樹菜
「だから陸上以外でも思い出作りみたいなメンバーを見ると腹が立つんだよな」
愛衣
「とはいえ優樹菜さんの遺伝子って残すべき感じはしますよね」
優樹菜
「子供が出来たりすると走る時間がなくなるから別にそういうのはって思ってるけどな」
ルカ
「そういえば優樹菜って下ネタとかえっちな話題にも普通についていくよね」
優樹菜
「セックスなんて別に顔を赤くするもんでもなくね?ただの繁殖行為なんだし」
アトランタ
「そういうタイプなんだ」
優樹菜
「そういうネタを振られたら試してみるか?って返してるわ、そうすると男の反応が可愛くてな」
愛衣
「この人想像以上に凄い人ですね」
優樹菜
「私は別に抵抗もないからな、寧ろ男の方が耐性なさすぎなんだよ」
ルカ
「思春期の男の子にその反応を返したら流石に狼狽えるでしょ」
優樹菜
「お前が言ったんだから、試してみるか?ってだけの話だろ」
アトランタ
「優樹菜って割と奔放というか、扱い方を分かってる感じがするよね」
優樹菜
「寧ろ絡まれるのもうざいし、その方が変な虫も寄ってこないしな」
愛衣
「凄い感覚の持ち主ですよねぇ、優樹菜さん」
優樹菜
「そう言っといた方が男は意外と逃げていくしな」
ルカ
「大したものだね」
優樹菜
「そんな事はねぇって」
アトランタ
「優樹菜の凄さが分かった気がした」
優樹菜
「ま、私としちゃそれだけ本気って事だよ」
愛衣
「ですね、それだけ真っ直ぐって事でもあります」
優樹菜
「ま、私も意地悪な奴だよな」

その頃

レイヴン
「ふぅ」
山風
「はい、お茶」
レイヴン
「おう」

「それにしてもすっかり涼しくなりましたね」
レイヴン
「マシにはなったよな」
つくし
「ですね」
みなも
「失礼します、お客さんが見えていますよ」
レイヴン
「おう、通していいぞ」
みなも
「こっちです、どうぞ」
赤毛の女の子
「失礼します」
山風
「えっと、自己紹介を頼んでいいかな」
ユリ
「七海ユリです」

「はい、それで用件は新人募集でいいんですか」
ユリ
「はい、先輩に誘われたので来ました」
つくし
「先輩?まあいいですか、それじゃ参加は認めるからよろしくお願いしますね」
ユリ
「はい、こちらこそ」
レイヴン
「質問とかあるかね」
ユリ
「そういうのは周りに聞くので大丈夫です」
山風
「分かった、それじゃみなも、あとはよろしくね」

「お願いしますね」
つくし
「お任せしますね」
みなも
「はい、では行きましょう」
ユリ
「はい」
レイヴン
「先輩ねぇ」
山風
「そういう人もいるよね」

「ですね」
つくし
「人脈です」


こうしてユリが加わる事に
継承問題は何かと難しい